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Packers 17 - 20 Bengals
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年8月13日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Bengals (1-0) |
0 |
17 |
0 |
3 |
20 |
Packers (0-1) |
10 |
0 |
0 |
7 |
17 |
気温24℃と快適なランボーフィールド。両チームともエースRBと2番手WRが欠場している。1stチーム同士の第1Qに10-0とリードしたパッカーズだが、2ndチームに代わるとQBブロームのインターセプトとラン守備の崩れで、一気に17点を奪われて逆転負け。トータルヤーデージなど多くのスタッツでリードしながら、ターンオーバーが敗因となった。
初先発のQBロジャースは第1Qいっぱいプレーして10点を挙げ、シャープな出来だった。レシーバーのミスでインターセプトを喫したものの、WRジョーンズのランアフターキャッチで初タッチダウンを挙げている。2ndチーム、3rdチームオフェンスは低調で、第4Qに3rdチームがTDを挙げるのが精一杯だった。
第1Q QBロジャース率いるパッカーズ1stチームオフェンスはフォルススタートとサックが響いて3&アウト。ベンガルズも3&アウトの後、パッカーズはWRドライバーへの10yds、2回目の被サック、RBジャクソンの16ydsラン、WRドライバーへの12ydsパスで得点圏に進むが、WRフランシスのキャッチミスがインターセプトに。ベンガルズが3&アウトの後、パッカーズはRBジャクソンの8ydsランやWRマーティンへの30ydsパスなどで得点圏に進み、37ydsFGで3点先制。ベンガルズはまたも3&アウト。パッカーズは相手オフサイドで、RBジャクソンの22ydsラン、WRドライバーへの11ydsパスでCIN陣30へ。WRジョーンズがヘルメットを吹っ飛ばされながらランアフターキャッチでエンドゾーンに走りこんでQBロジャースに先発初TDをプレゼント。
第2Q ベンガルズはRBペリーの6ydsラン、14ydsランの後、ファンブルロストの判定がレビューでダウンバイコンタクトに。WRチャド・ジョンソンへの10ydsパス、RBワトソンの12ydsラン、9ydsランでレッドゾーンに入り、最後はTEユーテックに14ydsTDパス成功。パッカーズはQBブローム率いる2ndチームが登場するが、最初のプレーでインターセプト。ベンガルズは2番手QBフィッツパトリックが登場し、WRマクスウェルへの19ydsパスの後、RBペリーが6ydsの逆転TDラン。パッカーズはRBヘロンのラン4回と3ydsパスキャッチ、WRマーティンへの10ydsパスで敵陣に入るがそこまで。ベンガルズはTEユーテックへの11yds、WRマクスウェルへの9ydsパス、QBスクランブル、RBペリーへの10ydsパス、TEユーテックへの6ydsパス、8ydsスクランブルのあと、43ydsFG成功。残り52秒、パッカーズはRBヘロンへ8ydsパス、TEハンフリーへ6ydsパス、WRネルソンに22ydsパスでCIN陣に入るが、ヘイルメリーパスは惜しくも失敗。
第3Q CIN陣45からのベンガルズは3&アウト。パッカーズはRBウィンの6ydsラン、WRネルソンへの13ydsパスでフィールド中央まで。ベンガルズはロスタックルが聞いて3&アウト。GB陣42からのパッカーズはフォルススタートが響いてパント。ベンガルズは3番手QBロウが登場するが、ロスタックルが響いて3&アウト。CIN陣46からのパッカーズはQBマット・フリン&3rdチームが登場が、いきなりサックされて3&アウト。ベンガルズはWRコールドウェルへの11ydsパスの後、ロングパスをFSラウスがインターセプト。パッカーズはRBランプキンの8ydsラン、TEフィンリーへの9ydsパス、WRスウェインへの3ydsパス、QBフリンの5ydsスクランブルで3rdダウン2となって第3Q終了。
第4Q パッカーズはWRタジ・スミスへのロングパスが通らずパント。CIN陣44からのベンガルズはWRシンプソンへの13ydsパス、(3rdダウン失敗なのに)アンネセサリーラフネスでGB陣21へ。32ydsFG成功で10点差。パッカーズはRBランプキンが4ydsラン、8ydsランの後で1stダウンを取るが結局パント。ベンガルズは4番手QBジョーダン・パーマーが登場。RBジェームズ・ジョンソンの12ydsランだけでパント。6分を切ってパッカーズはノーハドル。4thダウン4からWRタジ・スミスへ11ydsパス成功、RBランプキンの11ydsラン、WRスミスへの12ydsパスでCIN陣15へ。最後はRBランプキンへのスウィングパスが11ydsのTDに。残り3分02秒でオンサイドキックを蹴るが失敗。ベンガルズ攻撃は3&アウトで2ミニッツ明けにパント。残り1分54秒でタイムアウト1つ、GB陣10からのパッカーズは、WRアレンへの7ydsパス、9ydsパスの後、RBランプキンがファンブルロストして万事休す。
- パッカーズのケガ人はWRルヴェル・マーティン。頭をヒットされてしばらくフィールドに横たわったが(写真)さいわい大したことはない様子で、念のためその後はプレーしなかった。RBデショーン・ウィンは足首を少し痛めた。
- アクティブ登録から外れたのは、RBグラント(ハムストリング)、WRジェニングス(ヒザ)、Cウェルズ(わき腹)、OTオーリン・トンプソン(足首)、DTピケット(ハムストリング)、DTジョリー(でん部)、DTハレル(背中)、DEバジャ=ビアミラ(ヒザ)、LBビショップ(アキレス腱)、CBウッドソン、CBハリス、Sペプラー(ハムストリング)。ウッドソンとハリスは「軽いケガ」との名目だが、例年プレシーズン初戦はこうして欠場している。
- マイク・マッカーシーHC。「まずまずのスタートが切れたと思う。飛び上がって喜んだりはしない。第一、試合には負けたわけだしね。しかし攻・守・STの3フェーズでそれぞれよい結果を残すことができた」
- 先発QBアーロン・ロジャースはスタンディングオベーションに迎えられて登場。ほぼ第1Qいっぱい、4シリーズプレーして9/15、117yds、1TD、1INTでレーティング79.0。WRドライバーの落球やWRフランシスのキャッチミス(INT)に足を引っ張られたが、実質的な内容はよかった。自信を持って終始落ち着いてプレーし、パスもシャープだった。第1Qだけで2サックとパスプロが悪かったのは気の毒。
(ハイライト動画)
- QBロジャース。「TDはすごくいい気分だったね。あまりよいパスではなかったのにレシーバーがキャッチしてくれて、2人のタックルを破って、ヘルメットを失いながらタッチダウンを決めてくれたんだから、そりゃあこちらは気分いいよ。とてもいい夜だった。スタンドの応援もとてもポジティブで、勇気付けられた。僕らが10点しか取れなかったのは残念だけど、得点ドライブを2つ成功させ、いいプレーをいくつも見せることができてよかった」
- マッカーシーHC。「アーロンは良い点がたくさんあったし、(1stチーム)オフェンスは良い結果を残せた。最初の2シリーズはいただけないね。フォルススタート、それにメンタル・ミステイクがサックにつながり、落球がインターセプトになったり。しかしそれ以外は、テンポもよかったし、いい結果を出せたと思う。アーロンはメカニカルな部分で非常によい仕事をした。後ろの足に体重がかかっても正確に投げていたし、決断力もよかった。スタート地点としてはとてもよいパフォーマンスだったと思う」
- トンプソンGM。「とてもよく投げれていたと思う。落ち着いていたようだし、タイミングも合っていたし、正確性も素晴らしかった」
- 2番手のQBブライアン・ブロームは8/17、70yds、0TD、1INTでレーティング33.9。いきなりのINTはカバーされている場所に投げ込んだものだが、試合後のTEハンフリーのコメントによると、彼がパスコースに出るべきところをブロックに留まってしまったのが間違いの元らしい。3番手のQBマット・フリンは11/20、88yds、1TD、0INTでレーティング84.8。最後になんとか盛り返してTDドライブを成功させた。
- QBブローム。「とにかく僕はもっと落ち着く必要がある。最初のINTでは、いいプレーをしようと無理してしまった。その後落ち着いてからは、いい感じでオフェンスを動かせた。オフェンスのメカニックスはすごくうまくできた。ラン・パスのチェックといったことがね。改善しなきゃならないことは多いけど、でも全体としてはいい感じだった」
- QBフリン。「(第4QのTDドライブは)いいプレーがいくつか出せた。レシーバーは良いルートを走り、僕もいいプロテクションに恵まれた」
- マッカーシーHC。「新人QB2人は、それなりの結果を残した。文句なしの内容だったか?いや、ミスはあった。しかしたくさんの要素が組み合わさった初戦だったし、ミスは修正していけばいい。QB陣全体として、非常によい第一歩が踏み出せたと思う」
- 先発RBブランドン・ジャクソンは6回44yds(平均7.3)。16ydsと22ydsのビッグゲインはどちらも相手タックルを振り切っての見事なランだった。悪かったのはブリッツのピックアップを2回しくじったこと。1回はサック、2回はパス投げ捨てにつながってしまった。「最初のは完全な僕のミス。2つめはコミュニケーションに問題があった。去年も今年もブロッキングはすごく努力をしてきただけに、この失敗は残念だ。もっと頑張っていかないと」
- RBモレンシーは3rdダウンバックとして登場したが、ラン/キャッチともゼロに終わった。RBノア・ヘロンは4回17yds(平均4.3)。RBデショーン・ウィンだけは4回10yds(平均2.5)と振るわなかった。チーム全体ではラン22回112yds(平均5.1)。
- WR陣ではドナルド・ドライバーが4回39yds。最初の落球は痛かったが、4キャッチのうち3回が1stダウンになるナイスプレーで、レギュラーシーズン並の気迫あふれるランアフターキャッチがオフェンスに勢いをつけた。
- WRジェニングスに代わって先発のジェームズ・ジョーンズが3回44yds、1TD。相手ヒットを受けてヘルメットを飛ばしながらQBロジャースに初TDをプレゼントした。ルヴェル・マーティンも30ydsのナイスキャッチを含む2回40yds。ジョーディ・ネルソンはルームメイトのQBブロームから2回35yds。
- 2人のタックルをかわし、ヘルメットなしで15yds走った先制TDについてWRジェームズ・ジョーンズ。「見た目はハードだったかもしれないが、実際はそれほどじゃなかったんだ。倒れずに体勢を立て直すことができた」
- TE陣では、先発ドナルド・リーが1回4yds、トリー・ハンフリーが2回6yds、ジャーマイケル・フィンリーが2回17yds。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cスピッツ、RGシットン、RTタウシャー。カレッジとバーバーは1シリーズずつ交替してプレーした。オフェンシブラインの評価についてはフィルムを分析してから、とマッカーシーHC。
- 2ndチームOLは左からLTカレッジ、LGバーバー、Cスピッツ、RGシットン、RTモール。
- たっぷりと出場時間をもらった4巡ルーキーのRGジョシュ・シットンだが、最初のプレーでいきなりフォルススタートを犯し、ブロッキングも不満の残る内容だった。
- 被サックは3つ。最初のサックはセーフティブリッツがノンストップで入ってきた(前述のRBジャクソンのミスだろう)。2回目はRTタウシャーが左DEに抜かれたもので、2回ともQBロジャースの持ちすぎではなかった。
- トータルオフェンスはパッカーズ383ydsに対してベンガルズ241yds。タイムオブポゼッションもパッカーズが32分33秒。
- 3rdダウン成功率は8/17の47%で合格点。ベンガルズを4/15の27%に抑えたディフェンスもよかった。
- パッカーズの犯したターンオーバーは3つ。第1QのQBロジャースのインターセプトはWRフランシスが胸で弾いてしまい、ちょうどそこにいたSデクスター・ジャクソンがキャッチ。最低3点のチャンスをフイにした。2つめはQBブローム。自陣深くでのQBブロームのインターセプトが相手の逆転TDにつながり、これが事実上勝敗を分けた。3つめは試合終了間際のRBランプキンのファンブルロストで、逆転のチャンスが消えてしまった。
- 奪ったターンオーバーは1つだけ。3番手QBロウのロングパスをFSラウスがサイドライン近くでインターセプトし、ビッグプレー能力とアスレチック能力の高さを示した。
- パス守備はトータル118yds、レーティング60.4に抑えて申し分なし。
- ラン守備は33回123yds(平均3.7)。試合全体としては悪くなかったが、第2Qに急に悪くなったことが17失点に結びついた。
- 先発DL陣は、DTピケットに代わって左DTコール、DTジョリーに代わって右DTジェンキンズ、DTにスライドしたジェンキンズに代わって右DEモンゴメリー。第2QにTDを許したドライブは、すでにDEキャンプマンとDE/DTジェンキンズが退き、控えDL陣のせいかラン守備が一気にガタガタに。
- 3&アウト3回の9プレーで仕事を終えた1stチームディフェンスについてボブ・サンダースDC。「よいスタートになった。3シリーズでわずか9プレーだからね。改善が必要な部分ももちろんあるが、いいプレーをしていた」
- 2ndチームディフェンス(相手オフェンスは1stチーム)が出てきたとたん80ydsのTDドライブを許し、うちラッシングが6回52ydsを占めていた。代役スターターのDTコリン・コールは、「ウチはすごくいいフロント7があるけど、こんなにケガ人が多いとキツイよ。でもみんな復帰して戦力が整えば、あるべき姿に戻れるはずだ。みんなケガが治ってきている」
- パッカーズのサックはDEジェイソン・ハンターの1つだけ。
- 2ndチームLB陣はSLBブランドン・チラー、MLBアブドゥル・ホッジ、WLBトレイシー・ホワイト。LBビショップ不在で2番手MLBとしてプレーしたホッジは素晴らしい出来だった。「ここに来るまで長かった。(ヒザの手術とリハビリばかりの)過去2年間は全く楽しくなかった。今は健康を取り戻し、ただ走り回って仕事をしてる。とても楽しいよ」とLBホッジ。
- ポピンガの控えに回っているLBブランドン・チラーはロスタックル含む4タックルと堅実な内容だった。
- CBハリスとCBウッドソンに代わってCBトラモン・ウィリアムズとCBブッシュが先発出場。ニッケルバックはCBブラックモン。
- 2-4-5隊形も登場。その時のDLはDEキャンプマンとDEモンゴメリー。LB陣は先発LB3人+ブランドン・チラー。
- ホームなのに反則7回75ydsは不甲斐ない。相手の3rdダウン失敗なのにアンネセサリーラフネスで1stダウンを進呈した反則もあった。ベンガルズはわずか2回20yds。
- キックオフとキックオフカバレッジは好調。キックオフ後の相手攻撃開始位置はCIN陣18、 CIN陣20、CIN陣35で平均24.3yds地点。第4Qのオンサイドキックは失敗。
- キックオフリターンはCBトラモン・ウィリアムズが2回平均24.5yds、RBジャクソンは(いったん落としたボールを拾って)1回17yds。
- 前半のパントリターンはCBブラックモンが2回平均4.5ydsと振るわず、後半はWRネルソンが16ydsのロングリターンを含む4回平均7.8yds。
- Pジョン・ライアンは7回平均37.0yds、ネットはわずか31.3ydsの不振。パント7回のうち合格点は3回だけで、2回がシャンク、2回がタッチバックと不安定な内容だった。
- Kメイソン・クロスビーは37yds成功、PAT成功2回。新人ロングスナッパーJ.J.ジャンセンのスナップも危なげなかったようだ。