グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2009年2月18日

シーズン総括と展望 FB編

2007年春のヘンダーソン退団以来、大きな弱点ではないが強力でもない微妙なユニットである状態が続いている。ボールキャリアーはジョン・クーンしかできず、逆にレシーバーとしてはコーリー・ホールが優れている。いちおうホールがスターターだが、実際はほぼ同格。FB2人を両方投入するラン隊形からプレーアクションパスを投げる工夫もあるが、WR5人やTE3人の隊形など、FBの出場機会がそもそもあまり多くない。スペシャルチーマーとしては2人とも優秀で、頼りになる。

2人ともまだ若く伸びシロはあるが、この2シーズンの成長はさほどでもなく、けっきょく「そこそこ」止まりなのかもしれない。今年新戦力の補強に動くのか難しいところだが、FAでベテランを獲る可能性もドラフト指名の可能性もある。逆にまったく動かなくてもおかしくはない。ディフェンスやOLと比べると補強の優先度は高くない。

コーリー・ホール  Korey Hall

ボイジー州立大ではLBとして大活躍し、6巡指名入団と同時にフルバックに転向。器用さはあるが、サイズがやや小さく、相手にオーバーパワーされる場面も少なくない。1年目に2試合、2年目に5試合欠場し、ケガがやや多い。"Bad Run"(1yds以下のラン)の原因を作った回数は前年の10回から4.5回に減ったが、出場スナップ数が32.9%からわずか18.3%に減ったのだから、あまり違いはないのかも。開幕戦でQBロジャースの初TDパスをキャッチしたように、レシーバーとしてのセンスは悪くなく(キャッチミスもゼロ)、パス攻撃のセーフティバルブとして今後さらに活躍できる可能性はある。

ジョン・クーン John Kuhn

シッペンバーグ大(ディビジョンII)では大型RBとして活躍し、4685ydsラッシング、53TDなど、数々の同大記録を打ち立てた。2005年にドラフト外でスティーラーズに入団してフルバックとなり、翌年ロースター入りを果たす。2007年開幕前に解雇されてパッカーズに移り、ホールと若手コンビを組んできた。259ポンド(117kg)のサイズとパワーがあり、ハマったときの迫力はホール以上。3rdダウン1や4thダウン1の専門家として4回連続でコンバージョンを成功させたが、パンサーズ戦では第4Qにゴール前でランを止められたことが敗戦に直結した。落球率14.3%と、レシービングは安定感を欠く。

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