過去の記事 |
2007年 >
10月 >
Packers - Redskins Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年10月16日
- マイク・マッカーシーHC。「ディフェンスは素晴らしいの一言だった。明らかに彼らが今日の勝利のカギであり、試合が進むにつれてますますウチの強みになっていった。これだけのプレーができる実力はあるし、それは去年後半に証明済みだ。(攻・守・STがかみあった)完璧なゲームをしたいけれど、今年はまだそれができていない」
- マッカーシーHC。「チームの優れたメンタルをよく示したゲームだったと私は思いたい。試合の中で何度もモメンタムが変わったが、そのたびに彼らは盛り返してくれた。試合後に彼らに話したのはそのことだ。非常に大きな、メンタルの勝利だった」
- ディフェンスのリーダーのLBニック・バーネットは、「これが僕らの仕事だ。ディフェンスでビッグプレーを生み出すことがね。こんな試合のために僕らはプレーしているんだ。ディフェンスがチームを背負い、仕事を最後までやり遂げた」と胸を張っている。
- CBアル・ハリス。「ウチは非常にいいディフェンスだと僕らは思っている。ランクがどうだろうと関係ない。ウチは5勝1敗で、ディフェンシブ・ユニットとして大事なのはそれだけだ」
- 試合を決めたファンブルリカバーTDの経緯を写真で示すと以下の通り。左にリバースしてきたWRサンタナ・モスの腕からDTウィリアムズがボールをかき出し(写真1)、CBウッドソンがものすごい反応でボールに飛びつき(写真2)、立ち上がって走り出すと(写真3)、追いすがる相手タックラーをCBハリスが何とか突き飛ばして(写真4)エンドゾーンまで走り切った。祝福するディフェンス選手たち。(写真5)
- 殊勲のファンブルフォースを決めたDTコーリー・ウィリアムズ。「相手OL2人が自分の前にいたからタックルは難しいと思って、ボールを狙ったんだ。ラッキーにも転がり出てくれて、しかもチャールズ(CBウッドソン)が拾ってくれた」
- 第4Q残り6分43秒でGB陣33での4thダウン2、RBラデル・ベッツへのパスをノーゲインで止めたLBニック・バーネットのタックルがプレー・オブ・ザ・ゲームの次点と言えそう。「ああいうプレーをさせるために僕を入団させ、再契約もさせたんだ。もし僕にあのプレーができないようなら、チームにとって大誤算だっただろう」
- 2サックのほかにQBヒット4回のDEアーロン・キャンプマン。「後半はすごくいいディフェンスができた。どのプレーもすべて重要だったし、僕らディフェンス選手たちの頑張りを誇らしく思っている。何度も何度もピンチに直面させられたけど、そのことでかえってディフェンスチームとして成長できた」
- 2つのビッグプレーでチームを勝利に導いたCBチャールズ・ウッドソン。「こんな試合は最高だよ。ランボーフィールド、そこに雨が降って、肌寒くてさ・・・。こんなゲームをしながら僕は育ったんだ。同じ中西部出身(オハイオ州出身・ミシガン大)の自分にとって、ほんとにホームという感じがした」
- 試合前半の14失点についてCBチャールズ・ウッドソン。「なぜ前半にああいうことになるのかわからないけど、どの相手にも試合最初にいいプレーをされてしまう。今後は注意していかなければいけない。試合の最初からいい仕事をしないと」
- RTマーク・タウシャー。「今日は何度もチャンスをふいにしてしまった。ディフェンスには脱帽だよ。今日は信じられないゲームをしてくれた」
- 開幕戦に続き、ディフェンスのおかげで勝たせてもらったオフェンス不振についてQBブレット・ファーヴ。「僕はもっといいプレーができると思っていた。ウチはもっといいランが稼げると思っていた。もっとよいパス攻撃ができると思っていた。オフェンス選手全員が責めを負うべきだろう。でも試合に勝ったことが大事だ。勝つのに十分な仕事はできたということだ」 「むこうのディフェンスは評判どおりだった。フィルム上でも優秀だったし、今日のプレーも優秀だったと思う」
- QBファーヴ通算278INTのNFL新記録となった第3Qのインターセプトは、左サイドライン際でWRジェームズ・ジョーンズが縦に抜けてフリーとなっていたが、ファーヴからのロングパスがアンダースローだったためにSショーン・テイラーに追いつかれキャッチされてしまった。「ジョーンズがちらっと見えたから投げた。彼が競り勝てるだけの十分な距離があるとは思った。オーバースローしたくなかったからね。まあアンダースローもまずかったけど」とファーヴ。
- 第4Q半ば、ファーヴによるこの日2つめのインターセプトも敵陣深くへのロングパス。今度はWRジェニングスがレシーバーだったが、これもキャッチしたのはSショーン・テイラーだった(写真)。「テイラーの守備範囲を僕が読み誤った。あそこにいるのは見えていて、思うところに投げたつもりなんだけど、むこうのスピードやレンジが予想を上回ってたってことかな。最初の失敗から学んでなきゃいけなかったけど・・・」
- 何度もあったロングパス失敗について、マッカーシーHC。「何度もアップフィールドでチャンスがあったのだが、今日はモノにできなかった。特にフェードのパスがね。SテイラーはQBへの反応が素晴らしく、ディープスローをカバーしてしまったことが何度もあった」
- QBブレット・ファーヴは前半に足首を痛め、その後は明らかに足をかばう様子があった。毎度のことながら、負傷すると同時にバイウィークがやって来る悪運の強さは今年も健在か。
- 最初のWRジョーンズへのTDパスは、疑問の残るRTマーク・タウシャーのホールディング判定で取り消しとなってしまった。「あれはおかしなコールだ。ババのエンドゾーン右奥でのキャッチもそうだったしね。でも僕らは審判まではコントロールできないし」とWRドライバーは罰金覚悟で審判を批判している。
- TEババ・フランクスへのTDパスがアウトオブバウンズ(写真)とされた判定についてマッカーシーHC。「あれはジャッジメント・コールであって、レビューが要求できない。ベアーズは先週あれが認められたのにね。まあこういうこともある」
- TDパスが認められなかった直後にQBファーヴがサックされて12yds下がり、そのためにFGが38ydsの距離となって、Kメイソン・クロスビーは左アップライトに当てて失敗してしまった。「アップライトは越えたと思ったんだけど・・・僕自身も驚いた。自分が不調の日なのにみんなが支えてくれて勝てたのは素晴らしい。たしかにいいことだけど、もうこんなことはないようにしたい。ちゃんと仕事をしなければ。2週間の休みで立て直したい」
- 2本のFGを失敗したKクロスビーだが、第3QにKRカートライトのリターンを40ydsで止めたのは好プレーだった。小さめの大学ならキッカー専業でなく十分セーフティが務まったと言われるほど、クロスビーはしっかりしたタックル力がある。
- 3点リードして残り3分弱、相手ガンナーをブロックする担当のCBジャレット・ブッシュを、レッドスキンズの低いパントが直撃。しかしリターナーのCBチャールズ・ウッドソンがそれを予測して素早くリカバーし、事なきをえた。「ボールが当たりそうだ、よけろ、と伝えようとしたけど、彼に当たってしまった。でも僕がすぐそばにいたし、ボールが遠くに転がらなくてラッキーだった」
- パッカーズ最後の攻撃が3回連続ランだったのはいいものの、3rdダウンのランの後でしっかり時間を使わず、15秒も余してパントを蹴ってしまった。「タイム・マネジメントの失敗だ。私の責任だ。終わったばかりの3rdダウンの話をしていた。言い訳のしようがない。二度と起きてはならないことで、明らかに私の失敗だ」とマッカーシーHC。
- インターセプト新記録について、QBブレット・ファーヴ。「どうでもいいよ、試合に勝ったんだ。他の記録達成と同じように、この話題が終わったことは嬉しい。インターセプトなしで1勝5敗になるよりはるかにいいさ」
- TEクリス・クーリーに9回105yds、1TDの活躍を許したことについてマッカーシーHCは、「先週から、彼を封じ込めるのがウチのゲームプランの焦点だったんだけどね。後半は問題を修正してカバレッジでいい仕事ができた。彼は優秀で、明らかにパッシングゲームの中心だった」と語っている。後半はLBでなくセーフティやニッケルバックを付けるようアジャストしたようだ。
- 同じくTEクーリーについて、LBブレイディ・ポピンガ。「彼はフリーになるのがとにかく上手い。カバーするのがセーフティだろうと僕だろうとA.J.だろうと、セパレートするのがすごく上手い。いい選手なのだし、彼を褒めないわけにいかない。後半は締め付けを厳しくして、オープンになりにくくアジャストできたと思う」
- バイウィークについて、LBニック・バーネット。「5勝1敗でバイウィークを迎えられるのはすごくいいね。でも、自分たちのフィルムを見てしっかり反省し、成長を続けなきゃいけない。十分進歩したなんて思ってはいけないんだ。まだそうじゃないんだから」
- ラン不振について、「みなさんもう聞き飽きておられるだろうが、ラン攻撃に大事なのは心構えと、基本に忠実なプレーだ。そのどちらも改善が必要だ」とマッカーシーHC。QBファーヴも、「心配しないわけにはいかないよ。ランでボールを進めて時間を使い切らなきゃいけないのにできなかった。今年すでに何度もそういうことがあった。(ランを出すことで)相手にカバー2をあきらめさせる必要がある。カバー2相手ではパスを通すのが本当に大変なんだから」
- RB陣のラッシング回数が少ないことについて、RBヴァーナンド・モレンシー。「ウチは勝っている。何を変えるっていうんだ。No.1のパス攻撃を捨てて、批評家たちを満足させるためにランをするのかい? もちろん僕だってボールは欲しいさ。RBはみんなそうだ。でも、いまうまくいっていることは続けなきゃいけないよ」
- Journal Sentinel紙の選ぶ今回の"Play of the Game"図解は、先制TDにつながったTEドナルド・リーへの60ydsパス。自陣37での1stダウン10、まずTEリーが左にモーションしてFBの位置にシフト。RBウィンへのハンドオフ・フェイクで右オフタックルへのランと見せてLBを引き付け、TEリーはブロックすると見せてラインをすり抜けて9ydsほどのパスをキャッチ、相手セーフティ(カバー2のため深くワイドにセットしていた)のミスタックルもあってロングゲインとなった。
- 先週ファンブルロストを2回も犯したWRジェームズ・ジョーンズは、はっきり降格はされなかったものの、今回は3WRセットでは彼とルヴェル・マーティンが交互に出場した。単独3番手から共同3番手に後退したことになる。
- DTジャスティン・ハレルは2週連続で出場し、今回は1タックル。コリン・コールを逆転したとコーチ陣は見なしているのか、将来性を評価して積極的に使い始めているのか。
- 開幕3試合で1つしかファンブルしなかったパッカーズだが、その後の3試合では11回もファンブルしている。4回ファンブルしながら一度もロストにならなかった幸運も今週の勝因の1つ。