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Notebook: アル・トゥーンが新理事候補に
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年6月24日
- 来月24日に行われる株主総会で、パッカーズは以下の2人を新理事に推薦することが明らかになった。70歳の定年で2人の理事が引退することに伴うもの。一般株主たちはその候補を否決することも、独自候補を出すこともできるが、球団の推薦した候補をそのまま承認するのが通例。
- 注目はアル・トゥーン(45歳)。80年代後半にジェッツで活躍したWRでプロボウルにも3回選ばれているが、度重なる脳震盪のため29歳で引退を余儀なくされた。出身はヴァージニア州だがウィスコンシン大を出て、現在も大学のあるマディソン市で投資会社を経営している。息子のニックもウィスコンシン大の1年生で、父と同じWRをプレーしている。ニックの出身地がマディソンの西郊ミドルトン市となっているので、トゥーンは引退後は母校の近くで暮らしてきたのだろう。かつては殿堂入りRBのトニー・カナデオなど元パッカーズ選手が1人は理事に名を連ねていたが、数年前にジェームズ・テンプが名誉理事に退いてからはゼロ。パッカーズでプレーしなかった元NFL選手が理事になるのは(詳細不明だが)初めてではないか。
- もう1人の理事候補はチャールズ・リーブ(45歳)。グリーンベイのすぐ南にあるデピアで PDQ Manufacturing という洗車マシンの製造会社を経営している。
- マーク・マーフィ社長は今年NFLオーナー会に加わったばかりなのでまだ主導的な働きはしていないが、新労使協約に向けて交渉が活発になってくれば、選手会側で交渉のテーブルについたことのある彼の存在は双方にとって貴重な財産になるだろう、とラリー・ウェイアーズ理事(パッカーズ経営委員会の中核メンバー)は話している。「マークは重要な役割を果たすことになるだろう。コミッショナーのロジャー・グッデルも、球団側にとって大きな財産だと考えているはずだ」
- AP通信によると、パッカーズはRBケヴィン・ジョーンズに興味を示している10チームの1つとのこと。ライオンズでエースRBとして活躍したジョーンズだが、2006年に足のリスフラン関節の骨折、そして昨年12月にヒザの前十字靭帯(ACL)断裂と大ケガが続き、今年3月に解雇されている。どの球団も彼の能力の高さは認めつつも、半年前にACLを断裂したばかりではとても手が出せないのが現状のようだ。
- 「パッカーズがトレードに興味」と報道されているDEジェイソン・テイラーだが、本人に近い筋(おそらく代理人サイド)によると、テイラー(俳優志望)はもっと大きなマーケットを望んでおり、グリーンベイ移籍の実現は難しい、とのこと。「彼は(ドルフィンズで)QB問題は経験ずみで、もう一度経験したいとは思っていない。ファーヴがいれば話は違ったかもしれないが」と、ずいぶんはっきり。
- チームからの公式発表はないが、WRロッド・ハーパーが解雇されている。マレー州立大から入団したドラフト外ルーキー。
- ドラフト外ルーキーといえば、WRジェイク・アレンの評判が非常にいい。上記ハーパーよりさらに格下のディビジョンIIIのミシシッピ・カレッジ出身で、6フィート4(193cm)の長身レシーバー。サイズのわりにスクリメージでのリリースが非常に素早く、鋭い加速があるらしい。層の厚いWR陣だけに開幕ロースター入りは難しそうだが、プラクティス・スクワッドの有力候補かもしれない。