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Packers - Buccaneers Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年11月10日
- マイク・マッカーシーHC。「(全敗だからと)相手を軽く見ていたわけでは決してない。むしろ、この試合について私は非常に心配していた。相手は(心身ともフレッシュな)バイウィーク明けだし。もし問題があるとすれば、選手たちを(先週)オーバーワークにさせたかもしれないことだ。そのことは我々は詳しく検討するだろう。私の責任だ。我々は必要なレベルでプレーする準備ができていなかった」
- QBアーロン・ロジャース。「本当に腹立たしいよ。誰が相手でも、僕らならボールを動かすことができるはずなのに。相手もほめないわけにはいかない。彼らは大きなプレーをやってのけた。こちらはそれが十分にできなかった。今日のようなゲームなら勝ってなきゃいけないなのに、結果はそうならなかった。自分たちを厳しく見つめ直さなければならない。僕らにはこの状況を乗り越える強い決意とリーダーシップがある、そう思いたい。まだ僕らには8試合も残っているし、何が起こるかわからないのだから」
- NTライアン・ピケット。「落ち込むね。つらいよ。明日フィルムを見るのもつらいだろう。この試合について話すことさえ嫌になる。帰路は長くつらいフライトになるね。僕に言わせれば、これほど下がればあとは上に上がるだけ。ものすごく低い位置に来てしまった」
- 昨年負傷したのと同じヒザを痛めて退場したRTマーク・タウシャー。「ちょっと心配したけど、ドクターと話したかぎりでは、深刻なものではないと思う。たぶん明日また検査するだろうけど、僕はラッキーだったと思う。深刻なものじゃないよ」
- 頭を打って退場したOLBアーロン・キャンプマン。「ちょっと視界がおかしかった。脳震盪かどうかは僕にもわからないが、今はかなり頭が痛い」
- スペシャルチームについて、マッカーシーHC。「気に入らない。2週続けて、スペシャルチームが一方的にやられたのだから」。 今回のスペシャルチームの失態はざっと以下のとおり。
- 第2Q、自陣41ydsからのパントをLBジノ・ヘイズに見事にブロックされ、拾ったCBロンデ・バーバーがそのままタッチダウン。Journal Sentinel紙がPlay of the Game図解で詳しく解説している。 パンターのすぐ前に構えるFBクーンが左からブリッツしてくるCBバーバーへのヘルプに行ってしまい、中央からLBヘイズをノータッチでラッシュさせてしまった。
- Pジェレミー・カピノス(とカバレッジチーム)はネット平均わずか27.6yds。見た目のパント飛距離はそこそこ飛んでも、低いラインドライブで好リターンのチャンスを与えてしまうのはもうすっかりおなじみ。
- パントリターナーのCBトラモン・ウィリアムズは4回平均わずか4.5yds。第1Q最初には27ydsの好リターンもあったが、おきまりのホールディング(CBアンダーウッド)で取り消し。
- 物足りないRBアーマン・グリーンよりCBトラモン・ウィリアムズで一発を、と狙わせた後半冒頭のキックオフリターン。CBウィリアムズはキャッチミスしてもたつき、なんと自陣4ydsで倒されてしまった。その2プレー後にはQBロジャースがこの日の初サックを浴び、なんとかエンドゾーンを数インチ逃れて倒れ込んだところがRTタウシャーのヒザの裏だった。その後は、3シリーズかけてフィールドポジションを回復するだけで第3Qが終わってしまった。
- 好キックオフリターナーのRBクリフトン・スミスを1回24ydsに抑えていたカバレッジチーム(その他はタッチバック3回)だが、第4Qに11点差に広げた直後、83ydsのビッグリターンで一気にGB陣17へ。ILBビショップやCBウィリアムズのミスタックルだった。「左サイドに蹴らせて、そちらサイドに押し込めようとしたのだが、望んだようなキックオフではなかった。しかしキックがどうであろうと、カバーはできるはずだ」とスローカムSTコーチ。Kクロスビーによると、それまでのキックは横風で左に流れてされてくれたが、あのキックはそうならずに中央に行ってしまったとのこと。
- OLコーチ同様、ショーン・スローカムSTコーチの責任を問う声もますます高まっている。
- 8試合終わって37被サック。シーズン換算なら74被サックとなる。1990年(QBドン・マコウスキー時代)のに作った62回の球団記録を大幅に上回るペースだ。
- 止まらない被サック量産について、マッカーシーHC。「止めなければいけない。じっとしてサックされるばかりでは。みなさんも同じ質問に飽き飽きしてるだろうが、私もその話をするのに飽き飽きしている。これは、コーチングと選手たちのプレーイングの両方の結果なのだが、日曜になるたび繰り返されている。なんとかして終わらさなければ」
- ジョー・フィルビンOC。「落胆している。なんとかしてもっとQBを守る道を見つけなければ。もっとしっかりQBを守れれば、試合には勝てると思うのだが」
- ジム・ベイツDC(元パッカーズ)率いるバッカニアーズディフェンスについて、Cスコット・ウェルズ。「ブリッツは少なく、主にラインのスタントでプレッシャーをかけてきた。それがすごく多かったね。僕らはそれらを止めなきゃいけない」
- Cウェルズの言うとおり、DEのインサイドへのスタントでサックを許す場面の多かったパッカーズOL陣だが、LGダリン・カレッジは第3QにはDTクリス・ホーヴァンに、第4QにはDEホワイトにブルラッシュでサックを許している。LGカレッジはキャリア最悪の試合、との声も。
- 不振のLGダリン・カレッジを下げてT.J.ラングを左ガードに入れるべきでは、という質問にジョー・フィルビンOCは虚を突かれた様子で、「(フィルム分析の前なので)まだよくわからない。結論は時期尚早だ」
- 右タックルのローテーションについてRTマーク・タウシャーは、「16とか18プレー出場したら少し休む、というのが当初のプランだった。(もし負傷退場しなければ)後半がどうなっていたかはわからない」と説明している。11ヶ月ぶりの実戦については、パスプロよりランブロックがイマイチだったと自己評価。「思ったようにできなかったランプレーが何度かあった。でもパスプロテクションの部分では、すごくいい感じだったよ。試合が進むにつれてよくなってきてた」
- LT T.J.ラングは前半に1シリーズだけLTクリフトンに代わって出場したが、出番はそれだけだった模様。フォルススタートを犯したところで下げられたか。
- 問題はパスプロテクションだけでなく、レシーバー陣がフリーになれないのでどこにも投げられない、という面も大きかった、とマッカーシーHCやフィルビンOCは指摘している。WRグレッグ・ジェニングスは若きエースCBのアキーブ・タリーブのバンプ&ランに苦しめられ、フィンリーを欠くTE陣ではドナルド・リーがまるでババ・フランクスを彷彿とさせるようなキレのなさ。
- ときには風速9mを超える風が吹いてランの方が安定して稼げていたのに、パスプロ不安がぬぐえないのに、レシーバー不足なのに、相手はラン守備NFL30位なのに、しかもリードしていながら、第3Qまでのラン/パス比率は20回/26回。もっとしつこくランで行くべきだった、という批判が圧倒的多数を占める。アグレッシブにロングを狙いすぎて2つのINT(3つ目はある程度仕方ないとして)を喫したQBロジャースの判断にも批判の声は少なくない。
- 第2Q半ばで3タッチダウン目を決めて以降、パッカーズオフェンスは10ポゼッションでわずか7点しか取れなかった。
- パッカーズが170yds以上ラッシングして敗れたのは、2003年11月10日のイーグルス戦以来。
- RBアーマン・グリーンは先週と違い、全盛期を彷彿とさせるような力強い縦へのラッシングもあった。球団最多ラッシング記録達成については、次のように控えめに語っている。「記録というのは破られるためにあるのだし、この記録もいつか誰かが破るだろう。この数字はハードワークと献身的努力のたまものだ。それは僕だけじゃなく、今いる選手たち、2000年から2006年に一緒にプレーした仲間たちの努力のおかげでもある。でもやはりほろ苦いね。試合に勝っていたらよかったけれど」
- 珍しい3インターセプトを喫したQBアーロン・ロジャース。この日2本目のロングパスを狙ってWRドライバーに投げたが、パスコースにCBエルバート・マック(先制TDパスの際にWRジョーンズをカバーしていた)が飛び込んできてインターセプトされ、序盤で突き放すチャンスを逃してしまった。「彼は見えなかった」と本人。
- この日最高のタックルを決めたのは、ディフェンス選手ではなくWRドナルド・ドライバー。第3Qに敵陣エンドゾーン付近でWRジェニングスへのパスをインターセプトしたあと16ydsリターンしたCBアキーブ・タリーブに、強烈なヒットを浴びせて見事アオテンに。
- 同じくQBロジャースも第1Q、INTリターンしてきたCBマックに一対一で好タックルを決めている(写真1・写真2)。その2プレー後にタッチダウンが決まってしまったが。
- WRジェイク・アレン負傷で急きょアクティブ登録されたWRバイレン・イーリーは、4スナップだけオフェンスに出場したものの、パスは一度も来なかった。WRネルソンやTEフィンリーが復帰すれば解雇されてプラクティス・スクワッドに戻るのでは。
- 初先発QBジョシュ・フリーマンについて、ILBニック・バーネット。「自信に満ちあふれているように見えた。むこうは序盤、ショートパス主体で行こうとしてうまくいかなかった。でも彼がポケットから飛び出して走るようになると、モメンタムがあちらに行ってしまった」 「彼の近くに迫って多少のプレッシャーはかけた。でも彼はポケットから出てスクランブルで少し稼いだ。タフなヤツだ。新しいルールではQBの足元に飛び込むわけにはいかず、ちゃんとしたやり方でタックルしなきゃいけないし。でも僕らは仕留めることができなかった。個人的には、走るQBというのはそれほど怖くないと感じてる。でも今日の彼は、オフェンスをしっかり遂行し、大きなプレーを決めた」
- 今季最も反則が少なかった中でパッカーズ側サイドラインが激高したのが、5点差に詰め寄られた第4Qのイリーガルコンタクト判定でILB A.J.ホークのインターセプトが取り消されたこと。TEウィンズロウをスクリメージでジャムしたILBホークが5ydsを超えても接触していたのかどうか、極めて微妙な判定。けっきょくこのシリーズが逆転TDにつながってしまったが、インターセプトが認められていればすんなり突き放せた可能性は大いにあった。
- ILBチラー不在のなかで実質エースレシーバーのTEケレン・ウィンズロウをカバーするため、ケイパースDCは2通りのパッケージを使ったらしい。Press-Gazette紙によると1つは"Corner Okie"とよばれるもので、SSビグビーの代わりにCBトラモン・ウィリアムズが入り、CBウッドソンがスロットでTEウィンズロウをカバーする。もう1つはダイム隊形で、DL1人とILBホークが退いてILBはバーネットだけとなり、CBウィリアムズとCBブッシュが入ってDB6人。この場合もCBウッドソンがスロットに入ってウィンズロウを主に担当する。「現状での最善のマッチアップを試みたつもりだ。あちらのリーディング・レシーバーであるし、縦への脅威だ。こちらもベスト・プレーヤーをマッチアップさせようと考えた」とケイパースDC。とはいえ、4回57yds、1TDを許しては、成功といえるかどうか微妙なところ。(TEウィンズロウの今季成績)
- OLBキャンプマンの負傷退場後は、OLBブレイディ・ポピンガが左アウトサイドLBに入り、OLBジェレミー・トンプソンも1シリーズ出場したようだ。
- 第2Qには審判団の珍プレー。自分は退くべきだと勘違いしたILB A.J.ホークがいったんフィールドから走り出ようとし、スナップ寸前でディフェンスに戻ってプレーした。その動きで勘違いした審判が誤って12メンの反則をコールしたが、パッカーズ側のチャレンジで11人しかいないことが確認され、反則は取り消しに。自分の目で見ずにヤマ勘でコールしたことがバレてしまった形だ。