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Day 6: TEハンフリーが前腕骨折
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年8月 8日
- TEトリー・ハンフリーが前腕を骨折してしまい、金曜に手術を受けることになった。手術を受けるまで回復期間はわからない、とマッカーシーHCは説明しているものの、今季プレーできる公算はかなり小さい。TEハンフリーは2006年にハムストリング負傷でインジャリーリザーブ、2007年には足首の骨折でインジャリーリザーブに入り、昨年初めて全試合に出場している。
- FSアンソニー・スミスが鼠蹊部を痛めて退場。火曜の練習でも途中退場だったらしく、「何日か休んで回復を待つことになりそう」と本人。
- 先発争いを続けるOLBクレイ・マシューズ(ハムストリング)とOLBジェレミー・トンプソン(鼠蹊部)がともに夕方の練習を途中退場した。マシューズはハムストリング負傷でOTAも休んだだけに心配される。
- WRルヴェル・マーティンは鼠蹊部を痛めて退場。
- CBパット・リーは背中を痛めて退場。
- RBブランドン・ジャクソン(肩の打撲)とDEジョニー・ジョリー(足首)は引き続き休んでいる。
- LGダリン・カレッジ(太もも)ととCBジャレット・ブッシュ(わき腹)はこの朝から復帰した。
- 朝の練習ではいつものリハビリ完了組に加え、WRドナルド・ドライバー、TEドナルド・リー、OLBアーロン・キャンプマン、CBチャールズ・ウッドソン、CBアル・ハリスといったベテラン組が休養を与えられている。
- DEジャスティン・ハレルが夕方の練習を休んだので心配されたが、ただの休養だった。たぶん腰痛が再発しないよう配慮しているのだろう。
TEハンフリーの戦線離脱で、3番手TEの座がぽっかり空いた。TEエヴァン・ムーア(2年目 昨季はIR)、TEデヴィン・フリシュネクト(ドラフト外ルーキー)、そしてLBからコンバートのスペンサー・ヘイヴナーという低レベルの争いなので、外部から補強の可能性もありそう。最近TEムーアは右手の薬指を骨折し、そのままプレーを続けている。
いっぽう2番手TEのジャーマイケル・フィンリーはレシーバーとしてハイレベルなプレーを続けていて、シーズンへの期待が高まっている。この日の2ミニッツ練習でもQBロジャースからのパスを何度もキャッチ。相変わらずの自信家だが、口先だけではないところを内外に認めさせつつある。
3番手WR争いではジョーディ・ネルソンが予想外の不振で、この日もミスを連発。対照的にジェームズ・ジョーンズは好調が続いていて、この日もCBトラモン・ウィリアムズの頭越しにQBロジャースからの45ydsTDパスをキャッチ。その後もQBフリンからのTDパスをキャッチしている。
ブランドン・ジャクソン(肩の打撲)不在の控えRB陣ではデショーン・ウィンの動きがよく、シーズンではRBグラントから多少キャリー数を奪うのではないか、とJournal Sentinel紙は書いている。問題は精神面や体調管理だが、プロ入り以来最高の体ができているのは衆目の一致するところ。
LGカレッジは復帰したが、新人T.J.ラングは右サイドには戻らず、2ndチームで左ガードを続けている。その代わりにG/Cイヴァン・ディートリック=スミスが左ガードから右ガードに移った。ラングはパスラッシュ・ドリルでは左タックルにも入り、これで今キャンプに入ってセンター以外の4ポジションをこなしたことになる。彼が本当はどこに向いているのか、コーチたちは探ろうとしているようだ。
朝の練習ではNTラジを含めるとディフェンスのスターター8人が不在。このところ分の悪かったオフェンス陣も、二線級相手にすいすいと進むことができた。
40ydsから50yds先のエンドゾーン隅のネットを狙うロングボール練習。夕方の練習でQBアーロン・ロジャースはなんと4回(3連続含む)もネットに放り込んで見せ、約2000人のファンを大いに盛り上げた。通常は、1回の練習で1球入れば上出来とされている。
OLBキャンプマンとDEジェンキンズ以外に優秀なパスラッシャーがいないという状況は、今年もあまり改善されていない。この日夕方の練習でも、1on1のパスラッシュドリルではOL陣がDE陣に完勝を収めている。
この日は再びOLBクレイ・マシューズが1stチームに入り、OLBジェレミー・トンプソンは2ndチームに。しかし前述のように2人とも途中退場してしまっている。
両OLBの負傷でOLBブレイディ・ポピンガにもチャンスが出てくるかもしれないが、パスラッシュドリルではOT陣相手に連日苦戦が続いている。火曜夜にはタックル不可の練習でRBランプキンをハードヒットしてしまい、OLたちを激怒させて大乱闘の原因となった。
キャンプ入りからここまではTEばかりだったスペンサー・ヘイヴナーだったが、この日の午前の練習で初めてLBをプレー。夕方の練習ではTEに戻っている。TEハンフリーの戦線離脱でTEの層が薄くなったが、OLB陣もけが人が出ているので、今後どちらをプレーさせたらよいものか。
出だしは悪かった6巡ルーキーのDEジャリアス・ウィンだが、ここ数日は目立った動きを見せ、1回の練習につき2回はプレッシャーに成功しているらしい。他のDE陣と比べると、パワーだけでなくスナップからの爆発的なクイックネスがいい、とJournal Sentinel紙。
自陣1ydsの厳しい位置からのパント練習で、Pデュラント・ブルックスは連続シャンクしてそれぞれ40ydsと32yds。Pジェレミー・カピノスのパントもあまりよくなかったので、スタンドからは不満の声が漏れた。そこでブルックスが60yds級のビッグパントを蹴ると、ようやく歓声が上がった。
Kメイソン・クロスビーはハリーアップFGの44ydsを成功させ、その後も8本中7本を成功。失敗は48ydsだけだった。
比較的おとなしかった前ディフェンスコーチ陣と比べ、新コーチたちはかなり賑やかだ。ケヴィン・グリーンOLBコーチだけでなく、マイク・ターゴヴァックDLコーチも激しい指導スタイル。グリーンOLBコーチはすでに声を嗄らしたため、インタビューが屋内練習場で行われたほど。ショーン・スローカムSTコーチも喉を痛めてメガホンを使っている(写真)。
元パッカーズのWRロバート・ファーガソンがファルコンズと契約。彼は一昨年にパッカーズから解雇されたあと2年間ミネソタでプレーしたが、昨季終了後に解雇されていた。
今年はPress-Gazette紙とJournal Sentinel紙の記者たちがtwitterでキャンプ生リポートを配信している。ところがこの日は練習の最中にtwitterのサーバーが何度もダウン(記事へ)してしまい、大弱りだった。