グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2009年4月23日

ドラフトの焦点 オフェンス編

時間がなくなってしまったので、オフェンスとディフェンスに分けてニーズ順に各ポジションをまとめてみる。ニーズといっても、パッカーズのトンプソンGMは"Best Player Available"派の筆頭で、昨年も2巡でいきなりWRジョーディ・ネルソンを指名してファンの度肝を抜いたばかり。

OT

LTクリフトン、RTタウシャーの同期コンビがプロ10年目を迎え、オフェンスで最も1巡指名の可能性が高いポジション。RTタウシャーはFAとなっているが、ヒザ(ACL断裂)のリハビリ中のためチームは再契約に慎重なかまえ。首脳陣は昨年の5巡指名ブレノ・ジャコミニを右タックルのスターター候補と評価しているが、昨夏のキャンプを見た記者たちは懐疑的。同じく2年目のRGジョシュ・シットンはできれば先発右ガードに固定したい。そこで、上位指名でタックルを指名して即先発RTとし、LTクリフトンが衰えたらその後継者候補とするのが、このユニットにとってのベストシナリオだろう。問題はディフェンスのニーズとの兼ね合いだが、遅くとも3巡までに指名されると見られている。

TE

昨季中盤にトニー・ゴンザレス(KC)のトレードを画策したように、スキルポジションの中では最も補強がありそうなポジション。ポテンシャルの高い2年目のジャーマイケル・フィンリーは、先発のドナルド・リーをプッシュしてくれるかもしれないが、逆に未完の大器で終わりそうな危なっかしいタイプでもある。

RB

こちらも控えRB陣の底上げをはかりたいところだが、上位指名の余裕があるとは思えない。獲るなら4巡以降だろう。RBグラントの代役が務まるような万能バックでもいいし、パス攻撃で貢献できる3rdダウンバックでもいい。

WR

34歳のドナルド・ドライバーは年齢的な衰えが心配だが、ジョーディ・ネルソンやジェームズ・ジョーンズが順調に伸びてくれば後任は大丈夫そう。トンプソンGMが就任以来4年間、毎年2人ずつ指名してきたこともあり、デプスは十分ある。リターナー候補も今年はあまり必要ではない。今年こそ上位指名はないはずだが、昨年もそう言われていた。

OG

ようやくダリン・カレッジが先発左ガードとして一人前になり、右ガードもジョシュ・シットンで大丈夫そう。控えには、昨年伸び悩んだアレン・バーバーと、FA補強したC/Gデューク・プレストンがいて、下記の先発センター争いで敗れた方が控えガードを兼ねられる。OTと比べると補強の必要性はかなり低い。

C

スコット・ウェルズとジェイソン・スピッツがスターターの座を争い、新加入のC/Gデューク・プレストンもいるので、補強は不要だろう。

QB

控えQBたちの成熟レベルに問題が大ありで、もし昨年QBロジャースが倒れていたら、あとは全敗間違いなしだった。ふつうならベテランの控えQBを補強するところかもしれないが、若手重視のパッカーズとしては、2年目コンビのブライアン・ブローム、マット・フリンの成長を待つシーズンとなりそう。よほど魅力的な素材がいれば下位指名があるかもしれないが、ドラフト外で1人獲って4人体制でキャンプを迎えるものと予想する。

FB

RFAだったジョン・クーンが再契約し、コーリー・ホールとのコンビで今年は無風か。

カテゴリ : Draft