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Packers 34 - 14 Colts
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年10月20日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Colts (3-3) |
7 |
0 |
0 |
7 |
14 |
Packers (4-3) |
3 |
14 |
10 |
7 |
34 |
ランボーフィールドの天気は曇り。気温は16℃だが強い風が吹いている。パッカーズにとっては第1Qと第3Qが向かい風、第2Qと第4Qが追い風だった。パッカーズはランとショートパス主体のボールコントロールオフェンスが機能し、いっぽうコルツは最初のTDドライブの後はミスや反則で波に乗れない。後半に入るとパッカーズディフェンスが2つのINTリターンTDを奪い、予想外の一方的な展開となった。
第1Q : 強い向い風のパッカーズはRBグラントの14ydsラン、TEリーへの11ydsパスとIND反則でIND陣に入り、RBグラントの4ydsラン、WRネルソンへの8ydsパスでレッドゾーンに入るがTDならず、31ydsFGで3点先制。パッカーズはオンサイドキック失敗で蹴り直し、IND陣30からのコルツはTEクラークへの9ydsパス、RBローズの9ydsラン、アンネセサリーラフネス、RBローズの6ydsラン、WRウェインへの15ydsパスでレッドゾーンに進み、RBローズの4連続ランでタッチダウン。パッカーズはWRジェニングスへの14ydsパス、RBグラントの7ydsラン、25ydsパスインターフェアでIND陣に入り、RBグラントの3ydsラン、WRジェニングスへの7ydsパスでレッドゾーンに入って第2Qへ。
第2Q : 追い風に変わったパッカーズは、RBグラントの4ydsランのあと、TEリーに逆転TDパス成功。コルツはTEクラークへの10ydsパスなどで1stダウンを取るがフィールド中央まで。反則でGB陣11からのパッカーズは、WRドライバーへの24ydsパス、4thダウン1ギャンブルはRBグラントの7ydsランでIND陣に入り、RBグラントの4ydsラン、RBジャクソンへの9ydsパス、RBグラントの3ydsラン、IND反則、WRマーティンへの17ydsパスでレッドゾーンに入り、RBグラントが11ydsTDラン成功。残り2分49秒、コルツは3rdダウン5のパスが通らず3&アウト。残り1分54秒、GB陣33からのパッカーズは、RBグラントへの6ydsパス、WRネルソンへの11ydsパス、RBジャクソンへの6ydsスクリーン、QBロジャースの9ydsスクランブル、RBジャクソンへの6ydsパス、7ydsパスでレッドゾーンに入るが、36ydsFGは失敗に終わり、10点差で前半終了。
第3Q : IND陣25からのコルツは、RBローズの8ydsラン、RBローズへの15ydsパス、RBローズの9ydsラン、IND反則のあと、FSコリンズの62ydsのINTリターンTDが飛び出す。コルツは、RBローズの5ydsスクリーンパス、RBローズのラン2回で1stダウン。TEクラークへの29ydsパスでFG圏内に入るがTDならず、46ydsFGもブロックで失敗に。GB陣36からのパッカーズは、WRジェニングスへの11ydsパスのあとパント場面となるが、IND反則で1stダウン。RBグラントの3ydsラン、FBホールへの11ydsパス、RBグラントの9ydsラン、4ydsランでレッドゾーンに入り、29ydsFG成功で20点差に。IND陣28からのコルツは、WRゴンザレスへの8ydsパス、GB反則で1stダウンを取るだけでパント。IND反則でGB陣41からのパッカーズは、RBグラントの5ydsラン、2ydsランで最終Qへ。
第4Q : パッカーズは1stダウンならずパント。IND陣20からのコルツは反則が響いて3&アウト。パッカーズはRBグラントのランとRB陣へのショートパスで1つ1stダウンを取ってからパント。コルツはRBローズの9ydsラン、WRゴンザレスへの18ydsパス、連続オフサイドでGB陣に入り 4thダウンギャンブルはパスインターフェアで成功、次のギャンブルもWRゴンザレスへの6ydsパスで成功。RBローズへの15ydsパスでゴール前5ydsに迫るが、Sラウスがインターセプトして99ydsのリターンTD。IND陣15からのコルツは、TEクラークへの9ydsパス、RBシンプソンの2ydsラン、WRウェインへの9ydsパス、WRゴンザレスへの34ydsパスとフェイスマスク、TEクラークへの3ydsパスでレッドゾーンへ。2ミニッツ明け、WRゴンザレスへのTDパスはレビューで取り消しとなり、TEダラス・クラークへの14ydsパスのあと、RBローズが1ydsTDラン成功。パッカーズはRBグラントの9ydsランのあとニーダウンで試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは21/28、186yds、1TD、INTでレーティング104.2と今週も申し分ない内容。レシーバーの落球もほとんどなかった。
- 強風とボールコントロールを意識してアンダーニースへのショートパスを多くするゲームプランだった。パス配分はWR陣が10回、RB/FB陣が9回。TE陣が2回。
- ランは3回8yds。効果的なスクランブルで1stダウンを取る場面も。
- チームラッシングは35回116yds(平均3.3)。先週に続いて今回も30回以上ランをコールすることができた。
- 先発RBライアン・グラントは31回105yds(平均3.4)、1TDと今季初めての100ydsゲームだった。パスキャッチも2回12yds。
- RBブランドン・ジャクソンはラッシング機会なく、パスキャッチがチーム最多の6回37yds。
- RBデショーン・ウィンはランもパスキャッチもなし。パントリターン時にCBブラックモンのこぼしたボールをリカバーするプレーがあった。
- 第1Qには珍しくフルバックのランプレーがあった。3rdダウン1の場面でFBジョン・クーンがきれいに3ydsランで1stダウン。
- WR陣は以下のとおり。
風が強いので長いパスが少なく、RBやFBやTEへのショートパスが半分以上を占めた。最長のプレーは第1Q末にWRジェニングスがもらった25ydsのパスインターフェア。
- ドナルド・ドライバーは4回35yds。24ydsのダイビングキャッチは見事だった。
- グレッグ・ジェニングスは今季最少の3回32yds。
- ジョーディ・ネルソンは2回19yds。
- ルヴェル・マーティンは1回17yds。
- TE陣では、今回もドナルド・リーが2回23ydsのみ。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTタウシャー。
- 被サックはゼロとよく頑張った。ラン回数を多くして相手パスラッシュを鈍らせ、しかも早いタイミングのパスばかりなのでプレッシャーがかかる場面がほとんどなかった。パスプロが崩れたのは、LTクリフトンがDEロバート・マシスに抜かれ、QBロジャースが投げる瞬間の右腕をヒットされたぐらい。
- トータルオフェンスは両軍とも302ydsでぴったり同じ。コルツはINTリターンTDを喰らってすぐに再び攻撃が始まるため、後半はヤーデージばかりが伸びた。タイムオブポゼッションはパッカーズが33分46秒。前半は20分25秒と圧倒的だった。
- 3rdダウン成功率は5/12の42%とまずまず。コルツは5/15の33%と振るわなかった。
- パッカーズ側の犯したターンオーバーはゼロ。RBグラントが第1Qにファンブル、パントリターナーのCBブラックモンも第2Qにファンブルしたがが、どちらも味方がリカバーしてくれて事なきをえた。
- 奪ったターンオーバーはインターセプト2つ。第3Q最初のディフェンスでは、WRレジー・ウェインが指で弾いたパスがFSニック・コリンズの胸にすっぽり収まり、巧みなリターンで一気にエンドゾーンへ。 2つめは第4Qの自陣1yds地点でのSアーロン・ラウスの99ydsのINTリターンTD。ラウスはそのシリーズで INTチャンスを逃していただけに、名誉挽回のビッグプレーだった。
- パス守備はQBペイトン・マニングを21/42、0TD、2INTのレーティング46.6と封じ込める大活躍。
- ラン守備も23回73yds(平均3.2)と非常によく頑張った。相手エースRBジョゼフ・アダイの欠場にも助けられた。
- パッカーズのサックもゼロ。ブリッツは少なく、パスカバレッジに重点を置く方針だったようだ。
- コルツのエースWRレジー・ウェインをCBチャールズ・ウッドソンが主に担当し、今季最低の2回24ydsに封じ込めることに成功。
- DTジャスティン・ハレル(腰)はPUPリストからの復帰を見合わせたが、DTライアン・ピケット(上腕)は出場。
- 反則は9回70yds。オフェンスは1つも反則がなく、ロングドライブに貢献した。いっぽうディフェンスはCBトラモン・ウィリアムズのアンネセサリーラフネス、Sアーロン・ラウスのフェイスマスクが大きい反則。それ以外はパスカバレッジでの反則が多かったが、これはある程度仕方がない。終盤の2連続オフサイドはいただけない。
- コルツの反則が12回110ydsと非常に多く、パッカーズは大いに助けられた。110ydsはトニー・ダンジーがコルツのHCに就任して以来最多とのこと。FSコリンズのインターセプトも、3rdダウン1からフォルススタートで3rdダウン6となった場面で飛び出したもの。
- CBウィル・ブラックモンのキックオフリターン機会は2回ともタッチバック。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが3回平均8.7ydsと平均的な数字。前半にはファンブルしたがRBウィンが押さえてくれて事なきをえた。第4Qにはマフしたが、さいわい拾って走れる余裕があった。
- Pデリック・フロストのパントは2回とも追い風の場面だったので平均55.5ydsとよく飛んだが、どちらも少し飛びすぎてタッチバック。よってネットは平均35.5ydsとイマイチだった。
- Kメイソン・クロスビーは31ydsFGを成功、36ydsFGを失敗、29ydsを成功。キックオフは4回蹴ってタッチバック1回。向かい風のキックオフも滞空時間が長かったのとカバーチームが頑張ったのでロングリターンを許さなかった。相手キックオフリターンは4回平均わずか17.5yds。
- 3点先制した直後のキックオフ、パッカーズはサプライズ・オンサイドキックを敢行したが、残念ながらアウトオブバウンズで蹴り直しに。相手はまったくの無警戒だったので、インバウンズであれば押さえられた可能性はかなりあった。
- 第3Qには相手45ydsFGトライの場面で、DTジョニー・ジョリーがFGブロックして失点を逃れた。
- 試合後の記者会見でマッカーシーHCが挙げたケガ人はDEジェレミー・トンプソンだけ。首筋から腕にしびれが走る、いわゆる"Stinger"だったようだ。
- アクティブ登録から外れたのは、WRジョーンズ、LGバーバー、OTジャコミニ、DEモンゴメリー、DEハンター、CBハリス、SSビグビー、第3QBブローム。LGバーバーがインアクティブとなるのは今季初めてのことで、理由は不明。
- WRドナルド・ドライバーは通算532レセプションを記録し、ジェームズ・ロフトン(530回。移籍後にさらに234回)を抜いてパッカーズ史上2位に。1位はスターリング・シャープの595回。
- Sアーロン・ラウスの99ydsのINTリターンTDは球団史上最長タイ。1984年のラムズ戦でLBティム・ハリスが同じく99ydsを記録している。
- コルツのQBペイトン・マニングはキャリア2回目のグリーンベイ遠征だったが、2000年に続いての敗戦となった。
- 10月に強いコルツは、この試合まで10月のゲームを13連勝中だった。逆にパッカーズはこれでAFCのチーム相手に5連勝。
- 「第2週GB@DET戦の直前にブレット・ファーヴがライオンズに連絡を取り、パッカーズのオフェンスについてアドバイスした」との報道が今日の試合前にFOXからあり、ちょっとした話題となっている。パッカーズ選手たちも耳にしていた模様だ。「その話題には触れたくない」 「まだ本当かどうかわからないが、もし本当ならそれは・・・」といった態度が多いが、かなり激しい言葉を発する選手もいたようだ。「彼の側からコンタクトしたの? それは尊敬できないね。もし相手チームから彼に連絡を取ってきたのならまだわかる。彼がこのチームで史上最高の選手だったということはわかるけど、そんな行動はまったく尊敬できない」とCBウッドソン。