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Day 1: センターと右ガードは3人でローテ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年8月 3日
- 初練習を迎えるにあたり、新しく完成したレイ・ニチキ・フィールドの落成式が行われた。故レイ・ニチキの娘エイミーさんなどが出席し、孫たちがテープカット役をつとめた。
- 球団広報によると、この日の観客はおよそ2100人。1500人の新スタンドからあふれた観客がフェンス沿いをずらりと取り囲み、1プレーごとに大いに盛り上がった。
- NT B.J.ラジの契約はやはり間に合わず、彼ひとりが欠席。LTチャド・クリフトン、Cスコット・ウェルズといったリハビリ完了組や、ホールドアウト懸念のあったFSニック・コリンズも元気にフルパッド練習に参加している。
- オフェンシブラインでは、センター争いに伴って右ガードもシットンとスピッツがローテーションしているのがちょっとしたサプライズ。ウェルズ不在のオフシーズンはずっとジョシュ・シットンがずっと右ガードを務めてきた。
- 最初の1stチームOLは、LTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTバーバー。しかしすぐにセンターと右ガードが交代し、Cスピッツ&RGシットン、Cウェルズ&RGシットン、Cウェルズ&RGスピッツの3通りで頻繁に入れ替わった。
- センターと右ガードが入れ替わる一方、右タックルはアレン・バーバーで動かず、現状では大量リードを奪っている様子がうかがえる。ただし、ミスをしてキャンペンOLコーチから叱られ、RTブレノ・ジャコミニと交代させられる場面はあった。
- キャンプ前に予想されていたのとは違い、現在のRTの序列ではT.J.ラングよりもブレノ・ジャコミニの方が上らしい。
- 2ndチームOL陣は、左からLTモール、LGディートリック=スミス、Cプレストン、RGラング、RTジャコミニ。5巡ルーキーのLTジャマーン・メレディスは3rdチーム。ラングは3rdチームのRTも兼ねる。
- ディフェンスの陣容は(ラジが欠けてケガ人が復帰した他は)ミニキャンプと変化なく、右アウトサイドLBの座はジェレミー・トンプソンが依然として確保している。
- ディフェンス1stチームは、LDEジョリー(ラジの代役)、NTピケット、RDEジェンキンズ、LOLBキャンプマン、ILBチラー(バーネットの代役)、ILBホーク、ROLBトンプソン。DB陣は昨年までと変わらず、CBウッドソン、CBハリス、FSコリンズ、SSビグビー。
- ディフェンス2ndチームは、LDEハレル、NTトリビオ、RDEモンゴメリー、LOLBポピンガ、ILBランサナー、ILBビショップ、ROLBマシューズ、CBウィリアムズ、CBブラックモン、FSアンソニー・スミス、SSラウス。CBリー、CB/Sブッシュ、Sペプラーもローテーションして入っている。
- ニッケル隊形ではジョリー(おそらくラジの代わり)とジェンキンズがDTに。2ndチームはハレルとモンゴメリー。
- QBアーロン・ロジャースの動きはシャープで、ブリッツ練習でも落ち着いてパスを通している。この日は強風でレシーバー陣が不安定だったが、未完成なディフェンス陣を相手にスムーズなオフェンスを展開。WRジェームズ・ジョーンズやWRブレット・スウェインに見事なロングパスを決めると、スタンドから大歓声が上がった。
- 控えQB陣は依然としてQBマット・フリン、QBブライアン・ブロームの序列だが、ブロームも2ndチームでスナップを受けており、プレー機会はほぼ同じ。
- おそらくこれまでで初めて、QBブライアン・ブロームは投げる右手にグラブをしている。手が小さいので、グリップを補うためか。それでも、判断が遅くタマ離れが遅いのは昨年と同じで、プレーぶりはパッとしない。
- 昨年同様3番手RBはRBデショーン・ウィンで、クレッグ・ランプキンは4番手。
- 1on1のパスラッシュドリルではOLBアーロン・キャンプマンの内容が素晴らしく、また同じく実績組のLTチャド・クリフトンも貫禄を見せた。OLBキャンプマンはクイックネスとパワーでRTジャコミニやRTラングを圧倒し、LTクリフトンはOLBトンプソンやOLBマシューズをしっかり料理。
- 今オフシーズンにLTチャド・クリフトンは両ヒザだけでなく両肩の関節鏡手術を受けたとのこと。この日の動きは記者たちからも好評だったが、マッカーシーHCは「今年は4回も手術を受け、まだ勘が鈍っていて本調子ではない」と語っている。LTクリフトン本人は、「昨年は両肩が本当に悪くて、シーズンを通して苦しめられた。いまはパンチ力も戻ったし、すごくいい調子だ。久しぶりのフルパッド練習だったけど、いまのところ全てポジティブだ」
- RTブレノ・ジャコミニも1on1のパスラッシュドリルではまずまずで、2番手RT候補として悪くないプレーを見せている。
- Cスコット・ウェルズは肩関節唇の大きな手術からのリハビリを完了。フィールドに立てない分、今オフはしっかりとウェイトトレーニングができ、これまでで最も重い300ポンド超でキャンプインできた、とのこと。「休んで回復を待つ選択肢もあったんだけど、僕は手術を選んだ。いまはすごくいい調子だ」
- LOLBアーロン・キャンプマンは恩師の射殺事件のショックを語ったあと、「本当につらいけれど、僕にとっては自分を鼓舞する、モーティべーションの大きな源泉にもなっている」としている。
- パスラッシュドリルでのROLBジェレミー・トンプソンの動きはさほど目立たず。LTクリフトンには子供扱いされたものの、LTモール相手なら分がよかった。
- ケヴィン・グリーンOLBコーチの指導はやはり激しい。パスラッシュドリルでは1プレーごとに選手たちの耳元でハッパをかけ、「まるでボクシングのセコンドのよう」と記者たちは評している。
- 胸筋断裂の影響が心配されるDEカレン・ジェンキンズだが、ブロッキング・スレッドを使ったドリルの動きからするとパワーに問題はないようだ。「10ヶ月ぶりのフルパッドだからね。ケガの方はもう問題ない。ただ体全体をフットボールの体に戻すことが課題だ。筋肉はまだ速い動きに慣れていないし、関節が鳴るような感じがした。でもすごく気分がいいよ」
- 「見るからに体が出来ていないのはDEジョニー・ジョリー」とJournal Sentinel紙記者。
- パンターはこれまでどおり、Pジェレミー・カピノス、Pデュラント・ブルックスの順で蹴っている。どちらもミスがあり不安定な内容だったが、この日の内容はブルックスに軍配が上がった。ブルックスが平均50.7yds/平均ハングタイム4.2秒。カピノスは46.2yds/3.79秒だった。強風に加え、Cプレストンら控えロングスナッパーたちがロクなスナップをしないのもパンターには気の毒。
- パンターとガンナーを除くパントチームの顔ぶれは、LSグード、ILBチラー、OLBトンプソン、TEフィンリー、ILBビショップ、OLBポピンガ、OLBマシューズ。
- ラインバッカーだけでなくタイトエンドを兼任することになったスペンサー・ヘイヴナーは背番号を53番から41番に変更している。タイトエンドとしてプレーしたセッションでは、CB/Sブッシュ相手に滑らかなルート取りでパスキャッチ。
- ファーヴの復帰取り止めのあと、彼と話をしたかと聞かれたWRドナルド・ドライバーは、「ノー。短いメールは送ったけどね。『愛してる』って」
- ファーヴのヴァイキングスジャージを着て現れた観客が激しいブーイングを浴びていた。
- 以下のビデオはセント・ノーバート大でのパッカーズ選手たちの食堂の様子を取材した、7月30日の地元ニュース映像(内容は一部ダブっている)。1品ごとに成分表が書かれていたり、宿舎に特大ベッドを搬入する様子も面白い。