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Notebook: "ビッグ5" と "ファルコン"
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年11月15日
- WRドライバー、WRジェニングス、WRジョーンズ、WRロビンソン、WRマーティンの5人を投入するノーバック隊形をパッカーズは"ビッグ5"と呼んでいる。今回ヴァイキングス相手に使ったのは、CBアントワン・ウィンフィールドが欠場していたことが大きいようだ。
- ビッグ5フォーメーションを使うためには、スペシャルチームのカバーチームで活躍するWRボディフォード(レシーバーとしては劣る)をアクティブ登録から外して、WRルヴェル・マーティンを登録する必要があった。ウィンフィールド不在の相手DB陣を攻める意図の他にも、ランが出ないことを予想してパスで攻めまくるため、という意味もあったようだ。スペシャルチーマーとして劣るマーティンを毎回ボディフォードより優先するわけにもいかず、どちらを登録するかはケースバイケースになりそうだ。
- 昨年はRBやTEをプロテクションに残しての7メンプロテクションが少なくなかったが、5レシーバーのスプレッド隊形を活用できるのは、OL5人にプロテクションを任せられるようになってきたから。「今年の我々は5メンプロテクションをたくさん使っている。ラインマンたちも評価されてしかるべきだと思う。彼らはいい仕事をしている。相手も3人ブリッツを入れたり、いろいろ変化をつけてくる。1回を除いて、ウチの連中は非常にうまく対応している」とジョー・フィルビンOC。
- ヴァイキングス戦ではRBの前にFBを左右に2人並べるフォーメーションを何度も使い、まずまずの成果を挙げた。「我々は"ファルコン"セットと呼んでいるんだ。去年もほんの少しだけだが使った。いろいろ研究して、いい結果を出しているよ。ビッグゲインは出ていないが、3、4、5ydsを安定して稼げているし、ネガティブ・ヤードは少ない。あの隊形からでもプレーアクションでパスも投げてバランスを取っている。相手ディフェンスが左右どちらかに偏っていたら、逆の方向にランをすることができる。相手が左右均等なら効果的なランを出すチャンスがある。ウィッシュボーン隊形を逆にしたようなものだ。マッカーシーHCが持ち込んだものだと思う」とフィルビンOCは説明している。
- ヴァイキングス戦の前半終了間際、WRコーレン・ロビンソンへのTDパスが失敗に終わったのは、ロビンソンでなく後ろにいたWRルヴェル・マーティン(身長が3インチも高い)へのパスだった。「あれはルヴェルに行ったパスだったんだ。高いけど自分が捕れると思ってしまった。ブレットが僕を見たからちょっと混乱してしまった」とロビンソン。
- 毎週月曜・火曜には多くのFA選手をグリーンベイに呼んでトライアウトを行っているが、今回はQBアーロン・ブルックス(元NO・OAK)やQBローハン・デイヴィー(元NE・ARI)も含まれていた。こうしてFA選手をランク付けしたリストを作成しておき、ケガ人が出たときに備えるのもスカウティング部門の仕事。
- パッカーズの新CEO選考委員会がボブ・ハーラン会長を含めておらず、単なるアドバイザーとして脇においていることを批判する論説をJournal Sentinel紙が掲載している。ことあるごとに理事たちが口出ししてきた70年代や80年代の状態に戻ってしまうことを懸念し、(たとえジョーンズ元社長を選んだ責任が会長にあったとしても)ハーランの経験豊富さを活かさないのは大きな過ちである、としている。