グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年4月13日

ドラフトの焦点1 QB指名はあるのか

結論から言うと、上位か下位かは別にしてQBを指名することはほぼ確実と見られている。今年のパッカーズは2巡から4巡で計5つも指名権があるので、そのどこかで指名するのではないか。よほどの選手が1巡30位で残っていれば指名もなくはないが、1巡指名選手が入ってくるとなると先発1年目のアーロン・ロジャースに余計なプレッシャーがかかると心配する声もある。

ロジャースの先発の座は確定しているとはいえ、彼のケガの多さや実力面の不安を考えるとQBを3人枠(昨年は2人)としなければならないはず。控えはベテランをFAで1人、ルーキーを1人といった構成が標準的だが、今年はここまでFA補強をしておらず、現在ロースターにいる控えQBはジェリー・バブ(ルイジアナ大ラファイエット校)とダルトン・ベル(ウェスト・テキサスA&M)だけ。どちらも昨年のドラフト外ルーキーで、急成長して3人枠に食い込む可能性がないわけではないが、経歴からして泡沫候補クラスと見るべきだろう。

QB育成に実績のあるマッカーシーHCは、若手だけでQB陣を構成することに前向きの発言をしている。「その案に反対はしないね。私に言わせれば、経験か才能かだ。私はこれまで常に、才能の方を重視してQBを育ててきた。そのQBが若いからといって起用を恐れたことは一度もない。たしかにブレット・ファーヴが全試合出場していればそう言うのは簡単だが、サンフランシスコ(2005年)でも若手ばかり4人いて、そのメリットはあった」

トンプソンGMも、「ベテランがいるのはたしかによいことだ。経験があることは多少のアドバンテージになる。しかしもっと重要なのは、実戦で必要とされたときにプレーできる能力のある選手、それを見つけることだ」と語り、ベテランにこだわらない意向を明らかにしている。

じっさいパッカーズでも若手QBばかりを揃えた例が過去にはあって、1993年は先発がプロ3年目のファーヴ、2番手が4巡ルーキーのマーク・ブルネル、3番手が前年9巡指名のタイ・デトマーだった。しかし、(前年活躍した)ファーヴが立派なエースになる見通しが立っていた1993年時点と、まだ評価のしようのないロジャースが先発を務める今年とは事情がかなり違う。戦力がそれなりに整っているだけに、QBのケガや不振のせいでシーズンを台無しにはしたくないので、いずれはFAかトレードで控えQBを獲るだろう、と球団内部の情報筋は話しているらしい。

カテゴリ : Draft