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Packers 19 - 13 Broncos
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年10月30日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
OT |
Total |
Packers (6-1) |
7 |
6 |
0 |
0 |
6 |
19 |
Broncos (3-4) |
7 |
0 |
3 |
3 |
0 |
13 |
第1QにWRジョーンズへの79ydsTDパスを決めたQBファーヴが、延長戦でも82ydsのTDパスをWRジェニングスに通し、もつれた試合に決着をつけた。パッカーズのNFL最下位ラン攻撃に対し、ブロンコスの最下位ラン守備という興味深い対戦だったが、両軍合わせて反則22回166ydsとしまりのない内容でもあった。
第1Q、DEN陣9からのブロンコスは、TEグラハムへの13ydsパスとRBヤングのラン、TEシャフラーへの11ydsパスでフィールド中央まで進んでパント。パッカーズはWRジェニングス落球が響いて3&アウト。好リターンでDEN陣40からのブロンコスは、TEグラハムへの10ydsパス、RBヤングへの13ydsスクリーン、WRストークリーへの22ydsパスと反則でゴール前へ。3rdダウンでのパスインターフェアで1stダウンとなり、TEシェフラーへのTDパスで7点先制。パッカーズは最初のプレーでWRジョーンズに79ydsのTDパス成功。ブロンコスはまたもGB反則2回とWRストークリーへの18ydsパスで得点圏に進み、スクリーンパスが24ydsのロングゲインでGB陣7へ。
第2Q、ブロンコスはゴール前1でQBカトラーがファンブルロスト。パッカーズはTEリーへの14ydsパスとDEN反則、TEリーへの14yds、6ydsパス、RBグラントの24ydsランなどでゴール前へ。しかしTDはならず、19ydsFG成功。ブロンコスは3&アウト。パッカーズはRBグラントのランでDEN陣に入り、WRジェニングスへの20ydsパスや15ydsフェイスマスクでゴール前4へ。しかしフォルススタート2回が響いて26ydsのFGどまり。残り1分26秒、ブロンコスはサックが響いて3&アウト。残り19秒、パッカーズは連続ホールディングで全く進めず前半終了。
第3Q、パッカーズはDEN反則とWRジョーンズへの16ydsパスでハーフライン付近まで進むが、RBグラントのミスが響いて結局パント。DEN陣20からのブロンコスはWRマーシャルへの26ydsパスとGB反則などで得点圏に入り、3rdダウンロングもWRマルチネスへの18ydsでレッドゾーンに入るが連続反則が響き、45ydsFG成功で3点差に。パッカーズはRBグラントの7ydsラン、WRドライバーへの7yds、WRジェニングスへの14ydsパスでハーフラインに進んで第4Qへ。
第4Q、パッカーズは反則が響いてけっきょくパント。DEN陣20からのブロンコスは、WRストークリーへの12ydsと16ydsパスなどでGB陣に入るが、反則とロスタックルが響いて得点ならず。ナイスパントでGB陣2からのパッカーズは、WRジェニングスへの19yds、WRドライバーへの17yds、WRジョーンズへの14ydsなどでDEN陣に入るが、今度も得点圏に入れず。残り2分27秒、DEN陣6からのブロンコスは17ydsパスインターフェアのあと4thダウン2となるがWRストークリーへの7ydsパスでクリアし、WRマーシャルへの35ydsパスで一気に得点圏へ。WRマーシャルへの13ydsパスとRBヤングの9ydsランでゴール前4へ。残り22秒、QBカトラーのドローはTDならず、時計がゼロになるのと同時にFG成功してオーバータイムへ。
オーバータイム。コイントスに勝ってGB陣18からのパッカーズは、最初のプレーでQBファーヴからWRジェニングスへロングボムが通り、そのままエンドゾーンに走り込んで試合終了。
- QBブレット・ファーヴは21/27、331yds、2TD、INTなしとほぼ完璧な内容。最初と最後のロングTDパスを除くとショートパスが主体で、よくボールコントロールできていた。
- RB陣では先発のデショーン・ウィンが第2Qに肩を負傷して退場。その後はライアン・グラントがエース役を務め、22回104yds(平均4.7yds)と非常によくランが出た。モレンシーはウィン退場後も3rdダウンバックの役回りのままで、2回8yds、パスキャッチ2回12yds。
- 第1Qにはラッシング0回だったのが、その後は面白いようにOLが穴を開けて第2Qだけで82ydsラッシング。そのあたりでブロンコスのSSジョン・リンチが負傷退場したのが大きかったか。
- 試合後の記者会見でマッカーシーHCは、RBライアン・グラントを次戦もスターターにする、と早くも明言している。
- WR陣ではジェニングスがサヨナラTDを含む6回141ydsでキャリア最高。試合最初にキャッチミスがあった後は申し分なかった。ジョーンズもキャリア最高の3回107yds、1TD。CBチャンプ・ベイリーを抜いてロングパスをキャッチしたうえ、エンドゾーンまで運んだランアフターキャッチが見事だった。ドライバーは3回28ydsにとどまったが、素晴らしいジャンピングキャッチがあった。
- 出場停止処分明けのWRコーレン・ロビンソンはけっきょくまだロースター入りせず、4番手WRルヴェル・マーティン、5番手WRボディフォードのまま。
- TE陣ではドナルド・リーが3回34yds。フランクスに代わって初出場のライアン・クラウスはパスキャッチなしに終わった。
- 前回と同じく2人のスターターを欠いたOL陣。ウェルズの体調が回復せずスピッツがセンターで先発し、コストンに代わってモールが右ガードで先発した。ランブロックもパスプロテクション(被サック1)もよく頑張ったが、フォルススタート2回とホールディング2回はオフェンスの足を引っ張った。ただ、反則4回のうち3回は代役スターターによるもので、ある程度は致し方ないかも。
- トータルオフェンスは、パッカーズが430ydsでブロンコスは322yds。ヤーデージが伸びた割りに得点が少なかったのは、両軍とも自陣深くからの攻撃が多くなかなか得点圏に進めなかったのも一因。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが40%、ブロンコスが30%。タイムオブポゼッションはパッカーズ30分41秒。得点が伸びなかったわりに両軍ともロングドライブの多い試合で、3&アウトでのパントがパッカーズは1回だけ、ブロンコスは2回だけ。
- 第2Qに2回も敵陣ゴール前1ydsまで攻め込みながらタッチダウンを決められなかったのが、試合を最後までもつれさせた一因だろう。特に2つめのFGドライブでは、敵陣1ydsでの2ndダウンからフォルススタートが2回(RGモールとLTクリフトン)あったのが痛かった。
- パッカーズの犯したターンオーバーはゼロ。一度だけQBファーヴが手を滑らせてファンブルしたが自分で押さえた。奪ったターンオーバーは、GB陣1ydsで相手QBカトラーのファンブルをLBバーネットが押さえたもの。その後のロングドライブで3点を挙げ、ここでモメンタムが大きくパッカーズに傾いた。
- ラン守備は相手エースRBトラヴィス・ヘンリー欠場にも助けられ、24回88yds(平均3.7)とまずまず。
- パス守備はQBジェイ・カトラーを21/34、264yds、1TD、INTなし。若いカトラーの落ち着いたクォーターバッキングと自らの反則に苦しめられた。
- 両軍とも非常に反則の多い試合で、パッカーズはなんと13回103yds、ブロンコスも9回63yds。特にパッカーズ守備に大きな反則が多く、下記のSSビグビーの4回以外にも、DTジョリーのフェイスマスク、CBウッドソンのホールディング2回、CBハリスのイリーガルコンタクトで1stダウンを与えてしまっている。
- ここまで6試合反則のなかったSSアタリ・ビグビーだが、今回は4回も反則を犯して危うく戦犯となるところだった。2番目のドライブではレイトヒットの反則で15yds与えたうえ、3rdダウンゴールでパスインターフェアを犯して先制TDを許す一因となった。第4Qにはパスを防いだ喜びのあまりボールを蹴ってしまいディレイオブゲーム、最後のドライブではパスインターフェアで17yds。1人で4回38ydsの反則だった。
- オフェンスの反則は5回。RGモールとLTクリフトンのフォルススタート、Cスピッツの2回連続ホールディング(前半終了間際)、QBファーヴのディレイオブゲーム。
- パッカーズは3サックすべてがDEキャンプマンによるもの。それ以外にも相手RTにホールディングさせるなど大きな働きを見せた。
- Kメイソン・クロスビーは19ydsと26ydsをどちらも成功させて10割。
- パントリターンはCBチャールズ・ウッドソンが2回平均6.5ydsとイマイチ。
- CBトラモン・ウィリアムズのキックオフリターンは2回平均21.0ydsと今回もあまりパッとせず。ブロッキングが悪いのかもしれないが、来週いよいよWRロビンソン投入か。
- Pジョン・ライアンのパントは4回平均52.3ydsとよく飛んだものの、うちタッチバックが2回あったうえ26ydsリターンも許しており、ネット35.8ydsは不満の残る内容。ボールのよく飛ぶ高地のゲームなので飛距離の調整ができなかったのか。
- ケガ人は以下のとおり。
- 先発RBデショーン・ウィンは第2Qに肩を痛めて退き、その後はRBライアン・グラントがエース役として活躍を見せた。
- 第3Q途中でDTライアン・ピケットがヒザの打撲で一時退場したが、その後復帰。ただ試合後には、かなりの痛みがあると本人は語っている。
- FSニック・コリンズもどこか負傷してX線検査を受けたようだが、詳細は不明。
- アクティブ登録から外れたのは、RBジャクソン、TEフランクス、Cウェルズ、DTハレル、DTミューア、DEモンゴメリー、CBブラックモン、CBウォーカー。
- バックジャッジのジム・ハウイーは第1QのWRジョーンズのTDの際にハムストリングを負傷して退場、その後は1人審判が少ないままで試合を行った。右サイドライン際でロングパスをキャッチしたWRジョーンズが左にカットして走ってくる際、ハウイー審判はCBブライともつれてブロックする形となり、タッチダウンを助けることになった。
- パッカーズは@デンバーで初勝利。
- トータルオフェンス430ydsは、マッカーシーHCの就任以来23試合目で最高の成績。
- マッカーシーHCは就任以来ロードで通算8勝3敗。
- パッカーズが第1Qに一度もランをしなかったのは1990年の@シカゴ以来で、QBマコウスキー時代のこと。
- 乳がん認知月間とあって、ファーヴの妻ディアナは第2Q途中でESPN放送席に招かれてしばらくインタビューを受けた。第1Qと第3Q冒頭には彼女のナレーションが流れた。
- 前日ミネソタの教会で故マックス・マギーの告別式が行われた。スポーツイラストレーテッド誌の表紙になったマギーの写真を前に、ポール・ホーナングやバート・スターなどそうそうたるチームメイトが弔辞を述べた。(写真)