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Draft Notebook 1: NT B.J. Raji
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年4月29日
- 3-4に転換するパッカーズにとって、ディフェンス全体の要となるノーズタックルに、今年No.1のDTを獲得できたことは非常に大きい。「身体的に言って、彼はとても稀な選手だ。とにかく非常にパワフルな男で、とくに下半身が強い。相手選手を真後ろに押していく力がある。それでいて、横を回り込むクイックネスもある。彼のようなスキル・セットを兼ね備えた選手は、見つけるのがものすごく難しい。神はふつう人間をこんな風には作られないものだ」とトンプソンGM。
- 1巡9位でWRマイケル・クラブトリーを見送ると決めた時点で、トンプソンGMの考える選択肢はラジとOTマイケル・オアー(23位でBAL)だったとのこと。
- 人格面の懸念について、トンプソンGM。 「そんなことはない。彼は非常に魅力的な人物だよ。聡明で、はっきりと話す。我々は全ての選手について、そういった部分の調査をしっかり行うし、B.J.のような有力選手となればなおさらだ。彼を知っている人たちを相手に調査をし、その結果がこの指名となった」
- いずれ体重問題に悩まされるのではとの懸念に、ボストン・カレッジのビル・マクガヴァンDC。「彼の体重のなにが問題なのか教えてくれ。彼が何ポンドになったというんだ。彼は333ポンドでプレーするだろう。343になるかもしれないし、353になるかもしれない。これまでで最もオーバーウェイトだったときでも10ポンドか15ポンドのことだったし、それもシーズン中じゃない。世間は彼をあれこれ攻撃しようとしているが、本人は本当にしっかりやっているよ」
- 学業成績の問題で2007年シーズンを棒に振ったことについて、同じくマクガヴァンDC。「彼は勉強の方で一度失敗したが、もうそれを乗り越え、さらに前に進んでいる。(出場できない間)彼は一度も不平を言わず、一度も他人のせいにすることもなく、練習フィールドではスカウトチームに加わってOLたちを追いかけ回してくれた」
- 出場できない1年間を利用してラジは学業に力を入れ、すでに昨年12月に社会学の学位をとって卒業している。
- ラジのウィスコンシンの記者団との電話会見。
- 「3-4ディフェンスでプレーするのを楽しみにしている。3-4はカレッジで少しプレーしたことがある。すごいスキームだと聞いている」
- 「指名順については、5位から9位になるだろうと聞かされていた」
- 「優れたアスリートというのは競争心の強さと勝利への強い意志を持っているものだ。テクニックというのは努力しだいでついてくるものだと思う」
- 「体重はいま332ポンド。これまで一番重かったのは、大学2年の350ポンド」
- ご両親ともペンテコステ派の牧師? 「そのとおり。普通とは違う家庭だった。普通の親よりもずっと厳格で」
- お父さんはナイジェリアからの移民? それについて話を聞かせてくれる? 「正直言って、それほど大げさな物語じゃないんだ。父は医学の分野でさらなる勉強をするためナイジェリアからやってきた。そこで母に出会った。そして僕がここにいる。それだけ」
- 学業問題で出場できなかった2007年シーズンについて。 「キャンプで頑張ってシーズンに入ろうとする矢先、その知らせが待っていた。チームメイトがホテルに向かうとき、僕は両親に迎えに来てもらわなければならなかった。本当に謙虚にさせられた。集中を保ち、忍耐しなければならなかった。たぶん僕が経験した中で最もつらいことだっただろう。でもこれさえ乗り越えれば自分は大丈夫だと思った」
- マリファナ陽性反応が出た、との誤報について。「いったいどこから出てきたのか、僕には今でも想像もつかない。僕に言えるのは、自分はカレッジでのキャリアを通して人格を高める努力をしてきたというのに、人はすぐに中傷しようとする。正しいことだとは思えない」
- ケイパースDCの記者会見から。
- 「彼には身体的能力が備わっているし、インサイドで圧倒的な選手になってほしい。あのサイズで馬力があってあのように動ける選手というのは、そうそう現れるものじゃない。インサイドのラン守備だけでなくパスラッシュもできて、3rdダウンでもプレーできる。ノーズタックルというのは3-4ディフェンスにとって非常に重要だ。全てはまずランを止めることができるか、というところからディフェンスは始まる。それが成功のカギだ。B.J.はそれに貢献してくれると思う」
- ウェイトコントロールに問題あり、と懸念されているが? 「私はそうは思わない。ああした大型選手については、常にベスト体重でいるよう確認しなければならないものだ。しかし彼に関してとくに大きな問題とは思わない」
- 開幕戦からスターター? 「断言はできない。彼の能力を気に入ってはいるが、大学からNFLというのは大きな変化だ。今後の成り行きを見守るしかない。練習もしないうちから誰かをスターター指名などしたくはない」
- ラジについては、元パッカーズOCでボストン・カレッジのヘッドコーチを2年間務めたジェフ・ジャゴジンスキー(TBのOCに就任)からも熱心な推薦の言葉があった、とのこと。