グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年4月16日

新しいNFL個人行動規定について

ロジャー・グッデル新コミッショナーは先週、CBアダム・"パックマン"・ジョーンズ(TEN)に1年間の出場停止、そしてWRクリス・ヘンリー(CIN)には8試合の出場停止処分を言い渡した。その直後に発表した新しい個人行動規定と合わせ、NFLのイメージ回復のために非常に望ましいことだ、とコミッショナーの決断は歓迎されている。また、所属球団を含めて罰則が強化されるため、ドラフトで問題児に手が出しにくくなるだろう、と見る専門家も多い。

CBジョーンズは2005年の入団以来逮捕が5回、警察の取調べが10回。WRヘンリーは過去14ヶ月で逮捕が4回。厳しい処分は予想されていたことだが、今回のコミッショナーの決定(および後述の新しい行動規定)で注目されるのは、有罪が確定せずとも処分の対象になる、とした点だ。これまでポール・タグリアブー前コミッショナー(弁護士出身)は基本的に司法システムに判断を委ね、有罪(または有罪を認めた司法取引)になった件のみ出場停止等の処分を行う方針だったが、失われた信頼を取り戻すために新コミッショナーは思い切った厳罰化に乗り出した。

「我々はNFLの品位を守らなければならない。NFLに所属する誰もが、最高度の行動規範に従わなければならない。なぜならば、NFLの一員となるのは権利ではなく、大きな栄誉であるからだ。彼ら選手、そしてリーグのメンバー全員が、自らの行動において常に正しい選択と決断をしなければならない」とコミッショナー。

出場停止選手は規定の期間が過ぎれば自動的に復帰できるわけではなく、(これまでもそうだったが)復帰願いを提出し、それが認められて初めて復帰が可能になる。それまで法を犯さず、カウンセリングや教育を受けるなど、全ての指示を守らなければならない。また停止期間中にはベースサラリーは支払われない。CBジョーンズは「予想はしていたが1年は厳しすぎる」として上訴する意思を表明しているが、上訴する相手がコミッショナーなので、刑の軽減は望み薄だ。

2選手の処分発表の直後、コミッショナーはNFL選手・職員の新しい個人行動規定を発表した。NFL選手会や、ベテラン選手数人による諮問委員会もこの改定に関わっており、NFLのイメージ回復に向けて労使が協調して取り組んできた成果と言える。かなり曖昧な部分が多いが、概要は以下のとおり。

カテゴリ : NFL