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Day 4: 旧シティ・スタジアム跡で特別練習
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年8月 2日
- 4日目午前の部は今夏初めてパッドなしの軽めの練習。アウェー戦を想定してスピーカーからクラウドノイズを流しながらの練習もあった。「練習にクラウドノイズを加えるのはキャンプ終盤かシーズン序盤にすることだが、今年はアウェーの試合で音の大きいスタジアムがいくつもあるしね。昨年よりもサイレントカウントの経験を積んで慣れておきたい」とマッカーシーHC。
- 夕方のフルパッド練習は、現在グリーンベイ・イースト高校のグラウンドになっている旧シティ・スタジアム跡で練習を行う特別イベント。同高校のブラスバンド、チアリーディングやダンシングチームに加え、ジム・シュミット市長も顔を出した。またNFL Networkも取材に訪れている。(写真)
- WRドライバーとDTピケットとDTジョリーの3人がようやくフィジカルチェックに合格し、めでたくチーム練習に合流した。
- WRドナルド・ドライバーの状態についてマッカーシーHCは、「肩については注意深くチェックしていくが、(練習する上での)制限は何もない」と楽観している様子。最初の練習を終えた本人は「よかった。全く問題なかったよ。再発を心配しているか? ノーだ。もう気にはならない。僕はプレーしたい。サイドラインで見ているのは飽きたよ」
- すでに実績のあるDTピケットと違い、ロースター枠ぎりぎりを争うDTジョニー・ジョリーがしっかり体を作ってこなかったことに、コーチ陣の不満は大きい。「失望している。非常に失望している。とてもよいオフシーズンを過ごしていたのに、OTAを終えてからちゃんとやってこなかった。過去にあぐらをかいていてはこのリーグではやっていけない。リラックスなどしていられないんだ」とロバート・ナンDTコーチ。
- 47年ぶりの旧シティ・スタジアムでの練習をファンは満喫したが、最後の2ミニッツドリルでオフェンスの出来が悪かったことにマッカーシーHCは強い苛立ちを見せている。集中力に欠け、フォルススタートが2回にホールディングが1回。その前の11on11練習でもフォルススタートが2回あった。
- 2ndチームでプレーするQBイングル・マーティンはこれまでイマイチだったが、この日午前の練習では8/11と好調。TEドナルド・リーやWRルヴェル・マーティンやTEザク・アルコーンのアスレチックなプレーにも助けられた。
- この日も2巡指名RBブランドン・ジャクソンはブリッツのピックアップに苦しみ、LBバーネットをブロックしそこねてQBサックを許した。こんなことでは3rdダウンで使えない、という声が地元メディアから上がり始めている。
- ヒザを痛めたRBヴァーナンド・モレンシーは、2週間どころではなく4週間かかるのではないか、という一部の噂がある。
- FBブランドン・マイリーがかかとを痛めて退場した後は、元ラインバッカーの6巡指名FBコーリー・ホールが1stチームに入ってプレーした。ルーキーFB3人の争いで一歩リードということなのか。
- WR対DBの1on1練習では、WRグレッグ・ジェニングスがCBアル・ハリスを相手に2つ好パスキャッチを見せてスタンドから歓声が上がった。1つはCBの頭上を越すエンドゾーンへのパス、もう1つは中央のクロッシングルート。復帰初日のWRドナルド・ドライバーもCBウッドソン相手に好プレーを見せている。
- 3巡指名WRジェームズ・ジョーンズはディフェンス選手からも好評だが、昨年のジェニングスが良すぎたのでそれと比べるのはちょっと・・・という声もある。「昨年のジェニングスのようだ、とまではまだ言えないよ。ジェニングスはオフェンスの習得がものすごく早かったからね。ルート取りも本当にスムーズだし。ジェームズはハードに頑張ってる。このあいだは僕相手にいいスラントのパスをキャッチした。ただそれがもっと頻繁にできる必要がある。もっとルート取りをよくして、もっと鋭くルートを走らなければ。しかし彼のパスキャッチは本当にいい。パスを落としたのを見たことがないよ」とCBアル・ハリス。CBウッドソンも同様のコメントをしている。
- ベテランCBたちのコメントを記者から聞かされたWRジェームズはうなずいて、「全くその通りだ。僕は改善すべきところがたくさんある。僕はルートランニングをもっとよくできる。相手カバレッジをもっとよく読むことができる。フットボールをもっとよく理解できる。そのために練習しているんだ」
- ドライバー復帰をきっかけにWR陣全体が調子を上げ、好キャッチを連発させた。ファーガソンやジェニングスは「あんたは俺たちの点火プラグだ」とドライバーをはやし立てている。
- WRジョーンズとは対照的に、5巡指名のWRデヴィッド・クラウニーは目立った活躍を見せていない。スクリメージでのリリースでうまく相手DBを振り切れず、持ち前のスピードを活かすことができていない様子。ドラフト時から懸念されていたように線が細いため、CBのジャムで簡単にルートを乱されてしまうのかもしれない。
- TEババ・フランクスは例年よりも体を絞って登場しており、動きそのものも多少はシャープになっている。シャーマン前HC時代のスキームでは、相手DEを単独でブロックしなければならないこともあったが、マッカーシーHCのゾーンブロッキングスキームでは、TE1人でそこまでやる必要がない。体脂肪を減らすために食事法を変え、軽い食事を1日5回摂るようになったとのこと。
- LTクリフトンが休んだ午前の練習ではT/Gジュニアス・コストンが左タックルをプレーしたが、4thダウンのシチュエーションでフォルススタートを犯し、OTオーリン・トンプソンと交代させられた。いっぽう右タックルでは、RTタウシャーに代わってトニー・モールが1stチームに入る場面もあった。
- 1on1のパスブロッキングドリルで、DEカレン・ジェンキンズが得意のスピンムーブでRGスピッツを置き去りに。RTマーク・タウシャーはDEキャンプマンをなんとか退けている。T/Gトニー・モールはここまで3日間完勝つづきだったがこの日は不調で、DEモンゴメリーやDEデヴォン・ヒックスに手ひどくやられている。
- ニッケルバック/3番手CB争いではCBパトリック・デンディが明らかにリード。期待のCBウィル・ブラックモンはパスカバレッジで苦戦が続いているが、FA移籍のCBフランク・ウォーカーが徐々に調子を上げてデンディを追い上げている。
- ここまでのSSマーカンド・マニュエルのプレー内容は、(今年はケガがないので)動きはスムーズになっているが、やはりパスカバレッジでのミスが目立つ、という評価が一般的。チーム内部の情報筋によれば、マニュエルを評価しているのはトンプソンGMとサンダースDCで、マッカーシーHCとショッテンハイマーDBコーチはそれほどではないらしい。
- この日のキッカー争いはルーキーのKメイソン・クロスビーが1本リード。28、28、34、34、40、42ydsと6本全て成功させたクロスビーに対し、Kデイヴ・レイナーは同じ距離から蹴って40ydsを1本失敗している。しかしそれはTEクラーク・ハリスがロングスナップを失敗したせいでブロックされたもので、ここまで両キッカーは十分ハイレベルの争いができている。
- 旧シティ・スタジアム跡での練習の準備を進める様子をとりあげたニュース映像。パッカーズを待ち受けるファンの様子はこちら。