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Packers - Seahawks Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年10月14日
- マイク・マッカーシーHC。「今日は、チーム全体が賢くプレーしたことによる勝利だったと思う。試合を通して、重要な局面で我々はよいプレーができた。ドライブをつないで、タイムオブポゼッションを支配することができた。アウェーチームがこのスタジアムでプレーするのは大変なことだし、相手は非常によくコーチングされたチームだ。今日の勝利にはとても満足している。ロングドライブをいくつも決めることができ、後半はディフェンスがターンオーバーを奪ってくれた。負けるのはつらいものだ。我々はもう1ヶ月も勝っていなかった。あれほど時間と労力を費やしてきたのに、それを本番で活かすことができていなかった。それだけに、ここで勝つことがどうしても必要だった」
- 第2Q半ばにQBロジャースがハードヒットされたことが、チームにとって"ウェイクアップ・コール"になった?という質問にマッカーシーHC。「イエス。そういうタイミングだったと私も思う。ただ、チームがよりよいプレーをし始めるために、大事な先発QBがぶっ飛ばされることが必要だとは思わないが」
- マッカーシーHC。「ランブロッキングは理想からするとミスが多いし、明日フィルムを見れば反省点はたくさん見つかるはずだが、それは練習で修正していけることだ。(ランを33回もコールして)バランスが取れたことにとても満足している」
- オフェンス全体について、RTマーク・タウシャー。「今日はすごくいいリズムだった。これほどよかったのは今季初めてのことだ。いい気分だし、これからも続けていきたいね」
- QBマット・ハッセルベック不在は大きかった?と聞かれたDEキャンプマン。「NFLでは誰もがケガをする。それが現実だ。むこうにケガ人があり、こちらもケガ人がいる。絶対勝たなきゃいけない試合、と僕らは決めつけてはいなかったけど、非常に重要な試合だったのはたしかだ」
- 序盤のオフェンスは3連敗を引きずったような内容だったが、前半最後のTDドライブでようやく波に乗ることができた。QBロジャースは振り返る。「そう、序盤はたしかによくなかった。まるで夢遊病者たちが歩き回っているようだった。でもあの第2QのTDドライブの最初の数プレー。僕がDEカーニーにヒットされ(パスは失敗)、ドナルド(WRドライバー)がLBタトゥプにハードヒットされながら19ydsキャッチしてくれてあたりで、僕らは火がついた。今日はサイドラインまで一体になっていた」
- 18回中10回も成功した3rdダウンコンバージョンのうち6回は、試合を決める2つのロングTDドライブで挙げたもので、うち5回がQBロジャースのパスだった。「僕らフットボール選手は3rdダウンのプレーで金を稼いでいるんだ。3rdダウンがよかったのはパスプロテクションがよかった証拠だし、そうすれば僕やレシーバーたちはいい仕事ができる。そのおかげでドライブをつなぐことができる」とQBロジャース。
- QBロジャースの唯一の大きなミスはやはりファンブルロスト。第2Q、自陣32ydsでの3rdダウン3の場面、右のフラットゾーンにRBデショーン・ウィンがフリーになっていたのに投げず、ボールを持ち過ぎてLBジュリアン・ピーターソンにサックされてボールを落としてしまった。その後33ydsドライブされてタッチダウンに。「ものすごく下手くそなターンオーバーだった」とQBロジャース。
- 肩のケガを押して素晴らしいプレーを続けているQBロジャースをWRグレッグ・ジェニングスが絶賛。「彼はチャンピオンのハート、戦士のハートの持ち主だよ。どんなにケガで苦しくても、いいプレーを続けてくれている。自分たちのサイドにいてほしいのは、こういうクォーターバックだ」
- QBロジャースからの45ydsTDパスについて、WRジェニングス。「彼は僕にこれほどいいパスを投げてくれたことはないよ。絵に描いたような完璧なパス。まさにピンポイントの完璧さだった」
- Journal Sentinel紙の"Play of the Game" 図解もWRジェニングスへの45ydsTDパス。3rdダウン6の場面で3WR隊形からドロップバックしたQBロジャースは、クロスしたWRドライバーとWRマーティンがオープンでないのを見てからWRジェニングスを見た。その間、パスプロのためバックフィールドに残るRBウィンとTEリーの2人は、それぞれSラッセルとLBヒルの右サイドからのブリッツをしっかりブロック(プレー開始前にRBウィンがTEリーに対してアジャストを伝えていた)。WRジェニングスはCBトゥルーファントのプレスカバレッジを突破して半歩リード、その胸にロングパスがすっぽりと収まり、倒れ込んだところがエンドゾーンだった。
- 効果的なショートパス主体のオフェンスについて、WRドナルド・ドライバー。「基本的には、相手ディフェンスが許してくれるものを、僕らは受け取るだけだ。むこうはたくさんショートパスを許してくれたから、僕らはそれを活かした。自分たちの手にボールが渡りさえすればどれだけ危険か、僕らはよくわかっているからね。それは毎週証明できていると思う。僕らレシーバーの手にボールが渡れば、NFLでもっとも危険なチームだよ」
- RBライアン・グラントは最初の6回で30yds稼いだ後は、相手ディフェンスがラン守備に重点を置き、あまり走れなくなった。「それほど悪い気分じゃないよ。ヤーデージはあまり多くないから、『走れなかった』ということになるし、たしかに苦しい仕事だった。僕がもっと上手くやらなきゃいけない点がいくつかあるのは、自分でもわかっている。でも、ウチのオフェンスが試合最後までランを捨てずにいられたことは嬉しい」
- RBブランドン・ジャクソンが急に体調を崩したため、RBグラントが球団史上2位の33回もキャリーすることになってしまった。「ブランドンが病気だということは、今朝ここに来て知ったんだ。でもこういうことは起こるものだし、自分が頑張らなきゃいけない。(普段はRBジャクソンが担当する)3rdダウンの仕事もすべて準備した。直前に加わったデショーン(RBウィン)もいい仕事をしてくれたし、僕らは求められた仕事をこなすことができた」とRBグラント。
- RBグラント以外のRBがボールキャリーしたのは、この4試合でわずか6回だけ。
- 開幕戦のFBコーリー・ホールに続き、FBジョン・クーンもTDパスキャッチに成功。FBウィリアム・ヘンダーソンが2004年に3回タッチダウンを挙げて以来、2005年からの3年間はフルバックのタッチダウンが1回もなかった。
- 昨年のプレーオフでは、NFCディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたDEパトリック・カーニーを完璧に封じ込めたRTマーク・タウシャー。今回の対戦でも3タックル、サックなし、QBヒット1回に抑えて完勝を納めた。「彼はハードノーズなプレーヤーだ。彼のことはすごく尊敬している。よいフットボールをしなければ、こちらが恥ずかしい目に遭う、そんな相手だよ」とRTタウシャー。
- 過去3試合は十分活躍できなかったDEアーロン・キャンプマンだが、この日はサック2回、QBヒット4回の活躍で勝利に大きく貢献。2つ目のサックはダブルチームを突破してのものだった。「負け試合ではほんの細かいことまで、あれこれと言われてしまうものだ。まあファンは答えを求めるし、メディアは記事を書かなければいけないし、無理もない。でもこれで気分がすごくよくなったよ。今週の僕らディフェンスは、フィールドにいる時間が短くてすんだしね」
- よく頑張ったラン守備についてDTライアン・ピケット。「僕らはミスがほとんどなかった。ギャップコントロールがよくなった。むこうのプランはラン・ザ・ボール、とにかくラン・ザ・ボールだった。僕らがラン守備でいい仕事をすると、(パス攻撃はQBハッセルベックを欠くので)もう選択肢がなにも残っていなかった」
- 10-10の同点で迎えた第3Q最初のシーホークス攻撃、RBジュリアス・ジョーンズの51ydsランが飛び出したと思った瞬間、ホールディングの反則で取り消しに。元パッカーズのLGマイク・ウォールがDTジョニー・ジョリー相手のホールディングと判定され、事なきを得た。「(LGウォールに)ジャージをつかまれていなければノーゲインかロスだったよ。僕の担当する穴を、あんなに簡単に抜けられるもんじゃない。正しい判定だった」とDTジョリーは強気なコメント。
- 第4Q、DTコリン・コールが今季初サックを挙げたかに思われたが、LBポピンガのイリーガルコンタクトの反則で取り消しに。
- ニッケル守備(2LB・5DB)では、もちろんLBバーネットは常に入るが、その相棒はLB A.J.ホークとLBブランドン・チラーがローテーション起用された。鼠蹊部を負傷しているLBホークを休ませるためか、パスカバレッジでの動きに不安があるためか。
- 2?3?6の変則ダイム隊形を1プレーだけ使用した。第2Q、GB陣32ydsでの3rdダウン12で、DLはDEキャンプマンとDEバジャ=ビアミラだけ。LBはホークを引っ込めてLBチラーを入れ、LBチラーとLBポピンガがアウトサイドからラッシュしたようだ。
- 第1Q最初のオフェンスシリーズで、敵陣42yds地点で4thダウン8となったとき、マッカーシーHCは最初は60ydsFGを蹴らせようとした。しかし、FGチームの選手が揃わずタイムアウトを強いられたとき、考えを変えてパントにしたのだという。「試合の早いうちからアグレッシブになり過ぎるのもどうか、と考え直し、フィールドポジションを優先しようと考えを変えたのだ」とマッカーシーHCは振り返っている。「ウォームアップ時にはフィールドの両サイドで58ydsとか60ydsを蹴っていたからね。試合前にマッカーシーHCと話し合い、40yds地点(58ydsFG)なら蹴らせようということになっていた。しかし3rdダウンで(RBグラントの3ydsロスで)42yds地点に下がってしまっていたし、フィールドポジションを優先するよう進言した」とストックSTコーチ。
- Pデリック・フロストのパントについて、ストックSTコーチ。「4本蹴って、一度もリターンされなかった。大事なのはそこだ。インサイド20に2回落とし、この2試合で4回だ。よくなってきていると思う」
- パッカーズの反則は先週まで平均8.8回、83.8ydsだったが、今回はシーズン最少の5回45ydsで済んだ。「基本に忠実に、ということに僕らは集中した。過去3試合のウチに欠けていたところだ。マイク(マッカーシーHC)がそれに集中させ、結果となって表れたと思う。反則が少なかったのは今年初めてだね」とWRドライバー。
- RBランプキンがハムストリングのケガでインジャリーリザーブ入りしたため、土曜にRBデショーン・ウィンがロースターに昇格した。「突然のことだった。先週の練習ではスカウトチームでのプレーばかりで、チームのオフェンスは全くやっていなかったんだ。(ランプキンの戦線離脱で)土曜の朝になって、出場の準備をしておけと言われ、さらに土曜の夜にブランドン(RBジャクソン)がひどく体調を崩した。48時間のうちに、僕は4番手から2番手になったというわけ」
- ケガ人については以下のとおり。
- DTライアン・ピケットのケガは左ヒジと最初はアナウンスされたが、実際は上腕三頭筋とのこと。「月曜にMRI検査を受ける。いまかなり痛いってことはたしかだ」と本人。重いケガである恐れもあるらしい。
- Sアーロン・ラウスは第2QにTDパスを決められたプレーで頭を打って退場し、こちらも最後まで復帰しなかった。「少し首を痛めたんだ。僕は大丈夫だよ」と本人。
- QBアーロン・ロジャースはこの2週間、ほとんど投げずに試合に出場し、2試合連続でレーティング100以上を記録した。「今週はもう少し練習で投げたいけど、賢くやらないといけないしね。長時間付き合ってくれるトレーニングスタッフには、いくら感謝しても足りないほどだ。肩を強化し、柔軟性を増すエクササイズを続けていくことになるだろう。マッカーシーHCも僕が練習で投げることを本当は望んでいるし、毎日様子を見ながら進めていくしかない」
- QBロジャースの肩についてジョー・フィルビンOC。「ウォームアップはまずまずだったが、試合序盤はあまりよくない感じがしたのはたしかだ。試合が進むにつれ、いいスローがいくつも出るようになった」
- ハムストリングのケガを押して最後までプレーしたLTチャド・クリフトン。「1試合欠場する案も出たよ。でも水・木と軽くウォーク・スルーに出て、金曜はしっかり練習したい、とコーチたちに言った。練習で数をこなすことが僕には必要だと思ったし、状態もいい感じだった。さいわい今日の試合で悪化させることはなかった」
- CBチャールズ・ウッドソンは開幕戦でつま先を骨折して以来初めて、痛み止めの注射なしで出場することができた。「すごくいい感じだ。今日は注射なしでプレーできたし、過去数週間も、プレーしながらもなんとか回復してきている」
- 土曜に急きょインジャリーリザーブに入ったRBクレッグ・ランプキン。「ハムストリングが治ってきていたのに、木曜の練習でまたやってしまったんだ。回復には6週から8週かかると診断され、IR入りすることになった。とてもいい感じになって、今後も回復し続けると思っていたのに、今回はツキもなかった」
- WRグレッグ・ジェニングスは早くも653ydsレセプションを記録し、依然としてNFLリーディングレシーバーの地位をキープ。
- この日シアトルの気温は13℃だったが、グリーンベイはなんと27℃の暖かさだった。