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Packers - Bears Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年12月24日
- 4点差以下のゲームで7戦全敗となったことについて聞かれたマイク・マッカーシーHC。「今夜我々はシカゴ・ベアーズに敗れた。気分のよかろうはずがない。今はそれ以外のゲームについては考えられない。いつものとおり、タフで、ハードな戦いだった。我々にはチャンスがたくさんあった。ベアーズはキーになるプレーをいくつかモノにし、とくにスペシャルチームが試合の結果を左右することになった。こちらは勝利に十分なプレーを決めることができなかった」
- 気温が-16℃とはいえ、前日までの荒天と比べればはるかにマシな天候だったらしい。「試合が昨日でなくて本当によかった。試合前にアーロンのパス練習を見て、オフェンスのプランから何も減らす必要がないと我々は判断した」
- DEアーロン・キャンプマン。「ああしていれば、こうしていれば。もう何週間かわからなくなったが・・・もう長いこと僕らはそう言い続けている。この敗戦を受け入れるのは本当につらい。オフェンスはすごくいい仕事をしたが、望んだほどの得点は挙げられなかった。ディフェンスもいい仕事をしたが、大事な終盤に得点を許してしまった。少しでも気分をよくするために、そしてチームの軌道を元に戻すために、僕らにはあと1試合しか残されていない。それでも僕は、このチームには素晴らしいロッカールームがあると固く信じているし、よい気分を取り戻さなきゃいけない」
- 地元メディアからは、「なぜ最後までロジャースで勝負しない」と批判の声もある。しかしQBロジャース本人は第4Q残り1分11秒での3rdダウン5について、「僕らは2ndダウンや3rdダウンの連続のランプレーでうまくやれていた。僕はいいコールだと思ったし、ラインの連中もそうだった。より敵陣深く進み、1stダウンも狙えると自信を持っていた。そして残り3秒まで進めてメイソン(Kクロスビー)に蹴らせることができると」
- 第1Qのインターセプトは言うまでもないが、第4Q最初のTDパス不成功はQBロジャースの数少ないミスだった。ギャンブル成功で敵陣5ydsでの1stダウン、ダブルTE隊形からハンドオフ・フェイク後、プライマリー・レシーバーのTEリーがフリーになっていたのに、それを見逃して右奥のTEハンフリーに投げて失敗。「TEリーを見ることができなかった。探したけど見えなかった。TDを決めるべきところなのに、ワイドオープンの選手に投げられなかった自分に失望している。フィールドから出るときのTEリーの顔つきからして、ワイドオープンだったはずだ。11点差にして2スコアゲームにできたのに」
- 久しぶりに5WR隊形を使った。第1Qの3rdダウン12の場面でWRルヴェル・マーティンにスラントを投げ、16ydsゲインして1stダウンに。
- RBグラントへのスクリーンパスが先週は15ydsと12ydsの成功を収めたが、今回も17ydsのタッチダウンに。
- 第4Qにディフェンスが崩れたことについてLB A.J.ホーク。「わからない。もし理由がわかれば、こんなに毎週続けてやられていないだろう。ただわかるのは、どうしても止めなきゃならないときに、僕らは止められていないことだ。その理由は僕にはわからないよ」
- FSニック・コリンズ。「悪夢だ。今夜の僕らは全てうまくやっていたのに、第4Qにいくつかミスが出て相手を助けてしまった。今回も僕らは試合を決めてしまうチャンスがあった。しかし今季の他の競り負けと同じように、僕らはそのチャンスを逃している」
- ベアーズの延長サヨナラ勝ちを決定づけたのが、GB陣34ydsでの3rdダウン9でのプレー。RBフォーテへの単純なスウィングパスだったが、カバーするLBホークがFSコリンズと衝突し、やすやすと1stダウンを許してしまった。
- ニッケル守備ではこれまでと違った試みもあった。普段左サイドオンリーのDEアーロン・キャンプマンを右サイドに移し、左サイドからはLBブレイディ・ポピンガをラッシュさせた。
- スペシャルチームのミス連発が敗因なのは誰の目にも明らか。喜怒哀楽をはっきり表すタイプのマイク・ストックSTコーチだけに、今回は落胆を隠せない。「チームは本当にいいプレーをしたのに。このように勝利が手からすり抜けるのはあまりに・・・」と消え入るような声で話している。「好不調の並が大きすぎ、まったく安定感に欠ける。オフェンスとディフェンスの流れを途切れさすことのないよう努力しているが、スペシャルチームがこれほど不安定では、チームを助けることは難しい。チームの柱の1つとしてコンスタントな働きをしなければならないのに、今日はそれができなかった」
- 第4Q終了直前のFGブロックについてKメイソン・クロスビー。「僕は勝利を助けるチャンスがあったのに、本当に腹立たしいよ。こんな形でインタビューを受けるのは嫌なものだ。今季はこれで2回目なんだから。ブロックされたわけだし、少しキックが低かったのかもしれない。判断はフィルムを見てからにする。足場はそうひどい問題にはならなかった。一度は少し足が滑ったけど、それは強くアタックしようとしすぎたせいかもしれない。それを除けば、フィールドの状態はまずまずだった」
- マッカーシーHCはFGブロックについて、「キックは低かったように私には見えた。あのプレーの分析について、まだ十分話し合ったわけではないが」
- ヴァイキングス戦の最後にも、52ydsFGの距離に満足したような消極的なプレーコールで結局FG失敗に終わっていて、「マッカーシーHCはフィールドゴールの不確実性を甘く見過ぎているのでは」という批判も出てきている。
- 第4Q半ばのPジェレミー・カピノスのパントは33yds飛んでWRヘスターに24ydsリターンされたので、ネットはわずか9yds。自陣42ydsから蹴ったのが敵陣49ydsからの相手攻撃となり、同点TDドライブの足がかりを与えてしまった。「角度をつけて、アウトオブバウンズに蹴り出す狙いだったが、うまくいかなかった。自分の責任だ。受け入れるよ」
- パント隊形から走って1stダウンを獲得したトリックプレーについてQBマット・フリン。「パスを投げるはずだったんだけど、たぶんむこうも勘づいたのだと思う。レシーバー全員に2人ずつカバーが付いているような感じだった。そう判断して走ることにした。4yds走ればいい状況だったし、多少の隙が見えたから、走って1stダウンを獲得できた」
- トリックプレー成功について、かつては自らもスペシャルチーマーだったトンプソンGM。「先週の練習でも見ていたプレーだ。これまでに一度も見たことがないプレーは、守るのは大変なのだ。むこうも完全に騙されたわけではなく、こちらが投げようとしたレシーバーがカバーされていたので、フリンは持って走った」
- CBジョー・ポーターは記念すべきNFL初出場だったが、第3Qに脳震盪を起こしたため、日曜以降のことはあまり覚えていないとのこと。なんとも残念なデビュー戦となった。
- ケガ人の中で来週の出場が難しそうなのはWRジェームズ・ジョーンズ(ヒザ)ぐらいで、WRドナルド・ドライバー(左ヒザ)とDTジョニー・ジョリー(左足首)は大丈夫そう。CBポーターは脳震盪の度合いによる。
- 今季6インターセプト目を挙げたFSニック・コリンズは、インターセプトリターンydsも合計258ydsとなって球団新記録に。これまでの球団記録は1956年にCBボビー・ディロンが記録した244ydsで、次はSダレン・シャーパー(現MIN)が2002年に記録した233yds。
- DEジェイソン・ハンターは3年目にしてNFL初サック。前に逃げようとしたQBオートンをかろうじてノーゲインで仕留めたが、少しでもゲインされていたらサックとは記録されない。
- ゲームタイム気温-16.7℃は、気温を記録し始めた1963年以来、ベアーズのホームゲームでは最低温記録とのこと。体感温度は-25℃だった。