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Packers 27 - 37 Cowboys
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年11月30日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (10-2) |
10 |
7 |
7 |
3 |
27 |
Cowboys (11-1) |
13 |
14 |
0 |
10 |
37 |
CBウッドソンとDEバジャ=ビアミラを欠くパッカーズはカウボーイズの強力オフェンスを全く止められず、トータル415ydsを許して今季最多失点の完敗を喫した。パッカーズの連勝は6でストップ。プレッシャーをかけられてパスオフェンスが精彩を欠いたほか、スペシャルチームも好リターンを何度も許し、ディフェンスの足をさらに引っ張った。
QBファーヴは右腕をヒットされて第2Q途中で退場し、QBアーロン・ロジャースがそのまま試合最後までプレー。WRジェニングスの活躍もあってNFL初タッチダウンを含む17得点を挙げ、代役としては十分な働きを見せた。
第1Q パッカーズはWRマーティンへの13ydsとWRジョーンズへの13ydsパスでDAL陣に入り、47ydsFGで先制。好リターンでDAL陣45からのカウボーイズは、WRテレル・オーウェンスへの12ydsパス(GBチャレンジ失敗)とRBジュリアス・ジョーンズの21ydsスクリーンでレッドゾーンに入るがTDならず、26ydsFGで同点。パッカーズが3&アウトのあと、カウボーイズはRBマリオン・バーバーの5ydsランとWRオーウェンスへの5ydsパス、RBバーバーの16ydsランでFG圏内に進み、51ydsFG成功。パッカーズは最初のプレーでロングパスをインターセプトされる。GB41からのカウボーイズは、WRオーウェンスへの34ydsパスでゴール前に進み、最後はWRクレイトンへの4ydsTDパス成功。GB陣29からのパッカーズは、3rdダウン1からRBグラントの62ydsTDランが飛び出す。
第2Q カウボーイズはWRオーウェンスへの48ydsパスで一気に得点圏に進み、TEファサーノに26ydsTD成功。パッカーズはRBグラントのラン2回、WRジョーンズへの19ydsパスのあと、QBファーヴが投げる腕をヒットされてGB陣45でインターセプト。カウボーイズはロングパスのパスインターフェアでGB陣5へ。反則で5yds下がるがWRオーウェンスに10ydsTDパス成功。QBロジャースに交代したGB陣24からのパッカーズは、QBスクランブルで1stダウンを取っただけでパント。DAL陣4からのカウボーイズはWRオーウェンスへの41ydsパスの後が続かず、この日初めてのパント。GB陣26からのパッカーズはWRジェニングスへのショートパスが43ydsゲインに。WRジェニングスへの9ydsパスとRBグラントの2ydsランでレッドゾーンへ。2ミニッツ明け、反則で5yds下がるがWRジェニングスへの11ydsTDパス成功。残り25秒、カウボーイズはニーダウンしてハーフタイムへ。
第3Q またも好リターンでDAL陣44からのカウボーイズは、GB反則とRBジョーンズの12ydsランでGB陣に入るが、4thダウン1のギャンブルは失敗に終わる。パッカーズはQBロジャースがいきなりサックされるが、WRドライバーへの17ydsパス、QBスクランブルで9yds、TEドナルド・リーへの22ydsパス、フェイスマスク反則でレッドゾーンに入り、WRドライバーへの9ydsパスなどで1stダウン、ゴール前インチズ。最後はRBグラントがTDランを決めて3点差に。DAL陣20からのカウボーイズは3rdダウン19からWRクレイトンへの35ydsパス、RBバーバーの8ydsランと15ydsフェイスマスクで得点圏へ。WRオーウェンスへの9ydsパスとRBバーバーの17ydsランでゴール前5ydsに進んで最終Qへ。
第4Q エンドゾーンでWRオーウェンスが弾いたパスをCBハリスがインターセプト。パッカーズはWRジェニングスへの15ydsパスのあとサックされてパント。カウボーイズはTEウィッテンへの13yds、13ydsパスでGB陣に入り、またもロングパスインターフェアでDAL陣5へ。最後はWRクレイトンに5ydsTDパスが決まって10点差に。パッカーズはWRドライバーへの6ydsパスと13ydsスクランブル、WRドライバーへの11ydsパスでDAL陣に入るが、WRロビンソンへの9ydsパスのあとランで1stダウンが取れず、52ydsFG成功で7点差。カウボーイズはRBバーバーの4ydsランとTEウィッテンへの15ydsパス、15ydsフェイスマスクで得点圏へ。バーバーのランでさらに1stダウンを重ねて2ミニッツ。パッカーズはタイムアウトを使い切り、1分03秒で25ydsFGが決まってまた10点差に。パッカーズはWRドライバーへの16ydsパスのあと4thダウンギャンブル失敗で万事休す。
- QBブレット・ファーヴはプレッシャーに苦しんで5/14、56yds、0TD、2INT。ややボールを持ち過ぎたり、カバーされている場所への強引なパスが多く、判断が悪かった。CBブリッツで右腕をヒットされて第2Q半ばで退場。後半復帰かと思われたがそのまま最後まで出場しなかった。ケガの詳細は後述。
- QBアーロン・ロジャースはファーヴに代わって第2Q半ばから登場し、18/26、201yds、1TD、0INT、レーティング104.8と頑張りを見せた。ショートパスを丁寧に通してランアフターキャッチに期待する内容だった。2番目のTDドライブは、43ydsパスも最後の11ydsTDパスも、どちらもWRジェニングスの見事なランアフターキャッチのおかげ。これがQBロジャースのNFL初タッチダウン。また、効果的なスクランブル(計30ydsラッシング)で1stダウンを3回稼いでいる。
- 先発ライアン・グラントは14回94yds(平均6.7yds)、2TDを挙げた。しかし一発62ydsTDランを差し引くと13回32ydsで平均わずか2.5ydsと封じ込められている。
- 今回もグラント以外のRBはランもパスキャッチもなし。FBジョン・クーンがパスキャッチ1回2yds。RBグラントの62ydsTDランの際もFBホールでなくFBクーンが出場し、見事なブロックで貢献している。
- WR陣ではドナルド・ドライバーが7回66yds、グレッグ・ジェニングスが5回87yds、ジェームズ・ジョーンズが3回39yds。先週までと違い、4WRセットではロビンソンでなくルヴェル・マーティンがプレーしたが、わずか1回13ydsに終わった。5番手扱いで出場したロビンソンは2回16yds。
- TE陣ではドナルド・リーが3回30yds。TEフランクスは出場せず。
- OL陣では、パスプロ不振のため第2Q途中でLGダリン・カレッジがベンチに下げられ、RGスピッツが左ガードに移ってジュニアス・コストンが右ガードへ。交代はまずまず成功し、最終的に被サック3で済んだ。ただしQBロジャースに交代後は早いタイミングのパスが多くなり(相手ブリッツが減ったかも)、また思い切りよくスクランブルしたこともある。ダリン・カレッジはこれで先発の座を失ったかもしれない。
- トータルオフェンスはパッカーズ357yds、カウボーイズ414yds。そのうえターンオーバーで負け、スペシャルチームで完敗し、反則ydsも2倍以上あるので、実際の差はさらに開いてしまった。
- 3rdダウン成功率は5/12の41.6%。カウボーイズは4/9の44.4%。タイムオブポゼッションはパッカーズ29分11秒。
- パッカーズの犯したターンオーバーはQBファーヴの2インターセプト。1つめは正面からプレッシャーを受けながらロングパスを投げたので大失敗。2つめは右サイドからのCBブリッツで右腕をヒットされ、フラフラと浮いたボールをCBニューマンが地面すれすれでナイスキャッチ。奪ったターンオーバーはCBアル・ハリスの幸運なインターセプト。エンドゾーンで超フリーになったWRオーウェンスがなぜかボールを弾いてしまい、そばにいたCBハリスがらくらくキャッチした。
- ディフェンスはCBチャールズ・ウッドソンとDEバジャ=ビアミラを欠き、今季最も苦しい布陣となった。
- パス守備はQBトニー・ロモに19/30、309yds、4TD、1INT、レーティング123.5とやりたい放題。WRテレル・オーウェンスは7回156yds、1TDとこちらもやりたい放題。未熟な若手CB陣とウッドソンの差はやはり大きかった。
- 今季初のサックゼロで、DEキャンプマンが数回プレッシャーをかけるのがやっとだった。DEジェンキンズはLTフローゼル・アダムスに手も足も出ず。パスカバレッジも悪かったが、QBロモに時間を与えてしまったのも大きな敗因。
- ウッドソンに代わって先発のCBジャレット・ブッシュだが、第2Q最初にタッチダウンを許し、(オフェンスをはさんで)次のプレーで40ydsのパスインターフェアを犯したところでCBトラモン・ウィリアムズに替えられてしまった。ブッシュはニッケルでもプレーせず、ニッケルバックにはCBフランク・ウォーカーが入った。今後CB陣の序列はどうなるのか。
- ラン守備は28回105yds(平均3.8)。悪くはなかったが、終盤にRBマリオン・バーバーのパワーランで時間を使われるパターンにはまってしまった。
- DTジョリーとDTコール(今季終了)とDEバジャ=ビアミラを欠くDL陣は、先発陣のプレータイムがかなり多くなってしまい、スタミナ的に苦しくなった。
- 反則はなんと9回142ydsの大盤振る舞い。第2QにCBジャレット・ブッシュが40ydsのパスインターフェア、3点差に追い上げた第4QにCBトラモン・ウィリアムズが42ydsのパスインターフェア(これはかなり微妙な判定)を犯し、どちらもすぐタッチダウンに結びついた。SSアタリ・ビグビーは15ydsフェイスマスクを2回も犯した。反則142ydsのうちこの4つで112ydsを占めている。
- キックオフカバレッジチームはかなりの不振で、WRマイルズ・オースティンに好リターンを連発されてフィールドポジションを苦しくした。
- Kメイソン・クロスビーは47ydsと52ydsを成功させて10割。しかし今回もキックオフの飛距離が出ず、前述のキックオフカバレッジにも影響を与えてしまった。
- 第1Q末にはサプライズのオンサイドキックを蹴り、Kクロスビーが押さえたが、10yds飛ばないうちにGB側がタッチしていた反則で蹴り直しに。
- パントリターンは欠場のCBウッドソンに代わってCBトラモン・ウィリアムズが1回7yds。
- キックオフリターンはWRコーレン・ロビンソンとCBトラモン・ウィリアムズが4回ずつこなし、計8回平均20.6ydsとパッとせず。オフェンスを助けることが全くできず、常に自陣深くからの攻撃を強いられた。
- Pジョン・ライアンのパントは3回平均49.7yds、ネット46.3ydsと申し分なし。
- 試合後の記者会見でマッカーシーHCから報告されたケガ人はQBブレット・ファーヴだけ。
- ファーヴは第2QにCBブリッツで右腕をヒットされて退場。前腕のヒジに近い部分を押さえているが、ハーフタイムまでサイドラインに留まってからX線検査したようだ。後半から出場かと思われたがそのままサイドラインに。最後までパッドをつけたままだったが、第4Q最終盤になって一足早くロッカールームに引き上げた。指が痺れて感覚がないために復帰できなかったらしい。また同じプレーで左肩も脱臼していたとのこと。
- 試合後の記者会見でファーヴは、昨年のペイトリオッツ戦でも同じようにヒジを強打して指が痺れたが次は出場できた、今回は休みがさらに3日長いので大丈夫だろう、と楽観的な見方を示している。「ヒジの腫れは昨年より少し大きいが、打った場所が少し違う。神経に影響しているけど、前回ほどダイレクトじゃない。だから大丈夫だと思う」
- アクティブ登録から外れたのは、WRボディフォード、TEフランクス、LGバーバー、DEバジャ=ビアミラ、DTジョリー、CBウッドソン、Sラウス、Sアンダーウッド。
- 先日非業の死を遂げたレッドスキンズのSショーン・テイラーのために、試合前に黙祷が捧げられた。