グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年1月31日

Self-Scouting

いまコーチ陣が進めている作業がセルフ・スカウティング。2006年シーズンに何がうまくいき、何がうまくいかなかったか、何を変える必要があるかをコーチ全員がそれぞれ分析する作業だ。シーズン中は、対戦相手の分析やゲームプランの作成、練習の組み立てなど毎週の仕事に追われて時間が取れないため、シーズン後に時間をかけて徹底的に自チームの評価を行うのだ。

コーチ陣が調べるのは文字どおり全スナップ。オフェンス1117プレー、ディフェンス1044プレー、スペシャルチーム466プレー、合計2627プレーについて、数週間をかけて調べ上げる。「プレーコールごと、ゲインごと、ダウン&ディスタンスごとにビデオを切り分けて、あらゆるシチュエーションを見る。全プレー、全シチュエーション、練習で何がうまく行ったか、本番でどうコールしたか、詳細な評価を行う。練習について、試合について、自分たちが正しいことをしているかを確認するのだ」とボブ・サンダースDC

その作業の中で、来季に向けてどのような変更をすべきかが浮かび上がってくる。何を加えるべきか、何を減らすべきか。「あちこちで新たな変更があることだろう。まあできれば、大きな変更でなく調整程度ですめばありがたいがね。何か加えるべきことが見つかれば、必ず来季にそれを試すことになるだろう」とサンダースDCは語る。「シーズン中はどうしても時間の制約があるから、何かを変えようとするときは、たくさんのことに少しずつ時間をかけるより、いくつかに絞って時間をかけて取り組むのが基本だ。それだけに、こういった機会にはあらゆることを検討しておきたい」

攻・守・STの中で、今の時期の選手評価が最も重要になるのがスペシャルチーム。キャンプでは普通スペシャルチームのフルコンタクト練習を行わないこともあり、控え選手において重要になるスペシャルチーマーとしての能力評価を、今のうちにまとめておく必要があるからだ。

マイク・ストックSTコーチ。「それぞれの選手たちが安定したプレーをしているかどうか、来季の戦力になってくれるかどうかを、我々は正確に知っておく必要がある。一番よく働いたのは誰か、誰を次のキャンプに呼ぶべきか、といったことまで評価を行う。オフシーズンになれば、より徹底的な評価を行える。チーム向上のためどんなドリルを増やすべきか、どんな選手を新たに必要としているか」

オフェンス側ではOL関連コーチ3人がそれぞれ内部昇格したため、新しい仕事に慣れるための良い機会でもある。ジョー・フィルビン新OCは、「以前と似てはいるけれど、今度はOL5人でなく11人全員のことを考えなければならない。いま我々はランニングゲームの分析をしているところだから、オフェンシブラインとランニングバックが焦点となっている。あと1週間か10日したらパッシングゲームの方に移るが、以前と違ってパスプロテクションだけ心配すればいいというわけにはいかない。より広い視野で見ることが必要になる」と語っている。

「いまの作業は、コーチングスタッフの中のケミストリーを作り上げていく良い機会だ。優れたフットボールチームには優れたケミストリーがある。スタッフ同士が結束しているか、考え方が一致しているかは選手には自然と分かるものだし、我々はそうなりたいと願っている。2006年シーズンの分析は重要だが、スタッフが土台を固めることも同じぐらい重要なことだ。よい結果を出すために、どのように仕事を進めるか、どのような協力体制を築くか。我々は選手たちに最善の努力を求めるが、それは我々スタッフ自身についても同じことだ」

カテゴリ : Coach/Front Office