今季のプロボウルのロースターが発表され(全リスト)、パッカーズからはQBファーヴ、WRドライバー、DEキャンプマン、CBハリスの4人が選ばれた。このうちファーヴ、キャンプマン、ハリスの3人はスターターとしての当選。この4人以外にも、LTクリフトン、LBバーネット、CBウッドソンが補欠の1番手に選ばれていて、欠場者があった場合は繰上げ出場となる。
QBブレット・ファーヴは4年ぶり9回目の選出。かつて彼の控えだったマット・ハッセルベック(SEA)、彼に憧れて育ったトニー・ロモ(DAL)をしたがえてスターターとして選ばれている。過去2年は未熟なチームメイトたちに足を引っ張られていたが、今年は若手WR陣の成長とともに大復活し、堂々のファン投票1位だった。しかし彼はプロボウル嫌いでも知られ、過去4回はケガを理由に欠場。もし今回出ることになれば、1996年シーズン以来11年ぶりの出場となる。
WRドナルド・ドライバーは2年連続3回目。しかし2002年は補欠からの繰上げ出場なので、本投票での当選は2回目となる。すでに4年連続5回目の1000ydsレセプションを決め、32歳となっても衰えは感じられない。ジェニングスが選ばれなかったことを残念がり、もし補欠1番手ならば自分は譲ったかもしれない、と語っている。「僕ら2人とも資格があると思う。彼は選ばれるべきだし、そうならなくて僕は頭にきてる。NFCでタッチダウン数2位なのに選ばれないなんて悲しいよ」
DEアーロン・キャンプマンは2年連続2回目の選出で、今度は堂々のスターター。昨年の15.5サックに続いて今年もNFL3位の12.5サックを挙げ、DLとしてはトップクラスのタックル数を稼いでいる。下位指名入団のためかつては知名度が低かったが、今ではリーグ屈指のDEという評価が定着した観がある。しかし今年は春にヒザの手術を受け、シーズンに入ってからもわき腹や背中のケガに苦しんでいる。「だからよけいにうれしいよ。今年は去年よりずっと大変な思いをしてるから」
CBアル・ハリスは33歳にして念願の初プロボウラーとなった。今年がベストシーズンというわけではないが、毎年プロボウルを切望しながら悔しい思いをしてきただけに喜びもひとしお。リーグ屈指のカバーコーナーとして長い間活躍してきたものの、自分の方にパスを投げさせないためにインターセプト数でアピールできないのがこれまでネックだった。今回はファン投票よりも、コーチや選手から真価を認められたことになる。
「ワシントンCBコーチから選出を聞いて、『冗談やめてくれよ』って答えたんだ。すると真顔で 『いや選ばれたのはお前だ』 って・・・。なぜ今回選ばれたのか、自分でもよくわからない。僕らは勝っているし、いいチームだから、露出度も大きい。たぶんそろそろ僕の順番だったんだろう」