グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年2月 4日
金曜の朝、ファーヴは電話でトンプソンGMに現役続行の意思を伝えたあと、友人でもあるBiloxi Sun Herald紙のアル・ジョーンズ記者に短いコメントを伝えた。「戻ってこられることに興奮している。ウチには核となるような若くしっかりした選手たちがいる。昨年は8勝8敗にすることができて大いに勇気付けられた。オフェンスラインはよくなりそうだし、ディフェンスも後半はいいプレーをした。若く才能あるチームでプレーできることを喜んでいる」
金曜午後に記者会見を開いたテッド・トンプソンGM。「今朝ミーティングをしていたら携帯が鳴って、発信者番号通知からブレットだとわかった。具体的に彼が何を言ったかというと、『もう一度やってみようと思う』 といったような内容だったと記憶している。『そいつはいい』 と私は答え、それ以外の事柄についてもいろいろと話をした」
37歳という年齢だけに、急に衰える可能性について聞かれたトンプソンGMは、「みなさんはそういった点を探すのだろうが、彼のフィジカル能力が衰える兆候は私には何ひとつ見えない。彼が非常に高いレベルで長くプレーできるのは、一世代にひとり出るかどうかというごく希な人間なのだろうと思う」
「フットボールを好むのと同じように、ブレット・ファーヴがプレーし続けるという事実そのものを、多くの人々が楽しんでいる。パッカーズにとっても良いことだし、NFLによっても良いことだ。彼が元気で楽しんでプレーしてくれる限り、我々全てにとって良いことだ」
- ファーヴの兄スコット。「彼ひとりで決断した。ディアナは今回は決断に関わろうとはしていなかったからね。ブレットはシーズンの半ばには引退に傾いていたが、そこからチームの流れが変わって、またプレーしたいと元気を取り戻したんだ」
- ファーヴの母ボニータ。「大きな記者会見でなくこうして発表したことには少し驚いた。私としては複雑な気持ちもある。彼のプレーを見ていたいけれど、ケガをするのは怖い。ブレットはまだまだやれる力がある。きっとシカゴ戦のことを思っているのでしょう。ベアーズがスーパーボウルに行き、こちらは家で見ているだけ。そういったことも刺激になったのだと思う」
- ボブ・ハーラン会長。「これは大きなプラスだ。4勝12敗から8勝8敗へと進歩し、チームは結束を保っていた。我々は大きく前進しているところだ。ポテンシャルの大きい若いチームに、リーダーが戻ってくるのだから、これはものすごく大きい」
- WRドナルド・ドライバー。「嬉しいよ。彼をすごく愛してるし、彼がまた帰ってきてチームの一員になると決めてくれたのが嬉しい。僕たちは勝率.500で終えてプレーオフのチャンスもあった。これで彼が戻ってくれればプレーオフ、来年の今ごろはアリゾナ(スーパーボウル)にいるかもしれないよ」
- RBアーマン・グリーン。「彼はまだ続けると思っていたから、シカゴ戦後のインタビューで泣いたと聞かされたときはちょっと驚いた。(続けたい気持ちは強くても)彼の中ではやはり葛藤もあるのだとわかった」
- LBニック・バーネット。「僕はずっとそう予想していた。引退なんてこれっぽっちも思っていなかった。連勝が始まった頃、彼を眺めても引退の兆候など全くなかった。だから、そんなこと考えた自分がおかしいと思うようになっていた」
- LB A.J.ホーク。「僕らに大きなポテンシャルがあると彼は認めてくれているんだ。去年はその力を全て出すことはできなかった。でも全員の呼吸が合って終盤戦のように波に乗ることができたらすごいチームだと思うし、いい感じで来シーズンに入れると思う。彼にはまだものごい能力があるし、フットボールへの情熱がある」
- 故郷ルイジアナで高校のコーチをしている元QBダグ・ピダーソン。「シカゴ戦の後には、これで終わりだと僕は思ったけどね。これほど早く決めたということは、もう今回はずっと現役続行のつもりだったのだろう。 『できる限り長くプレーしろ』というフィル・シムズのコメントの通りに実行している、というのが実情だと思う。それに、チームが来年はもっと良くなると感じているのかもしれない。そうなるといいね」
- Press-Gazette紙は、マッカーシーHCがファーヴに「オフェンスのスキルポジションの補強を優先する方針」と伝えたことにも勇気付けられたのかもしれない、とする関係筋のコメントを載せている。WRとRBとTEにタレントが足りないのは衆目の一致するところで、ファーヴがいてもいなくても要補強ポイントに違いはない。
- ファーヴがWRランディ・モス(OAK)の獲得を支持しているという噂もあるが、トンプソンGMは「彼は人事面のことは何も求めてはいない」と否定している。
- ファーヴはシーズン終了直後に予定されていた足首の関節鏡手術を延期したままだが、今オフのうちに手術を受けるかどうかは不明。「するかもしれないが、予定は決まっていないと思う」とトンプソンGM。代理人のバス・クックは手術延期の理由について、本人がミシシッピの自宅で寝ていたくないからだと説明している。「手術後のリハビリ期間は、ブルドーザーやトラクターを運転できなくなってしまう」
- ファーヴの2007年のサラリーは$11ミリオンで、昨年と違ってロースターボーナスがない。
- 昨年のファーヴは5月のミニキャンプに参加し、6月のOTAは半分ほど参加だった。今年はどうなるかと聞かれたトンプソンGMは、「全て出るかどうかはわからないが、一部には出るはずだ。いずれマイク(マッカーシーHC)がプランをお知らせするだろう」
- 第一報を伝えたBiloxi Sun Herald紙は、最終戦の直後にも(涙のインタビューにもかかわらず)、「本人は現役続行に傾いている」と報じていたらしい。