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Notebook: CBアル・ハリス続報
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年9月24日
- 脾臓破裂と診断されたCBアル・ハリスは、早ければ火曜にセカンドオピニオンを求めて専門医(球団の用意したリストによる)の診断を受け、手術が必要か、回復までどれだけかかるかを調べる。
- 球団側はCBアル・ハリスの病状について「最終的な結果が出るまではコメントしない」という方針を取っているが、代理人は「今季終了となりそうだ」とはっきり語っている。「試合中に口の中で血の味がして、尿に血が混じった。アルがそのことをヘッドトレーナーのペッパー・バラスに告げると、『今日は終わりだ。ヘルメットを置け』と厳命された。これだけの症状では必ずしも脾臓とは限らないが、CTスキャンの結果、脾臓に裂傷があることがわかった。次のステップは、全てをもう一通り調べ、慎重なアプローチを取ることだ」 「ペッパーは優秀だ。アル自身はもう大丈夫だと言って試合に戻ろうとしたが、彼らスタッフはアル自身からアルを守ってくれた」
- 脾臓といえば2006年9月にQBクリス・シムズ(当時TB、現TEN)も同じように負傷している。彼は点滴を受けていったん復帰したが試合終了後に救急車で病院に運ばれ、脾臓摘出の緊急手術を受け、けっきょく昨年いっぱいまで全休した。その試合でQBシムズが最初に退場する原因となったのがDEカレン・ジェンキンズの兄クリス(当時CAR、現NYJ)のヒットだった。(決め手は復帰後のDEアル・ウォレスのヒットだったらしい)
- RBライアン・グラント(ハムストリング)の状態についてマッカーシーHCは、「先週の月曜よりもずっとよい状態にある。今週はより多くの練習をこなし、試合でのキャリー数も増やせると期待したい」
- RBクレッグ・ランプキンもハムストリングを負傷。マッカーシーHCによると、RBグラントよりは軽傷とのこと。
- ラン攻撃の出来についてジョー・フィルビンOC。「ネガティブ・ラン(ロスタックル)が1つもなかったことはとても評価できるが、マイナス点はビッグゲインが出せなかったことだ(最長が9yds)」
- ヒザの悪化が心配されるWRジェームズ・ジョーンズだが、試合翌日のコメントはかなりマシになっている。「試合前より悪くなった感じはしていない。ただちょっと痛みがね。昨日の試合でひねったときは、最初の痛みがハンパじゃなかったんだ。だからしばらく氷で冷やさなきゃならなかった。今朝はだいぶいい感じになったから、今週はゆっくり休んで、なんとか日曜に間に合えば」
- 3試合連続先発出場したRGトニー・モールの出来と、Cスコット・ウェルズ先発復帰の可能性についてマッカーシーHCは、「Cウェルズの先発復帰については、今日・明日とスタッフで話し合うことになるだろう。RGモールについて詳細な評価をしたところ、いい点もいくつかあったが、苦しんだ点もあった。そのことも含めて話し合う」と説明している。RGモールはカウボーイズのNTジェイ・ラトリフに繰り返し突破され、サック1、ロスタックル1、その他にもQBロジャースがかろうじてサックを逃れたプレーがいくつもあった。
- サイドラインでの復帰となったCスコット・ウェルズ。「準備はできてるよ。まあ個人的にはずっとそう思ってきたんだけど。正しく判断するには練習量が少なかったから、という根拠で決定されたわけだけど、自分としては準備はできてるし、どうなるかは今週わかるだろう」
- つま先の骨折を抱えながらプレーを続けるCBチャールズ・ウッドソンについてマッカーシーHCは、悪化させることなく試合を終えることができた、と語っている。
- カウボーイズ戦を欠場したSSアタリ・ビグビー(ハムストリング)が次のバッカニアーズ戦に出られるかどうかはまだわからない、とマッカーシーHC。「ご存じのようにハムストリングというのは、さまざまな場合があって予測が難しい。だから彼の場合治療の成果がどのように出てくるか、今後を見守らなければわからない。彼は過去にはけがの回復が早かったから、今週復帰できると期待したいが」
- カウボーイズ戦ではSSアタリ・ビグビーと代役SSアーロン・ラウスの差が大きかった、という見方が強い。「タックルなど数字はいいものを残したが、内容は不安定だった」とマッカーシーHC。
- 移籍初先発したLBブランドン・チラーだが、次は再びLBブレイディ・ポピンガに戻る見込み。「ブランドンは非常にいいプレーをしたと思う。ディフェンスでもよかったし、スペシャルチームでもいい仕事がいくつもあった。(控えLBも含めて)手持ちの戦力をうまく活用することが大事ということだ」とマッカーシーHC。
- Press-Gazette紙によると、カウボーイズディフェンスのプレッシャーのかけ方は昨年11月の対戦とほぼ同じだったとのこと。QBロジャースの最初の26ドロップバックのうち、5メンラッシュが11回、6メンが4回、つまり5人以上でラッシュする率が57.7%。逆に3人しかラッシュせず8人をカバレッジに下げたのが3回。通常の4メンラッシュをメインにしたのは27-9と点差を広げてからだった。昨年ファーヴがCBネイサン・ジョーンズのスロットからのブリッツでサックされ退場したのと同じように、QBロジャースも今回CBアンソニー・ヘンリーのスロットからのブリッツにやられている。
- パッカーズはQBロモの最初の30回のドロップバックに対し、ブリッツがわずか6回(20%)しかなかった。うち5メンが3回、6メンが3回。 スティーラーズ相手にブリッツ攻勢で8サックを挙げたイーグルスの名DCジム・ジョンソンについて、「なぜ先週のカウボーイズ戦でそれができなかった」という声もあるが、カウボーイズの強力OLにブリッツが通用しなければかえってひどいことになる、という恐怖は誰しも同じ。
- RBフェリックス・ジョーンズの60ydsTDランの際にはパッカーズ側に大きなアラインメント・ミスがあった。本来(ディフェンスから見て)右サイドにいるべきSアーロン・ラウスが左サイドについてしまい、右サイドががら空きに。しかもDLのシフトでもコミュニケーションミスがあり、右DEマイケル・モンゴメリーがTEウィッテンのアウトサイドにセットすべきところをインサイド・ショルダーにセットしてしまい、TEウィッテンにやすやすと内に閉じ込められる結果となった。こうして広々と空いたサイドをRBジョーンズが自由に走り、CBウッドソンとSペプラーを抜き去っていった。
- Sアーロン・ラウスが「全般的にはよかったが致命的なミスでビッグプレーを許した」のはこれで2試合連続。上記のポジショニングのミスに加え、RBバーバーの25ydsランの際にはLBバーネットとぶつかってミスタックルし、しかもバーネットにヒジのケガをさせている。
- WRマイルズ・オースティンへの63ydsパス(TDでない方)を許したのは、見た目と違ってFSコリンズの責任ではなくCBチャールズ・ウッドソンの判断が拙かった。WRオーウェンスの後ろを通ってフィールドを斜めに走ったWRオースティンをCBウッドソンが引き受けるべきところを、アンダーニースのWRオーウェンス(CBトラモン・ウィリアムズがしっかりカバーできていた)についてしまい、オースティンをワイドオープンにしてしまった。FSコリンズの頑張りでかろうじてTDを逃れたが、2プレー後にRBバーバーが2ydsTDラン。
- 安定性を買ってPジョン・ライアンと交代させたPデリック・フロストだが、この2試合は不安定なパントが目立ち、特にハングタイムは物足りない。「彼はもっといい仕事をする必要がある。それは間違いない。数字だけ見れば問題なさそうに見えるが、敵陣レッドゾーンへのプレースメントに関しては、我々はもっといい仕事をしなければならない」とマッカーシーHCはかなり厳しいコメント。ストックSTコーチは、「経験のある選手にしては出来が悪すぎる。彼には大きな才能があり、その使い方も知っている。もっと安定していい仕事ができなければ」
- パッカーズから解雇されたPジョン・ライアンはシーホークスと契約して2試合出場したが、こちらはPフロストよりさらに悪いスタッツとなっていて、ネットは20yds台の不振。(リスト)