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Draft Notebook 5: DE Jeremy Thompson
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年4月30日
4巡a指名のDEジェレミー・トンプソン(ウェイクフォレスト大)は、快速パスラッシャー的なタイプではなく、ラン守備もよい万能タイプ。左サイドでDEキャンプマンの控えにうってつけと見られている。実際ドラフト前から、「キャンプマンに似たタイプ」との評判が少なかった。メンタルがしっかりしていることも含めてのようだ。
- ドラフト後のトンプソンGMの会見で記者から、「初トレードアップおめでとう」の声。「みなさんに見せるためにやったんだよ(笑)。本当のところ、我々が非常に気に入った選手がそこにいて、トレードアップも決して軽率でない、と考えたからだ。以前にもやろうとしたことはあるが、結果としてまとまらなかっただけだ。今回はジェレミーを手に入れることができて我々はとても喜んでいる。我々は彼を非常に高く評価していたので、4巡で残っていることに驚いた。そのことがトレードアップの原動力になった」
- 担当スカウトのブライアン・グートクンストは、「普通の大学と違って、彼はサックを量産するような仕事には専念させてもらえなかった。カバレッジへのドロップバックなども含めてたくさんのread-and-react的な役割を担当していた。彼が1つのことに集中する機会を与えられたらどれだけやれるか楽しみだ。容易に倒されないところを非常に高く評価している。多くの選手と違って、地面に倒されずに残って追い続けることができる。」
- サックの数(昨季6.5回・通算8.5回)が物足りないとの見方もあるが、大学2年目でのヒザの大ケガをしたことが大きかった。2005年シーズンの終盤、彼はヒザの前十字靭帯(ACL)を断裂してしまったため、当然翌シーズンにも悪影響が残り(肩のケガも)、昨年はシーズンが進むうちにようやく完調に戻ってきた。彼についてのネガティブ評価は復調以前のものが多いと考えれば、期待できるかもしれない。
- 左ヒザの大ケガから2年半が経ち、もう影響は全く残っていない、と本人。「リハビリの専門家のところで本当にハードに頑張ったからね。今では反対のヒザよりも強くなっているぐらいだ」
- ハードワーカーで頭がよく、人格面は申し分ない。全米スポーツマンシップ賞のファイナリスト(10人)にも選ばれた。学業も順調で、最後の科目の試験がドラフトの翌日とのこと。今日はお祝いを早めに切り上げて必死に勉強し、月曜に試験を受け、火曜からフットボールに集中する、と本人は指名直後のインタビューで語っている。
- 最後の試験の科目は何かと記者から聞かれ、"Fathers and daughters"とDEトンプソン。「そりゃ一体なんです」と聞かれると、「アメリカにおける父と娘の関係について。選択科目なんだ。僕は将来の娘のために受けているんだけど、自分の父との関係をよくするために受けてる女性もいっぱいいるよ。とても勉強になる」とDEトンプソン。記者から「はっきりいって女性を手に入れるためでは?」と突っ込まれると、「ノー、ノー。そんなためじゃない。じっさい僕にはガールフレンドがいて、真剣に付き合っている女性なんだ」と懸命に否定している。
- 兄のOTオーリン・トンプソン(デューク大出身)は一昨年パッカーズのプラクティス・スクワッド、昨年はついにロースター入りを果たした。しかしジェレミーはフットボールシーズンになれば自分も試合があるので、グリーンベイに行ったことは一度もないとのこと。