グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年7月13日

ロースター展望 WR編 2

WR紹介の2回目。ドライバー、ジェニングスに加えて3巡指名ジョーンズもロースター入りほぼ確実なので、残る2つのロースター枠を9人で争う。今日紹介する7人が全員残れない可能性もある。

ロバート・ファーガソン Robert Ferguson

2001年の2巡指名でテキサスA&Mから入団、期待を裏切り続けプロ7年目の27歳となった。特に昨年は絶好のチャンスだったが、新人のジェニングスにあっさり先発の座を奪われた上に足の骨折で12試合欠場に終わった。しっかりしたガタイがあってスピードも十分あるが、なぜか相手DBからうまくセパレートできない。ジャンプボールを競り負けてインターセプトとなることも少なくない。実戦に弱いと言われても仕方がない。

いっぽうスペシャルチームでは実績を残してきた。2004年にキックオフリターン平均25.0ydsの好成績を挙げたことがあり、カバーチームでもガッツあふれる素晴らしいタックルを見せる。レシーバーとしてはこれ以上の成長はないとメディアは見ており、今年はいよいよ崖っぷちだろう。開幕ロースターに残るためには、「できればスペシャルチームはやりたくない」などと贅沢は言っていられない。

デヴィッド・クラウニー David Clowney

ヴァージニア工科大からドラフト5巡指名入団。詳しくはルーキー紹介のページを参照のこと。3巡のWRジョーンズとは正反対のタイプで、小兵だが快速のディープスレット。大学では陸上競技でも活躍しており、4.3秒台のスピードとクイックネスがある。パントリターン経験はなく、キックオフリターンの方で候補の1人となっている。5巡指名ともなると開幕ロースター入りは確実ではなく、多くのWRとの争いに勝たなければならない。

コーレン・ロビンソン Koren Robinson

2001年の1巡9位指名でシーホークスに入団し、シーズン1240ydsを記録したこともあるが、アルコール絡みの不祥事を繰り返し、このところ転落の一途をたどっている。一昨年はヴァイキングスに移ってリターナーとして活躍したものの、昨年夏に飲酒カーチェイス事件を起こして解雇され、パッカーズに移って4試合出場したところで1年間の出場停止処分。シアトル時代の縁で彼を獲得したトンプソンGMにも非難の声が多かった。

禁固90日の有罪判決を受け、3月上旬から服役した。その後半45日はグリーンベイのあるブラウン郡刑務所に移り、電子機器を装着して外出できる "Work-Release" の身分で服役した。NFL復帰が可能になるのは10月半ばのことで、それも無条件に復帰できるわけではなく、酒を断って品行方正に暮らさしていなければならない。復帰まではロースター枠にカウントされないかわり、球団施設でトレーニングすることも許されない。しっかり体作りができているかアテにはならず、「いないものと考えるべき」との声が圧倒的だ。

ショーン・ボディフォード Shaun Bodiford

ディビジョンI-AAのポートランド州立大から昨年のドラフト外でライオンズ入り。プレシーズンで活躍を見せて開幕ロースターに残ったが、10月に解雇されてパッカーズへ。しかし3試合出場したところでヒザを痛めてインジャリーリザーブ入りとなった。出場はほとんどがスペシャルチームで、レシービングのスタッツはなし。身長5-11(180cm)で体重もWR陣では最も軽く、クイックネスに優れた選手のようだ。

リターナー能力を首脳陣から高く評価されているが、昨季はパントリターン6回平均4.2yds、キックオフリターン5回平均16.2ydsとあまりいいところを見せられなかった。短大時代にはQBアーロン・ロジャースのチームメイトで、その後別々の大学(ロジャースはカリフォルニア大)に移っている。

クリス・フランシス Chris Francies

テキサス大エルパソ校(UTEP)から昨年のドラフト外で入団し、キャンプでよいプレーを見せて認められた。開幕前に解雇されてプラクティス・スクワッドに入ったものの、ケガ人続出の10月半ばにロースター昇格を果たし、第7週ドルフィンズ戦で16ydsのNFL初キャッチを決めた。なお "pronounced FRAN-sis" と公式サイトに明記されているので、カナ表記はフランシス。

カールトン・ブリュースター Carlton Brewster

ディビジョンIIのフェリス州立大(ミシガン州)から昨年のドラフト外でチーフスに入団し、8月下旬のトレードでパッカーズにやってきた。しかし開幕前に解雇され、10月に上記フランシスと入れ違いにプラクティス・スクワッドへ呼び戻された。今春はNFLヨーロッパに派遣され、オールNFLヨーロッパに選出される活躍を見せたが、開幕ロースター入りは難しいと見られている。マッカーシーHCは有望な選手ほど手元で育てたいタイプで、明らかにシャーマン前HCよりもNFLヨーロッパを軽視していた。

カルヴィン・ラッセル Calvin Russell

ディビジョンIIのタスケギー大(アラバマ州)から昨年のドラフト外で入団。開幕ロースターに残れず、シーズンを通してプラクティス・スクワッドで過ごした。ほとんど話題に上ることがなく、情報がない。

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