OTケヴィン・バリーとOTジョシュ・バークの解雇が発表された。バリーは2002年にアリゾナ大からドラフト外で入団して以来おもに右タックルの控えを務め、先発出場も8試合。ウィスコンシン出身とあって地元ファンに親しまれ、特にシャーマン前HCの時代には、彼をブロッキングTEとして投入する"U-71"パッケージでもおなじみだった。(71は彼の背番号)
昨年春に総額$2.8ミリオンの2年契約を結んだバリーだったが、ミニキャンプで大腿四頭筋腱を断裂してしまい全く出場できなかった。ゾーンブロッキングのスキームに合わない巨漢タイプで、しかも右タックルしかできない不器用な選手のため、今年のロースター入りは難しいと見られていた。チーム側はバリーのトレードも画策したが、買い手がつかなかったらしい。どうせ解雇するなら、再就職先を見つけやすいよう早めに自由にしてやる、という意図なのかもしれない。
OTジョシュ・バークはカナダのオンタリオ州ウィンザー出身。ディビジョンIIのグランドヴァレー大(ミシガン州)から昨年のドラフト外で入団し、キャンプでの動きは評判がよかったが、ケガ(詳細不明)のため1年目はインジャリー・リザーブ。2年目の今年はロースター入りのチャンスもあると見られていただけに、このような早い時期での解雇はやや意外だ。昨年5巡指名入団から経験を積んだT/Gトニー・モールや今年の4巡指名のT/Gアレン・バーバーなど、控えOL陣の層が厚くなった表れか。