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Notebook: パス偏重オフェンスについて
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年9月26日
- この日の記者会見で、あらためて敵陣ゴール前でのノーバック隊形に質問が集中したことにマッカーシーHCは心外な様子で、「試合を通してエンプティ・バックフィールドを使って成功したのに、なぜあの4thダウン1だけが批判されるのか理解できない」と語っている。4thダウンでは中央のTEフランクスに投げて相手DLにディフレクトされてしまったが、アウトサイドにオープンなレシーバーがいたとのこと。「2ndダウンと3rdダウンのプレーで、いい感触をつかんだことがあった(ので4thダウンでパスをコール)。失敗に終わったので私も考え直してみた。今朝フィルムで見直したが、やはり間違ってなかったと思う。左サイドでTEドナルド・リーが、右サイドでWRジョーンズがシングル・カバレッジだった。ブレットがフィルムを見たらがっかりすることだろう」
- 極端にパス偏重のゲームプランで勝ったはいいが、それでシーズンを戦っていけるのか。「心配はしていない。私としてはヘビーなランのチームが好みだ。しかしそれは今のウチのチーム構造ではないし、その方法でウチがたくさん点を取って勝つ見込みは少ない、と私は思っている。長期的に見れば(極端なパス偏重は)あまり健康的な方法ではないだろう。特に11月や12月、そして1月にここグリーンベイで勝つためにはね。パスを容易にするためランをしなければ、という人たちもいるだろう。しかしその逆をやることもべつに違法ではないし、言ってみればそれが今の我々のモードなのだ」とマッカーシーHC。
- 初出場を果たしたWRグレッグ・ジェニングスのハムストリングについてマッカーシーHCは、「まだ完全に治ったわけではない。その状態について先ほどDr.マッケンジーと話し合ったばかりだが、本人が水曜(今週最初の練習)の時点でどう感じるか、様子を見守ることにする」と慎重な姿勢を崩していない。一般にハムストリングの負傷は再発が多く、長く苦しめられる選手が少なくない。
- 月曜記者会見でマッカーシーHCが明らかにしたケガ人は以下のとおりだが、どれも深刻なものではなさそうだ。WRドライバー(ヒザの打撲)、RBジャクソン(すねの打撲)、RBウィン(足首)、DEジェンキンズ(わき腹)、CBハリス(背中)、CBウッドソン(でん部)、FSコリンズ(腰)。
- 第4Q残り10分30秒、RBデショーン・ウィンが足首負傷のため次のプレー直前で自らタイムアウトを取ったことにマッカーシーHCは不満を示している。「私にとってあんなことは初めてだ。誰が何故タイムアウトを取ったのかさえわからなかった。フィールドに倒れて(インジャリータイムアウト)もいいし、自分から歩いて出てもいい。クロックが残り5秒になってからタイムアウトなど取ってほしくない」
- ボブ・サンダースDCによると、ジョニー・ジョリーからコーリー・ウィリアムズへの先発DT交代はロバート・ナンDTコーチの意見でもあるとのこと。とはいえDT陣は頻繁にローテーションするのでプレー回数に大きな差はない。今後も相手オフェンスとの相性によって先発DTが変わっても、先発すること自体にあまり大きな意味はなさそうだ。なお、モンゴメリーが不在なので、ウィリアムズはキャンプマンを休ませるため左DEに数プレーだけ入ったようだ。
- 今回はニッケルバックのCBジャレット・ブッシュが狙われ、Journal Sentinel紙によるとパスキャッチ5回計72ydsを許したとのこと。第2QのTEバスター・デイヴィスへのTDパスは彼が受身になりすぎてTDを許し、第3Qのチャージャーズ逆転TDドライブでも、3rdダウン13から無茶投げ気味のロングパスなのに、彼がバランスを崩してWRフロイドにキャッチを許してしまった。ニッケルバック交代を検討すべきでは、との声が出始めている。いっぽう、開幕2戦とも不調だったCBチャールズ・ウッドソンだが、チャージャーズ戦はずっとフィジカルな守備ができていたらしい。
- 次のヴァイキングス戦は@ミネソタだが、QBファーヴの通算TD新記録達成の際には試合を一時中断して何らかの表彰を行うよう、両チームの打ち合わせが進められている。「両球団にはすでに、試合を一時中断して適切な表彰を行う許可を与えてある。いま両者が詳細を詰めているところだ」とNFL広報担当副社長のグレッグ・アイエロ。