グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年6月14日
- 4週間にわたって行われたOTAもこの日が最終日。今回も屋内練習場だが、前半部分だけファンの入場が許された。来週は全員参加のミニキャンプが17日から3日間行われる。
- ディフェンスの主力の多くがこの日は不参加で、DEキャンプマン、DEジェンキンズ、LBバーネット、CBハリス、CBウッドソンが欠席している。チーム側から非公式の欠席許可(もともと出席を強制してはならない建前だが)が出たらしい。
- 3月から始まったオフシーズン・プログラムから今回のOTAまで含め、オフシーズンの成果にマッカーシーHCは満足の意を示している。「出席率は素晴らしいもので、過去2年間よりさらに率が上がっている。私が就任する前から思い描いていたオフシーズン・プログラムの姿であり、とても満足している。今日の練習にもそうした成果が表れていた。チーム・ピリオド(11on11)を長くして、ディフェンスはさまざまな形でプレッシャーをかけ、オフェンスもいろいろ違ったプロテクションをすることができた。就任3年目ともなれば当然のことかもしれないが、これまでよりずっと進歩し、満足の行く形でOTAを終えることができた」
- DTジョニー・ジョリー(肩)、DTジャスティン・ハレル(背中)、DTコリン・コール(前腕)、CBウィル・ブラックモン(足)は来週のミニキャンプも不参加の見込みで、トレーニングキャンプのどこかで復帰できるだろう、とマッカーシーHC。彼らについてこれまでは「トレーニングキャンプ初日に間に合う見込み」と語っていたので、表現が少し後退している。
- 先週の公開日はオフェンスがイマイチだったが、この日はパスオフェンスがシャープな出来で、インターセプトが1つもなかった。単にディフェンスの主力がいなかったせいかもしれない。
- 注目のQBアーロン・ロジャースは相変わらず新人2人とは経験が違うところを見せつけていて、今年ブライアン・ブロームが先発の座を脅かすと見る地元記者は1人もいない。特にロジャースからWRドライバーへのホットラインがビシビシと通り、この日も2人のナイスプレーが何度もあったようだ。
- 11on11練習でQBロジャースは16/24、QBブロームが11/17。7巡指名のQBマット・フリンはリズムがつかめず、センターからのエクスチェンジミスが2回もあり、1/7と不調だった。ロジャースとブロームはプレーフェイクも非常にうまいと好評で、ロジャースの巧みなプレーフェイクにSLBポピンガとMLBビショップが両方ひっかかり、ワイドオープンとなったTEトリー・ハンフリーにTDパスが通ったプレーもあった。
- RBライアン・グラントは出席しているが、相変わらず契約問題のためチーム練習に参加していない。来週のミニキャンプまでに契約問題の決着はつかないとマッカーシーHCは見ているようで、「今の状況が変わるとは私は予想していない。フロントからは、状況が変わるとは何も言われていないし」と述べている。EFAオファーにサインしていないRBグラントは契約下にない状態なので、たとえミニキャンプを欠席しても罰金の対象とはならない。
- 2巡指名のWRジョーディ・ネルソンは相変わらず記者からも好評で、この日も鋭いルート取りを活かしたナイスキャッチを何度も見せている。
- 3巡指名のTEジャーマイケル・フィンリーは先週ヒザを打撲したため休んでいるが、近いうちに復帰予定とのこと。
- またもLTチャド・クリフトンが休んでいるので、左タックルにはオーリン・トンプソン。この日はアレン・バーバーでなくダリン・カレッジが1stチームの左ガードに入っている。
- 2ndチームOLは左からLTライアン・コンシダイン、LGアレン・バーバー、Cライアン・キーナン(コストンが腰を痛めたため)、RGジョシュ・シットン(4巡指名)、RTブレノ・ジャコミニ(5巡指名)。
- キャンプマンとジェンキンズとバジャ=ビアミラ(ヒザの関節鏡手術)不在のDE陣は、ジェイソン・ハンターが右DE、4巡指名のDEジェレミー・トンプソンは左DE、マイケル・モンゴメリーは左右両方をプレーしている。
- バーネット不在のミドルLBには、控えのデズモンド・ビショップだけでなく、アブドゥル・ホッジ、 A.J.ホーク、ブランドン・チラーもプレーしていた。
- 両ベテラン不在のCB陣は、1stチームがトラモン・ウィリアムズとジャレット・ブッシュ、ニッケルには2巡指名のパトリック・リーとジョー・ポーターが入っている。
- Journal Sentinel紙のグレッグ・ベダード記者によると、「今年のOTAを通して最も目立った活躍をしていたのはCBトラモン・ウィリアムズ」とのこと。
- パンターのジョン・ライアンは昨年大きく成績を向上させたが、今年もチーム側はドラフト外でPケン・デブッシュ(ウィスコンシン大)と契約し、ライアンにプレッシャーをかけ続けている。「もしスターターを争えないような選手なら、獲得してくるはずがないからね。僕ら2人はポジション争いの真っ最中だ。そのおかげでモーティベーションにも事欠かないし、ハードに頑張ってる。ケンは間違いなくNFLでやっていけるパンターだ。ボールをよくコントロールできるし、基礎がしっかりしてる。もしここでの競争に敗れても、数年のうちに他チームのパンターになっていると予想するよ」
- 金曜にはルーキー全員がロブ・デイヴィスに付き添われ、オハイオ州カントンのNFL殿堂を見学する。プロフットボールの歴史をよりよく理解するため、今年からNFLが全球団に義務付けた企画。