昨季の全オフェンスプレーの評価を終えたジョー・フィルビン新OCが、反省と来季への展望を語っている。「たとえば、RBの全ての判断を我々は採点してコメントをつけた。『ここはカットバックが早すぎた』とか『ホールを十分押し込んでいない』とかね。レシーバーが走った全てのルート、QBが投げた全てのパスについて採点した。選手としても、消化すべき情報が多いことだろう。彼らは他の誰のプレーよりも、自分のプレーをフィルムで見るのが好きなものだ。ちょうどよい機会だ」
前任のジャゴジンスキーOCもそうだったがパス攻撃はマッカーシーHCが統括するため、オフェンシブ・コーディネーターとはいっても実際はラン攻撃担当に近い。昨季中はバックサイドのDEをうまくカットブロックで倒せない問題が指摘されていたが、今回フィルビンOCはラン攻撃不振の理由として、プレーサイドの相手DEの動きを封じられなかったことを第一に挙げた。
「ポイントオブアタックで相手ディフェンシブエンドを押し込むことが、我々がうまくやれなかった点だ。それが第一。それからバックスだ。特にゾーンブロッキングでの2バック攻撃では、タイミングをしっかりしなければならないし、RBとFBの間隔が非常に重要だ。2人の間隔を(昨季は)もっと開けなければならなかった」
「全ては関係し合っていて、1つだけがラン不振の原因じゃない。しかしフロントサイドのDEを押し込めなかったりすると、バックが行くべき場所に行けず、フルバックとハーフバックの間隔にも影響が出てしまう。そうなるとバックサイドのカットブロックがよけい重要になってしまう。だから最初にDEを動かしてしまうことが重要なんだ」