グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2009年3月31日

新加入FSアンソニー・スミス

先日パッカーズと契約したFSアンソニー・スミスはドラフト3巡指名からプロ3年目を終えたばかりだったが、スティーラーズからはRFAとしてのオファーがなく、見放された形となった。メンタル面の問題から狂ってしまった歯車をピッツバーグでは元に戻すことができなかったが、新しいスタートに期待は大きい。「新しいスタートを切ってキャリアを再生させるために、僕はここグリーンベイにやって来た。チームに求められることはどんなことでもやるつもりだ」

スティーラーズでのスミスを知っているダレン・ペリー新セーフティコーチ。「誰のキャリアにも、こうした重要な岐路というのはあるものだ。そこで改めて自分に問い直さなければならない。『自分はどのように見られたい? NFLじゅうの選手やコーチから自分はどのように見られている? ただのバックアップ級? ジャーニーマン? スターターになれる力はあるのか? コーチやチームメイトから信頼されるに足る働きをコンスタントにできるのか?』 とね。そういった面からも、彼はこのチームに来て、全く新しい心構えでフレッシュなスタートを切ることが大事だと思う。集中を保ってプレーを続ける。本当に最初から最後まで。それが彼にとってのキーになるだろう」

「セーフティというのは2つの資質がなければならない。スペースでしっかりしたタックルできなければならないし、ボールへのプレーがよくなくてはならない。アンソニーは両方できる。どちらかが欠けている選手は多いものだけどね。彼は嗅覚に優れているし、頭がいい。セカンダリーにタフネスをもたらしてくれるだろう」

3-4ディフェンスの経験があることについて、FSスミス。「その点で仲間を助けることができるだろう。そのことも彼らが僕らを獲った理由の1つだと思う。彼らが新しいディフェンスのテクニックや細かなニュアンスを学ぶのを助ける。いったん感触をつかめば、彼らもすぐに馴染めると思う」

ところで、3巡指名といえばSアーロン・ラウスも同じ。2年目の昨季はビグビーの戦線離脱で出場機会を与えられながら、大きく期待を裏切った。そもそも彼がもっとマシだったら、FSスミスは獲らなかったかもしれない。球団内の情報筋(おそらくスカウト)は、「スクリメージ近くでプレーするにはタックルが悪く、カバレッジに下がると嗅覚や柔軟な動きに欠ける。『優秀なスペシャルチーマーになれる可能性のある控え選手』にすぎないと私は見ている。来季開幕時にはチームからいなくなっていても不思議ではない」と酷評。今年のキャンプはがけっぷちといってよさそうだ。

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