グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年5月19日

Chico: Green Bay West

カリフォルニア州チコはサンフランシスコの北200kmほどのところにある小さな町だ(地図)。ファーヴを輩出したミシシッピ州南部がパッカーズびいきの "Green Bay South" となったように、ここチコも最近ではパッカー・カントリー "Green Bay West" に変わりつつある。QBアーロン・ロジャースはここで生まれ育ち、ここのジュニアカレッジでプレーし、それからバークレーまで南下してカリフォルニア大で大活躍した。それだけに、人々のアーロンへの愛情は並々ならぬものがある。

ロジャースは、5月10日に故郷チコでチャリティ・ゴルフトーナメントを開催した。ここ北カリフォルニアは本来49ersやレイダーズの地盤だが、今回はパッカーズの帽子をかぶってきたゴルファーも少なくない。「地元の人々がサポートしてくれるのは嬉しいものだ。みんなが僕を応援してくれてるとよくわかったよ。実際この町が過去2ヶ月でそれほど変わったわけじゃない。僕への観戦チケット入手の依頼がすごく増えたということ以外はね」

13歳の頃からのロジャースの友人、マット・ホックは、「ここはスモールタウンで人々の結びつきがとても強い。今年は明らかにちょっとした興奮が始まっていて、もういつでもフットボールシーズンを迎えられる状態さ。我々はみなアーロンとパッカーズが楽しみで仕方がない」と言う。ひざまずいてファーヴの引退撤回を懇願していない、数少ないパッカーズファン集団と言えるかもしれない。「我々のアーロンへの愛情は、ブレットの業績とは関係がない。みなアーロンの味方なんだ」

ロジャースの父エドも息子たちとともにトーナメントに参加している。「ブレットが引退して球団側の関心はアーロンに移ってきたし、そうあるべきだろうね。パッカーズファンのチャットルームを覗くと、今でも70%のファンがブレットを望んでいる。しかし彼はNFLを去ると決め、今度はアーロンの番だ。グリーンベイのファンたちも支持してくれていると思う。ドラフトでQBを2人指名したことは、さほど障害にはならないと思っている。若手QBは常に必要だし、若いQBたちが一緒に成長して行ける。ただ、カルペッパーのようにまだスターターの座を望んでいるベテランが来た場合には、(ケミストリーの点で)問題が出てくる可能性もある。だから今の形がベストだと思う」

ウィスコンシン出身でチコに16年住んでいるジョー・ホグランドは、今回一緒に行われたチャリティ・オークションでグリーンベイ旅行のチケットを競り落としたばかり。「ブレットが引退を決めたときはファンがみなとても落ち込んだが、我々だけはそうじゃなかった。我々としては、『ついにアーロンの出番がきた』 って感じだね。彼はこれから自分の手で歴史を作るんだ。アーロンの能力はチコの誰もがよく知っている。いまに国じゅうが知ることになるだろう」

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