過去の記事 |
2008年 >
08月 >
Packers 27 - 24 Broncos
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年8月24日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (1-2) |
7 |
6 |
7 |
7 |
27 |
Broncos (1-2) |
3 |
14 |
0 |
7 |
24 |
気温23℃のインヴェスコフィールド。QBロジャースが18/22と正確にパスを通すパッカーズに対し、ブロンコスはコンスタントなラン攻撃と3rdダウンでの効果的なパスでシーソーゲームに。そして第4Q、パッカーズは相手レッドゾーンで奪ったインターセプトを、RBランプキンがTDランに結びつけて逆転し、なんとか3連敗を逃れた。プロテクションを含めたパス攻撃は課題をクリアしたものの、ラン守備には不満の残る内容だった。スペシャルチームはほぼ文句なし。
QBロジャース率いるオフェンスの1stチームは第3Q最初のシリーズまで出場し、ディフェンスの1stチームは前半いっぱいまで。RGシットンと両セーフティのケガが気になるところだ。
第1Q QBロジャース率いるパッカーズはいきなりTEハンフリーへの35ydsパス、WRジェニングスへの17ydsパス、3rdダウンインチズもQBロジャースのスニークでレッドゾーンへ。3rdダウン3からWRドライバーへ9ydsTDパスが通って先制。QBカトラー率いるブロンコスの1stチームは、RBセルヴィン・ヤングの21ydsラン、WRブランドン・マーシャルへの22ydsパスなどでGB陣22に進み、40ydsFG成功。パッカーズはRBモレンシーの5ydsラン、WRマーティンへの6ydsパス、WRジェニングスへの12ydsパス、オフサイドでDEN陣に入るが、8ydsサックを喰らって得点圏に入れず。
第2Q ナイスパントでDEN陣1からのブロンコスだが、3rdダウン7でFBヒルズへ12ydsパス成功。RBホールのラン2回25yds、RBヤングのラン4回18ydsでGB陣40へ。TEジャクソンへの11ydsパス、RBホールへの17ydsパス、3回連続ランでゴール前7ydsに進み、TEジャクソンに7ydsTDパス成功。パッカーズは26ydsパスインターフェア、WRマーティンへの18ydsパス、TEフィンリーへの10ydsパス、QBロジャースのスニークで得点圏へ。しかしフォルススタートとWRジョーンズ落球が響いて44ydsFGどまり。ブロンコスは31ydsパスインターフェアの直後、WRマーシャルへの49ydsTDパスが通ってわずか2プレーで逆転。残り1分25秒、パッカーズはWRドライバーへの23ydsパス、RBモレンシーの3ydsラン、WRジョーンズへの9ydsパスで敵陣へ。RBモレンシーへの9ydsパス、TEリーへの8ydsパスでDEN陣28に進み、残り11秒で最後のタイムアウト。エンドゾーンへのTDパス失敗のあと、46ydsFG成功でハーフタイムへ。
第3Q QBパトリック・ラムジー率いるブロンコスは両軍初めての3&アウト。CBブラックモンの43ydsリターンでDEN陣40からのパッカーズは、WRジョーンズへの14ydsパス、エンドゾーンでのパスインターフェアでDEN陣1に進み、3rdダウンからQBロジャースのスニークで逆転TD。ブロンコスはRBピットマンの10ydsラン、WRコルバートへの9ydsパスのあと3rdダウン1のランが止まってパント。パッカーズはQBブローム率いる2ndチームが登場し、RBヘロンのラン4回27ydsとRBランプキンのラン3回18ydsでDEN陣35に進むが、パス失敗2回で1stダウンならず、53ydsFGは失敗に終わる。ブロンコスは11ydsパスとラフィングザパサー、RBピットマンの16ydsランでGB陣6に進み、TEピアースへの5ydsパスのあと、FBサップのランは止まって4thダウン1。
第4Q ブロンコスはTEラッセルにパスが通らずギャンブル失敗。GB陣1からのパッカーズはRBランプキンのラン2回のあと、3rdダウン3でまたもQBブロームのパスが通らず。GB陣46からのブロンコスはRBピットマンの4ydsランとTEラッセルへの8ydsパス、RBピットマンとRBヒルのラン3回でさらに1stダウン。TEラッセルへの10ydsパスのあと、RBピットマンへの逆転9ydsTDパス成功。パッカーズはQBフリンが登場するが3&アウト。ブロンコス攻撃は3rdダウン8からのパスをLBホワイトがインターセプトし、DEN陣10の大チャンス。RBランプキンの1ydsラン、8ydsラン、ノーゲインのあとギャンブルでようやくエンドゾーンに飛び込んでまたまた逆転。残り3分08秒、DEN陣30からのブロンコスはQBハックニーが登場。反則が響いて1stダウンならず、4thダウン10のギャンブルもパス失敗に終わる。2ミニッツ明け、DEN陣30からのパッカーズはRBランプキンの1ydsランのあとニーダウン2回で試合終了。
- ケガ人多し。RGジョシュ・シットンが第1Q半ばで左ヒザを負傷して退場。第2QにはFSニック・コリンズが首を、SSアタリ・ビグビーが足首を相次いで負傷した。第3QにはWRジョーンズがヒザを軽く打撲して退場。
- マッカーシーHCによると、ケガ人4人の中でいちばん心配なのはRGジョシュ・シットンとのこと。バスに乗り込む際には、厳重にテーピングをしていたものの松葉杖などは使わず歩いていた。詳しい検査は明日。
- FSニック・コリンズはいわゆる首の"stinger"というやつで、腕に痺れが走る。DTミューアとヘルメット同士をぶつけたようだ。「開幕戦には間違いなく出る」と本人。FSラウスに先発の座を奪われては大変、という気持ちもあることだろう。
- SSアタリ・ビグビーは右足首をひねった。程度は不明。開幕戦について聞かれた本人は、「出られるといいけど」とのこと。
- WRジェームズ・ジョーンズはヒザを軽くぶつけただけで問題なし。
- アクティブ登録から外れたのは、RBグラント(ハムストリング)、RBウィン(足首)、Cウェルズ(わき腹)、DTピケット(ハムストリング)、DTハレル(背中)、DEバジャ=ビアミラ(ヒザ)、LBホーク(胸部)、Sペプラー(ハムストリング)の8人で、先週の12人から4人少なくなっている。練習には復帰しているDEバジャ=ビアミラだが、もう1週我慢することに。
- 先発QBアーロン・ロジャースは第3Q最初のTDドライブまでプレーして18/22、193yds、1TD、0INTでレーティング118.4と素晴らしい内容。ファーヴ時代とは違い、1試合でQBスニークが3回も。その最後が逆転タッチダウンだった。(ハイライト映像)
- マッカーシーHC。「オフェンスは前回よりもずっとよいプレーをすることが大事だった。アーロンはとてもよい夜だった。シャープだったし、オフェンスのテンポをうまくコントロールできていた。判断もしっかりしていたし、3rdダウンが非常によかった」
- QBロジャース。「今日はウチのオフェンスにとって非常にいいステップになった。先週あのような試合をしたから、今日は前へと進むことが大事だった。そのとおりに出来たと思う。レギュラーシーズンに向けて自分たちのオフェンスに自信を持つのに十分なプレーが今日はできた」
- 3回のQBスニークについてQBロジャース。「このオフシーズンにマイク(マッカーシーHC)と話し合ってきたことなんだ。3rdダウンインチズなら、QBスニークさせてくれよってね。彼も全面的に賛成してくれた。僕らにとっては大事なダウンであり、大事なシチュエーションだからね。短い距離ならば、後ろを向いてRBに手渡すよりも自分の手でボールを持ちたい」
- QBロジャースの落ち着きやリーダーシップについて、WRドライバー。「以前とは違っているのが見て取れた。今日のハドルでの彼は、よりはっきりと自己主張していた」
- 2番手のQBブライアン・ブロームは第3Q途中から2シリーズ出場してパス4回全て失敗。プレッシャーに全く対応できず、ひどいパスばかり。「4回しか投げる機会がないというのはキツいけど、それでも出番をもらえたらそのチャンスを活かさなきゃいけない。今後も努力を続けるだけだ」と本人。
- 3番手のQBマット・フリンは第4Q半ばから実質2シリーズ出場して2/2、2yds。ほとんどRBランプキンにハンドオフする仕事だった。
- RB陣は今回もグラント欠場のためブランドン・ジャクソンが先発し、8回19回yds(平均2.8)。2番手のヴァーナンド・モレンシーは4回8yds。ノア・ヘロンは4回27yds(平均6.8)。クレッグ・ランプキンは11回39yds(平均3.5)。
- WR陣では初出場のグレッグ・ジェニングスが4回42yds。ドナルド・ドライバーが2回33yds。ジェームズ・ジョーンズは3回24ydsだったが、1stダウンになるはずのQBロジャースからのパスを落球するミスがあった。脳震盪から復帰のルヴェル・マーティンは1回6ydsだけだったが、エンドゾーンで24ydsパスインターフェアを誘った。ジョーディ・ネルソンは前半は出番がなく、1回3yds。
- WRジェニングスの復帰についてQBロジャース。「グレッグの復帰はありがたい。彼の復帰でいちばん恩恵を受けるのはドナルドかもしれないね。グレッグがいないと相手はドナルドに集中できるけど、グレッグがいればそれを軽減できる。デンバーには素晴らしいコーナーが2人いるけど、ウチの2人のWRもすごいと思うよ」
- TE陣では、復帰のトリー・ハンフリーが最初のプレーで35ydsキャッチを挙げて先制TDドライブに貢献した。ドナルド・リーが1回8yds、ジャーマイケル・フィンリーが1回10yds。フィンリーは痛いフォルススタートやブロックミスがあった。
- 先発OL陣はプレシーズン第1戦と同じで、左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cスピッツ、RGシットン、RTタウシャー。2番目のドライブでRGシットンが退場するとトニー・モールが右ガードに。
- パスプロテクションは先週の不振から立ち直り、QBロジャースに十分な時間を与えることができた。唯一のサックは第1Q末にRTタウシャーがDEデュマーヴィル(昨年12.5サック)に抜かれたもの。試合の冒頭から1WR・2TE隊形を使うなど、ダブルTE隊形を多くしてパスプロを強化したのかもしれない。
- 後半最初のドライブから、LTカレッジ、LGバーバーという部分的な2ndチームOLに。
- トータルオフェンスはパッカーズ281ydsに対してブロンコス321yds。その差をターンオーバーが補ったことになる。タイムオブポゼッションもパッカーズの29分59秒と互角。
- 3rdダウン成功率は7/15の47%。ブロンコスは8/15の53%とどちらも優秀だった。
- パッカーズの犯したターンオーバーはゼロ。奪ったターンオーバーは第4QのLBトレイシー・ホワイトのインターセプト。左DEジェイソン・ハンターがQBラムジーを右腕ごとヒットし、浮いたボールをLBホワイトが簡単にキャッチした。
- 前半の3rdダウン成功4/6を許したディフェンスについてマッカーシーHC。「これまで常に、ウチのディフェンスの良さは3rdダウンだった。これまでと比べてシャープでなかったし、タックルをもっとしっかりする必要がある。ラン守備がよくなかったのはこれで2週連続だ。ウチのディフェンスは本来あの(99ydsTD)ドライブのようなものではない」
- パス守備は190ydsとヤーデージ的にはよかったが、QBカトラーに3rdダウンでパスを通されたのが失点につながった。
- ラン守備は28回131yds(平均4.7yds)。 ディフェンシブラインが相手OLに完全に押され、前半だけで15回91yds(平均6.1)を許す不振。後半よかったので普通の範囲に収まったが、1stチームディフェンスはズルズルだった。
- パッカーズのサックは今回もゼロで、プレッシャーをかける場面はあったがなかなかQBに届かない。そんな中で最高だったパスラッシュは、第4Qのインターセプトに結びついたDEハンターのヒット。
- LB陣はA.J.ホーク(胸部)に代わって今回もブランドン・チラーがウィークサイドで先発。
- この日はFSニック・コリンズが受信装置を着け、2ndチームではLBデズモンド・ビショップが着けた。レギュラーシーズンに入ったらLBバーネットが着ける見込みだが、それ以外の選手にも慣らさせておくため。
- 第2QにはFSコリンズとSSビグビーが相次いで退場したため、セーフティ陣はFSラウスとSSカルヴァーに。SSペプラー(ハムストリング)は欠場しているので、これでもうサイドラインに控えがいなくなってしまった。
- 第2Q最後の相手TDドライブは、CBトラモン・ウィリアムズが31ydsパスインターフェアを犯した直後、同じCBウィリアムズが抜かれてWRブランドン・マーシャルに49ydsTDパスを許した。
- 第1Q、フィールド中央での4thダウン1の守備でパッカーズはいったんパントリターンチームを出してしまい、相手ギャンブルに気付いて選手を入れ替えるのが間に合わず、12メンの反則を犯す失態。
- 反則は6回77yds。フォルススタート2回の他は、RBモレンシーのアンネセサリーラフネス、CBトラモン・ウィリアムズの31ydsパスインターフェア、LBランサナーのライングザパサーと大きな反則が多かった。ブロンコスは5回65yds。
- ボールの良く飛ぶデンバーとあって、キックオフはタッチバックばかり(GB5回中3回、DEN5回中4回)。キックオフカバレッジは2回平均23.5ydsとまずまず。
- キックオフリターンはタッチバックばかりで、ようやく第4Qに来た初チャンスはWRネルソンが24yds。
- パントリターンは、第3Qに訪れた初めての機会にCBブラックモンが43ydsのビッグリターン。2回目はWRネルソンが-1yds。
- Pジョン・ライアンはパント3回平均60.0yds。ネットも49.7ydsとものすごい数字となった。1本目はGB陣40から59ydsのスーパーパント。2本目は46yds飛んで相手リターナーがマフしたものの、11ydsリターンされた。3本目はなんと72yds飛んでタッチバックとなったが、それでも正味52yds。
- 大学時代をすごしたコロラド州(コロラド大は40kmほど離れたボールダーにある)に戻ってのKメイソン・クロスビーは、44ydsと46ydsを成功させ、53ydsは失敗。キックオフは5回中3回をタッチバックに。
- 昨日死去したNFL選手会事務局長のジーン・アップショーのために、試合前に黙祷が行われた。