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Packers - Lions Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年10月20日
- 勝ちゲームとはいえ内容は不満が残るのでは?という質問にマイク・マッカーシーHC。「今日は非常に重要な勝利だった。大事なホームゲームだったし、改善すべき課題がいろいろあった中で、集中を失わずに同地区ライバルに勝つことができた。今日の勝利はまずディフェンスから始まった。高いレベルでプレーしてライオンズを無得点に抑えてくれたことを、とても嬉しく思う。スペシャルチームも非常によくやってくれたと思う。(第2Q末に)むこうのフェイクパントを止めたのは、こちらにとって大きいプレーだった。オフェンスもよい数字を残したが、大きなネガティブはサックと反則だ(13回130yds)。むろんフラストレーションがたまるし、気分のよいはずがない。とくに問題なのは(フォルススタートなど)プレ・スナップの反則だ。それは言い訳のしようがない。誰が、いつ、どんな場面でのものだろうと受け入れられない」
- オフェンスについてジョー・フィルビンOC。「我々は430ydsを稼いだ。中にはそれで喜ぶチームもあるだろうが、我々のオフェンスはあまり効率が良くなかった。そんなことはオフェンシブコーディネーターでなくとも、ゲームを見ればわかるだろう。7万人のお客さんもね。ペナルティの多さ、敵陣ゴール前でのターンオーバー、(ブリッツで)ディフェンス選手がフリーでAギャップ(センターとガードの間)を走ってくる。そんなのは良いフットボールとは言えない。我々はもっとよい仕事をしなければ」
- QBアーロン・ロジャース。「ディフェンスが素晴らしい仕事をした。ああしてスコアボードにゼロを並べれば、自然と勝利が手に入る。ご覧のように僕らオフェンスはレッドゾーンでチャンスを逃した。メイソン(Kクロスビー)は素晴らしいキックを4本決めてくれたけれど、僕らオフェンスとしてはエンドゾーンまで運びたかった。それでもこのリーグでは勝利にまさるものはない。再び勝ち越すことができたから、このモメンタムを次につなげていきたい」
- 2TDしか奪えなかったオフェンスについてQBロジャース。「(今日のDETよりも)もっと経験豊富なオフェンスのチームと対戦したら、チャンスをもっと活かし、3点でなく7点を取らなきゃいけない。(もっと競ったゲームでは)そのモメンタムの違いはすごく大きいんだから」
- RBライアン・グラントは今季2番目の24回90yds。第3Qまでは13回28yds(平均2.2)とシャットアウトされ、第4Qになってから11回62ydsを稼いでいる。「今後のモメンタムとしてはいい。終盤残り4分になって、相手にランと読まれていながらランで進めることができたわけだしね。ただもっとよい働きを早く始めなきゃいけない。アーロン(QBロジャース)はすごいけれど、僕らは彼の負担をもっと軽くしてやりたい。(パスだけでなく)何をやってもうまくいく、必ずしも投げる必要はない、と彼に感じさせてやりたい」とRBライアン・グラント。
- 今回も5サックを許したパスプロテクションについて、QBロジャース。「そのうち1つは明らかに僕の責任だった。ショベルパスのコールだったんだけど、僕が(スナップ前に)チェックして左のプロテクションを修正すべきだった。あの選手がフリーで来るのはわかっていたのに、足で逃げて投げ捨てようとし、捕まってしまった。時間がちゃんとあったのに(自分が持ち過ぎて)サックされたのもあるし、素早いプレッシャーでやられたのもあった。フィルムをみんなで勉強し、改善していくつもりだ」
- 「サックのうち2つはコミュニケーション上の問題があったと認識している」とマッカーシーHC。
- 代役左タックルのT.J.ラングについて、マッカーシーHC。「T.J.の進歩には満足している。彼はアスレチックな選手だ。OTAにトレーニングキャンプと、あちこちのポジションをプレーしてきた。いまよい仕事をしていると思う。練習でもよいプレーをしていたし、私は彼を非常に信頼している。彼は体から自信があふれている感じで、ちょっと嫌らしいプレーもできる。彼を投入するとき私は彼を信頼しているし、(LTクリフトンが欠場して)彼で行くことになったとしても、彼ならちゃんと仕事をこなしてくれると信じて送り出すだろう」
- 代役LTラングについて、ジョー・フィルビンOC。「足の動きがいいし、とてもよいアスレチック能力を持っていると思う。足をキックしてスライドしてインサイドの足を引き寄せる、そういった左タックル(のパスプロテクション)に必要なことを楽にこなしているように見える。おそらくそれが一番重要なことだろう。アサインメントやエクセキューションの面でも、戦いの中でひどくしくじったことはないように見えた。あれだけ若く、経験が浅いのにこれだけやるのはたいしたものだ。明日は(フィルム・セッションで)より詳しく調べるが、アスレティシズムや落ち着きといった主な部分では、今のところ、とてもいい。ランゲームよりもパスプロテクションの方が、すこし落ち着いてやれているようだ」
- T.J.ラング。「前回(MIN戦)途中出場したときより、ずっとやりやすかったのは間違いないね。最近は練習でもずっと左タックルをやっているし、1つのポジションに集中できるのは仕事が楽だ。(クリフトンに)何かが起きたら自分が行くんだ、と覚悟ができていたし。ジェームズ・キャンペンOLコーチから 『行けるか』 と言われて、『準備はできてる。(LTが交代するからといって)オフェンスを何も変えないでくれ。僕は自分の仕事をちゃんとやるから』 と答えたんだ。僕らはいい仕事ができたと思うよ」
- 球団史上最多パスキャッチ記録を作ったWRドナルド・ドライバー。「いい気分だね。嬉しいよ。ここまで長い道のりだった。こんなことが起きようとは思ってもいなかったし、ホームの観客の前で達成できるなんて、これ以上素晴らしい場所はない。いつだって勝利が一番大事だし、もしこれで負けていたら、気分はぜんぜんよくないからね。そうそう、家を出るときに息子(6歳)が、『パパ、あと1キャッチで記録だよ』 って言ってくれたんだよ。家に帰って坊主と一緒に祝えるのが嬉しいね」
- WRドライバーの記録達成についてWRグレッグ・ジェニングス。「ものすごく大きな功績だよ。彼ほどこの記録にふさわしい人はいない。僕もその一部になれたことが嬉しい。(ここでドライバーの方を向いて)ただ、僕やジェームズ(WRジョーンズ)やジョーディ(WRネルソン)も伸びていることを知ってほしいね。彼がこの調子で現役を続けたら、僕らの余地がなくなっちゃう(笑)。たぶん僕よりも長くプレーするつもりじゃないか」
- WRドライバーは連続パスキャッチの球団記録も116試合に伸ばしている。
- 37ydsの見事なワンハンドキャッチについて、WRドライバー。「セントルイス戦で僕がワンハンドキャッチしたら、ジェームズ・ジョーンズが(冗談で)あれはマグレだったと宣言したからねえ。今日キャッチして見せたら、『さあ、どうだろう。時にはああやって片手で捕れることもあるんじゃ?』 だってさ。でも嬉しかったよ。あれでお客さんがさらに盛り上がってくれたから」
- 1巡ルーキーの右OLBクレイ・マシューズは初めてのフル出場を果たし、2サックを含め、価値ある働きでシャットアウト勝ちに貢献した。キャンプで負傷して以来回り道をしてきたが、チームが本来構想していた形がようやくできたことになる。「エヴリダウンプレーヤーとして我々は彼を獲得した。キャンプの序盤にスターターに入れたところで、ハムストリングを負傷してしまった。それ以来、彼はサブ・パッケージでよい働きをし、3ダウンすべてでプレーする機会を勝ち取ったのだ。彼はフィジカルにプレーでき、それでいて巧さもある。そこがいい。先日はRBピーターソンからボールを奪ってタッチダウンを挙げたし、今日はよいプレッシャーをかけてくれた。彼はプレイメーカーだ」とドム・ケイパースDC。
- OLBマシューズはとくにゲーム序盤に好プレーを連発し、試合の流れを作った。ディフェンス最初のプレーでラン・ブリッツに入ってRBケヴィン・スミスを1ydsロスに仕留め、直後の2ndダウンでは再びRBスミスを4ydsのロス(その後の3rdダウン15でスクリーンパスをDEジェンキンズがINT)。第2シリーズではブリッツに入って今季2サック目。第4シリーズでは自陣での4thダウン1ギャンブル、RBスミスへのトスをNTラジとともに追いかけ、これもギャンブル失敗に追い込んだ。「彼の頑張りでディフェンスに勢いがついた。こうして今日の僕らは序盤から波に乗れたし、ライオンズにしてみればそれは痛手だったと思う」とOLBキャンプマン。
- OLBマシューズ。「このためにチームは僕を獲ったわけだからね。他とは違った面を手に入れるために。お前にやらせてみる、とコーチたちは言ってくれたし、僕はもらったチャンスを最大限活かさなきゃいけなかった」
- ディフェンスでの出番を失い、スペシャルチーマーに退いたOLBブレイディ・ポピンガ。「クレイはコーチたちの期待に応えてすごい仕事をした。もちろん僕だってスターター級の選手だ。ただ、スターター級の選手が多いほど、チームは強くなる。こうしたことはよくあることだし、ウチには優秀なLBがたくさんいる」
- パッカーズの新人選手による複数サックは、1998年11月15日のNYG戦でDEヴォニー・ホリデイが記録して以来11年ぶりのこと。
- 3ポイントスタンスを増やしてサックを挙げたOLBアーロン・キャンプマンについて、マッカーシーHC。「彼についていろいろと記事になっているのは知っている。しかしチームのスタッツがよくなれば、個人スタッツもまたよくなるものだ。我々はこれまで同様、全員が成功するよう選手を配置するだろう。アジャストメントは必要だし、今も我々はそれに取り組んでいるところだ。今日はディフェンス全体として、あるべき姿であるように見えた。そうなってくれば個人スタッツも自然とよくなる」
- 3ポイントスタンスが増えたことについて、OLBアーロン・キャンプマン。「いくつかの点を検討した上で、こうするのは理にかなっていると思う。べつにコーチに直談判したわけじゃない。ただこうするのが理にかなっているし、今日はその機会ができたということだ」
- ILBニック・バーネットもおそらく今季最高の出来で、次第に100%に近づいてきた、との声が多い。
- DEカレン・ジェンキンズは相手スクリーンパスに素早く反応し、キャリア初インターセプトを挙げた。「パスラッシュの半ばで、RBたちが僕の後ろに滑り込もうとしていると感じた。そこで後退し始めたところへ、ボールが浮いてきたというわけ。あとは、『落とすな、落とすな』 と自分に言い聞かせた。気分は最高だよ。これで僕のキャリア・スタッツ表を見たとき、インターセプトの項には"1"と書かれているわけで、それは誰にも奪うことはできないわけだから」
- 第2Q末にはDETスペシャルチームが意表を突くプレー。4thダウン3でパントユニットが登場し、Pニック・ハリスが(QBのように)センターの後ろについてスナップを受け、RBアレックス・ブラウンにトス。パッカーズ側はその隊形を見ても慌てることなく(DETが第2週MIN戦で似たプレーをやったのを学習し、対策を準備していたらしい)、TE/LBスペンサー・ヘイヴナーが突っ込んで見事に1ydsロスに仕留めた。Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解では、珍しくスペシャルチームのこのプレーを取り上げている。
- WRネルソン退場後、CBトラモン・ウィリアムズが45ydsのビッグリターンをしたにもかかわらず、CBチャールズ・ウッドソンもパントリターナーを務めた。その理由についてマッカーシーHCは、「ショーン・スローカムSTコーチと相談し、頻繁に方向の変わる強風の中でも確実にキャッチできるウッドソンの能力と経験を頼りにした」と説明している。
- 初出場ルーキーのFBクイン・ジョンソンは、数スナップだけフルバックとして出場し、あとはスペシャルチーム。同じく初出場ルーキーのCBブランドン・アンダーウッドはスペシャルチームのみ。
- 1991年に敗れて以来、パッカーズはホームでのライオンズ戦にこれで18連勝。
- パッカーズオフェンスがホームゲームの最初のポゼッションでタッチダウンを決めたのは、実は2007年最終週のDET戦以来のこと。昨季唯一の最初のポゼッションでのTDは@タンパでのことだった。
- マッカーシーHCからのケガ人報告は以下のとおり。(この部分だけ現地月曜午後の最新情報)
- LTチャド・クリフトンは前回痛めたのと同じ右足首を捻挫。「さいわい、当初恐れていたほど悪くはなく、今週出場できる希望もある。水曜の練習参加は無理だろうが、週の終わりに練習参加できれば、クリーヴランドでプレーできる可能性はある」
- ヒザを打撲したWRジョーディ・ネルソンについて。「2週間ほどかかるかもしれない」
- NT B.J.ラジは以前から痛めていた足首を試合後半にひねった。「コーチの判断で、その後は出場させなかった。今週も練習量は制限するかもしれない」
- C/Gジェイソン・スピッツは、木曜に急な腰痛を起こし、けっきょく欠場。「治療の効果は出ていたが、試合を最後までプレーできそうもない、と本人が正直に言ってくれたので。今もまだ腰に違和感は残っている」
- 今季のトレード期限は火曜日の午後3時(グリーンベイ時間)に迫っている。パッカーズは買い手にはならないだろうと見られているが、ILBデズモンド・ビショップのトレードはありうる、とJournal Sentinel紙は書いている。先発のチャンスを求めるビショップは、「心の片隅をよぎったことはある。デッドラインが火曜ということは知らなかった。もし使える選手を欲しがるところがあるなら、僕は嫌とは言わない。ただプレーするチャンスがほしいんだ」と率直に語っている。