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Packers - Seahawks Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年1月14日
- マイク・マッカーシーHC。「あれこそ我々が求めていたパフォーマンスだ。今日はみな本当によく頑張ってくれた。つねづね話し合っていた『落ち着き』や『冷静さ』といった事柄を、今日の最初の20秒のあと我々は示すことができた。経験不足ばかりが言われるけれど、我々は非常に自信を持ったチームだ。シーズンを通して自信を深めてきたことがおわかりになるだろう。彼らはスーパーボウルを勝てると信じている」
- QBブレット・ファーヴ。「おもえば今シーズン全体が、今日の試合のような感じだった。こんなに素晴らしいことばかり起きて13勝3敗でバイウィーク付きなんて、(開幕前は)予想もしていなかった。0-14となって、こりゃあまずいぞという状況になったけど、今日もまた乗り越えることができた。この勢いでどこまで行けるかは、やってみなければわからない。でもウチのチームはこれまでたくさんの人たちを驚かせてきた。僕を含めてね」
- マッカーシーHCの采配についてWRドナルド・ドライバー。「彼は素晴らしいコーチングをしたよ。脱帽するしかないし、だからこそ彼がコーチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれるべきだったんだ。僕らが自分たちをどんな逆境に追い込んでしまっても、彼がそこから抜け出させてくれる。14点をリードされた時でさえ、彼はチームを正しく導くことができた」
- 大雪についてマッカーシーHC。「キックオフまでに雪はやむという話だったんだけどね。でも我々はちゃんとその準備もしていた。そのプランを守り、何もアジャストする必要がなかった」
- 大雪についてQBブレット・ファーヴ。「こんなゲームを僕は17年待ち続けていた。天気予報を見続けながら、ビッグ・スノー・ゲームをやらせてくれ、って気持ちだったんだ。試合に近づくほど、『あまり雪は降らない』って予報になっていったからね。フィールドが見えないぐらいになって、除雪車が出たり、どんどん悪くなるぐらいの状況でプレーしたかった」
- 14点リードされてもQBブレット・ファーヴが焦らず、普段どおりのプレーができたことが大きな勝因だろう。「14点リードされたときは、正直あまり楽観的だったとは言えない。でもクレメンツQBコーチが来て、『なあ、一気に取り返す必要なんかないんだぞ』と言ってくれた。そうしたがるのが昔からの僕の悪い癖だからね。悪い状況をさらに悪化させたくなかった。彼のくれたシンプルなアドバイス、それがあのとき僕に必要だったんだ」
- 14点リードされた直後のTDドライブでのQBブレット・ファーヴについて、TEドナルド・リー。「彼がハドルで言ったのは、落ち着いて冷静さを保ち、ファイトし続けよう、ということだった。『俺たちはどうするんだ?諦めるのか?ここで俺たちがそんなことするわけない』って。そしてレッドゾーンが近づくほど、彼がどれほど強くTDを願っているかが、彼の声から伝わってきたんだ。彼なら僕らを逆転に導いてくれるとわかるんだよ」
- 第2Qの最後、敵陣14ydsでの3rdダウン8、サックされそうなところから抜け出したQBブレット・ファーヴが、アンダースローでTEドナルド・リーにパスを通したのは、記憶に残るサーカス・プレーというだけでなく、試合の流れの上でも非常に大きな1stダウンだった。「格好は悪かったけどね。幸い捕まる前にリリースして決めることができた。きっとビデオで見ると、ノロくて鈍い選手に見えるだろうな」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解もこのQBファーヴからTEリーへのパス。4WR・1TEでノーバックのショットガン隊形から、右サイドからのブリッツを警戒したQBファーヴはオーディブルでTEリーを呼び寄せた。LGカレッジがDTミーベインに突破されたためQBファーヴはスピンしてよろめきながら右に逃げ、目の前でフリーになっていたTEリー(ブリッツが左からだったのでパスコースに出た)にアンダースローでパス。遠く左サイドから走ってきたWRマーティンがSバビノーを好ブロックしたこともあり、5ydsほどランアフターキャッチを稼いで1stダウンとなった。
- 第1Q最初で2ファンブルロストという地獄から、201ydsラッシング・3TDを挙げて勝利の原動力になったRBライアン・グラント。「起きたことは残念だったけど、僕を支えてくれたみんなのおかげだ。コーチングスタッフから選手からトレーニングスタッフに至るまで、『すっかり忘れてまた頑張るんだ』とだけ言い続けてくれた。しっかりランでボールを進めていけることはみんなわかっていた。全員が素晴らしい仕事をしたよ。僕を見放さず信頼してくれたみんなに心から感謝してる。このことはチームの落ち着きを示していると思う」
- 2ファンブルロストのあとQBファーヴがRBグラントに言った。「なあいいか、今のお前の気持ちをわかる人間が1人いるとしたら、それは俺だ。もう忘れちまえ。これからいくらでもチャンスはある。(野球のバッターにたとえて)しっかり振ってこい」
- RBグラントについてCスコット・ウェルズ。「彼は2つめのファンブルロストのあと僕らのところに来てライン全員と握手して、『ホールが開いていることはわかっている。あとは僕がボールを決して離さずにいるだけだ』と言ったんだよ。彼はフラストレーションのかけらも見せず、だから他の連中もそうだった。まだ時間はたっぷりあるし、僕らは自信を失っていなかった。あんな始まり方は残念だけど立て直すことができた。それが大事なんだ」
- RBグラントの201ydsラッシングはパッカーズのプレーオフ史上最高。これまでの最高はイーグルスに敗れた2004年1月11日にRBアーマン・グリーンが記録した156ydsだった。「素晴らしいことだ。僕らが全てにわたって相手を圧倒したことを示していると思う。ビッグゲインしたプレーでは、僕はセカンドレベルに達するまで誰にも触れられなかった」
- 2TDを挙げる活躍でレシーバー陣を引っ張ったWRグレッグ・ジェニングス。「最初のTDはもともとランプレーだったんだけど、そこはさすがブレットという感じだね。彼が僕をちらっと見て縦に行くよう指示し、僕はその通りに走ってうまくいった。2つめのはコーナールート。実はあれも元はランプレーで、ラン・パスのオプションからパスに切り替えたんだ。エンプティのような隊形で、むこうのCBはインサイド・テクニック、そこにブレットが完璧なパスを投げた」
- オフェンシブラインの働きについてマッカーシーHC。「オフェンシブラインは素晴らしかったと思う。ラン・ゲームから全てが始まって、パスプロテクションも非常によかった。前半はエンプティ・セットも使い、相手にプレッシャーをかけることができた。オフェンスもディフェンスも、ラインをどれだけ褒めても足りないほどだ」
- 全米注目のマッチアップで見事DEパトリック・カーニーを封じ込めたRTマーク・タウシャー。「カーニーだけでなくフロント7全体にタレントが揃っている。彼らのスピードについてはさんざん聞かされていた。でも今回のような天候では、ランで攻め続けることがすごく大事なんだよ。彼のすごさをさんざん聞かされ続けて大きな注目を浴びたけど、僕は自分の力を信じ、あまりそのことにとらわれないよう心がけた。でも、その質問ばかりされるので大変だったよ。自分の仕事に集中し、自分を見失わないようにすることが、成功への一番の近道だと思う」
- シーホークスのDEパトリック・カーニー。「タウシャーはいい仕事をしたよ。むこうは常にババ・フランクスをヘルプに付けていた。フランクスもすごくいいパスブロッカーだからね。彼やバックたちが常に(パスコースに出る前に)僕をチップしていった」
- この日は2バック・2TEフォーメーションを今季最も多く使ったようだ。
- フルバックを2人置く3バック隊形について聞かれたマッカーシーHC。「じっさい2通りのパーソネル・グループがある。3バック・2WR隊形を我々は"ファルコン"と呼んでいる。それから3バック・1TE・1WR隊形が "ライノ"(rhino 犀)だ。こういったことはシーズンを通してやってきた。今日は最初からヘビー・ランのゲームプランだった。こうしたパーソネル・グループならフレキシビリティがあるし、相手が8メン・フロントで来た場合にも優位に立ちやすい」
- 雪による困難についてWRジェームズ・ジョーンズ。「視界よりも、足場が滑らないようにするのがすごく大変だった。でもそれは相手にとっても同じことだからイーブンだよね。こちらは相手よりもいいプレーを数多く決めることができた」
- シーホークスをトータル200yds、ラッシング28ydsに封じ込めたディフェンスについて、LBニック・バーネット。「これ以上いいプレーはできないと思うよ。完璧かというとそれは別の話だけど、僕らは自分たちの仕事ができた」
- 昨年の対戦で235ydsラッシングを許したラン守備が、今度は28ydsとシャットアウトに成功した。「そう、今日はまさに圧倒したよね。去年はアレクサンダーに200yds走られたから、今日は頑張っていい所を見せなきゃならなかった」とDTライアン・ピケットは振り返っている。「(14点を先行されたときは)ウチのオフェンスなら点は取ってくれるとわかっていた。だから僕らは集まって、『出血を止めようじゃないか』と声をかけあった。一度止めさえすれば、僕らのゲームができると思っていたし、実際その通りになった」
- SSアタリ・ビグビーは試合の流れを決定付けたファンブルフォースを含め、何度もハードヒットをお見舞いして相手レシーバー陣を苦しめた。「今日の彼はインパクト・プレーヤーだった。週が進むごとに、私は彼のプレーを見るのが楽しくなってきている」とサンダースDC。SSビグビー本人は、「ハードヒットするのは楽しい。変だよね、僕は人をハードにヒットすることで給料をもらえるんだ。素晴らしいよ」
- ニッケルバックとして立派な活躍を見せたCBトラモン・ウィリアムズ。「(パス主体のシーホークス相手なので)今日はニッケル隊形を多用することはわかっていた。本番の試合でこれほど出たことはなかったから、頭脳面でも身体面でもしっかり準備をしなきゃいけなかった。先週の練習ではずっとプレーさせてもらえた。コーチからはっきりとは言われなかったけど、僕で行くのだということは感じてたよ」
- この日のボブ・サンダースDCはディフェンシブラインをローテーションさせることが少なく、スターターのプレー機会が普段より多かった。DTミューアとDTボルストンをアクティブ登録から外したため、DT陣は両先発+ハレルの3人だけだった。
- 7点リードした第2Q、RBブランドン・ジャクソンは相手パンターの足元に飛び込んでしまい15ydsの反則で1stダウンを与え、そこから3点を失った。しかしその後はスペシャルチームで頑張り、オフェンスでも34ydsラッシングに13ydsTDパスもキャッチする活躍で汚名を返上した。「1つまずいことをやったら、その2倍も3倍もいいプレーをしなくちゃいけない。スペシャルチームで頑張っていくつもタックルを決め、いいブロックもできた。いい気分で終わることができたよ」
- WRコーレン・ロビンソンのキックオフリターンがなかったのは、2人並んだリターナーのうち、シーホークスがロビンソンのリターンを避けてCBトラモン・ウィリアムズの側ばかりを狙っったため。
- 引退の可能性もあるシーホークスのマイク・ホルムグレンHCについて、マッカーシーHC。「マイク・ホルムグレンは素晴らしいコーチで、グリーンベイ・パッカーズで偉大な歴史を築いてきた。私のような若いコーチが彼のような人物と競う機会をもらえるのは、誰もが願うようなチャレンジだ。いつかこの日を振り返って、『なんとすごい1日だったことか』 と思い出すことだろう」
- ホルムグレンHCは自らの去就について、「妻としばらく時間をかけて決める」としている。
- 前半だけで28得点はパッカーズ史上プレーオフでは最多タイ。1983年1月8日のセントルイス・カーディナルス戦(41-16で勝利)でも前半28点を挙げている。
- 第1Qで両軍合わせて28得点はNFLプレーオフ史上最多タイ。1969年12月21日のオイラーズ対レイダーズが同じく28点だった。(56-7でレイダーズ勝利)
- QBレーティング137.6はQBファーヴにとってプレーオフ最高記録。1試合3TDパスはプレーオフでは自己最多タイ。
- 3rdダウン成功率70%は今季パッカーズ最高。
- QBファーヴのハイライトビデオと記者会見映像。
- RBグラントのハイライトビデオと記者会見映像。
- LBバーネットのロッカールームインタビュー。 どういうわけか、頭の中央をモヒカン的にブロンドに染めてしまっている。
- NFL Networkの「プレーヤー特派員」としてRBブライアン・ウェストブルック(たぶん)が特別にQBファーヴのインタビューをしている。
- 今日のファーヴ家は妻ディアナだけでなく2人の娘も応援に訪れ、試合後はフィールドに降りて父を祝福。