グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年6月21日
7月28日からスタートするパッカーズのトレーニングキャンプの詳細な日程(公式サイト)が発表された。今回は、新たに休養日を設けたことが話題となっている。
- 練習はランボーフィールド東隣にあるクラーク・ヒンクル・フィールドで行われ、原則としてファンに公開される。ただし天候やフィールド状況の悪化によって室内練習場に移る場合は、その限りではない。プレシーズンゲームの前日はごく軽いフォーメーションチェックだけで、ファンには非公開。試合翌日もミーティングと体の手入れが中心で、公開練習はない。
- 4日連続で練習を行わないよう、水曜が休養日とされているのが今年最大の特徴で、見学に行くファンにとっては注意が必要だ。完全な休みというわけではなく、ミーティングと軽いフォーメーションチェックは行うことになっている。
- 気温の上がる時間帯を避けて涼しい時間に練習するために、昨年同様夕方から夜間にかけての練習を多く取り入れている。午前練習が朝8時45分から、夕方から夜間にかけての練習が6時30分から。大きく空いた午後の時間にフィルム・スタディの時間を設け、終えたばかりの練習内容を確認して次の練習にすぐ活かしていく。
- クラーク・ヒンクル・フィールドには照明施設がないため、仮設のライトを設置する(昨年の写真)。ナイター練習が毎年行われるようになれば、常設とすることも検討されるだろう。
- 体力的にきつくケガのリスクも大きいフルパッド練習は、一昨年までは午前の部に行われるのが基本だったが、マッカーシーHC時代になってから夕方の部に移されている。ポジションを争う選手たちにとっては、このフルパッド練習が真剣勝負の場となる。
- キャンプ期間中、パッカーズ選手たちはセント・ノーバート大学の学生寮で2人1部屋の合宿生活を行い、そことランボーフィールドの間をバスで往復する(直線で4kmほど)。ランボーフィールドのロッカールームで準備を済ませ、待ち構えるキッズ・ファンの差し出す自転車に乗ってクラーク・ヒンクル・フィールドへと向かう。
- 地元の子供たちがパッカーズ選手を自分の自転車に乗せるバイク・ライド(昨年の写真)は1960年代のヴィンス・ロンバルディHC時代に始まり、グリーンベイの夏の風物詩となっている。
- パッカーズの場合は本拠地グリーンベイでキャンプを行うため、「キャンプ打ち上げ」というはっきりとした区切りがない。毎年8月下旬のプレシーズンゲーム第3戦を終わったあたりでセント・ノーバート大での合宿生活を終え、それ以後は自宅から練習に通うことになる。練習内容も、そのあたりからはシーズン開幕に向けた調整の色合いが濃くなる。
- セント・ノーバート大学を利用するのはヴィンス・ロンバルディ就任前年の1958年から。こういった関係としてはNFLで最も長く続いているとのこと。
- マッカーシーHCは、昨年トレーニングキャンプでのオーバーワークがシーズン序盤の不振の一因になってしまったと反省しているとのこと。思い切って休養日を作った決断について、「言うまでもなく休息と回復に充てる日だ。私がこれまで所属したチームではやったことがないし、我々としてもいろいろと数字を調べて熟考した。(体をフレッシュに保つことで)特にシーズン終盤にチームを助けることになると思っている」
- 開幕ダッシュの重要性について、マッカーシーHC。「それは大きな目標だ。よいスタートを切る必要がある。このチームはこのところ毎年序盤が不調だからね。我々はフレッシュな状態でトレーニングキャンプを終えるつもりだ。プレシーズン最終戦は(昨年より早い)木曜だし、もう言い訳はできない」
- 休養日が新設されたことについて、LSロブ・デイヴィス。「どうなるだろうね。もし火曜の練習内容が悪ければ、水曜の休みはなくなるだろう」
- 8月4日に開催されるファミリー・ナイトのチケットは4年連続で完売となった。「たかがチーム内のスクリメージ練習」を見るために7万人が集まるのは驚異的なことで、地元ファンの熱心さを示す実例とされることが多い。