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Draft Notebook 4: FB Quinn Johnson
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年4月30日
5巡a指名のFBクイン・ジョンソンは、フィジカルで力強く、6人目のラインマンのようにRBの走路を切り開く。古典的なブロッキングFBとしては今年のドラフトでナンバーワンとの評価が少なくない。いっぽうパスキャッチ経験は大学通算5回54ydsしかないため、パッカーズからの指名はないだろうと見られていた。OTラングの項で述べたように、ゾーンブロッキング向きでなさそうなFBジョンソンを指名したのは、何らかの方針転換が背景にあるのかもしれない。
- 大学ではパスキャッチの機会がほとんどなかったFBジョンソンだが、プロ・デイなどの機会にはスムーズなキャッチング能力を示したようだ。「問題ない。バックフィールドから出てのキャッチはちゃんとできる」と本人。スペシャルチームでの実績も豊富で、そちらでの貢献も期待されている。
- フルバックのロースター枠は通常2人。コーリー・ホールとジョン・クーンの3人で、今夏のポジション争いが繰り広げられることになる。
- マイク・マッカーシーHCの会見から。
- 「コーチングスタッフもスカウティングスタッフも高く評価していた選手だ。ハードノーズなフルバックだし、スペシャルチームでも貢献してくれると考えている」
- パワースキームへの転換の表れでは? 「そいつは私の大好きな質問だね。パワー・パターン・スキームとゾーン・スキームの比較で言えば、クイン・ジョンソンにはたしかにパワー・フットボールの能力がある。しかし最大の財産はインサイド・ゾーン・スキームでの能力だ。それこそ我々のランニングゲームの出発点だからね。これまで我々がプレーし、今後アジャストしていこうとしているフットボールに、彼は間違いなくフィットすると考えている。アジャストとはいっても、皆さんが考えているような大きな違いではない。それでも相手より一歩先んじようとするのは重要なことだし、毎年オフシーズンにはそのステップを経るものだ。個々の選手のスキルを最大限に活かすためにも、毎年なんらかのスキーム上のアジャストメントは行っている」
- 「テッド(トンプソンGM)がシーズン中のLSU視察から帰ってきたときのことを覚えてる。クイン・ジョンソンのことを絶賛していたよ」
- テッド・トンプソンGM。 「非常に効果的なリードブロッカーだ。高校ではランニングバックとして1000yds以上走っていた。優れたスキル・セットの持ち主で、デカくフィジカルな選手だ。あの順位ではかなりのバリュー・ピックだと我々は判断した」
- ルイジアナ州立大の同僚、DEタイソン・ジャクソン(1巡3位でチーフスへ)は高校時代からのチームメイト。
- 高校ではRB兼LBで、ルイジアナ州立大にはLBとして入った。2年目にフルバックに転向したが、RB/FB両方でプレーしたジェイコブ・ヘスター(昨年の3巡指名でSDへ)がいたため、フルタイムのスターターになれたのは昨季になってから。
- 「ニック・セイバンHC(当時)にはLBとしてリクルートされた。その後レス・マイルズがヘッドコーチになって、僕はフルバックに転向を言われた。もともと彼は(オクラホマ州立大時代に)フルバックとして誘ってくれていたからね。高校では攻守両方やっていたから転向はとてもスムーズだった」
- エドガー・ベネットRBコーチの会見から。
- 「素晴らしい心構えの持ち主だ。タフで非常にアグレッシブな子だ。例えるとしたらウィリアム・ヘンダーソンだね。ウィリアムは常にウチのタフガイの1人だった。この子にもそれがあると思う」
- マン・ブロッキングへのスキーム変更? 「いや、我々はいろいろなブロッキングを織り交ぜているし、ゾーンが我々のベースであることに変わりはない。コーリー(ホール)とジョン(クーン)に彼が加わることで、より激しい競争をもたらすことができる」
- 「個人的に彼のワークアウトを見たわけではないが、テープで見る限り、彼は(直線的な動きだけでなく)必要なアジャストメントができる能力を見せている。しかしなんといってもあのコンタクトの瞬間のパワーがすごい。それがあのポジションには必要なんだ」