過去の記事 |
2006年 >
11月 >
Packers 24 - 34 Seahawks
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年11月29日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (4-7) |
7 |
7 |
7 |
3 |
24 |
Seahawks (7-4) |
3 |
9 |
7 |
15 |
34 |
気温は1℃。試合前に雨が雪に変わり、次第に強くなって、試合開始時5分でラインが見えなくなった。前半は両者ともパスオフェンスに苦労したが、ハーフタイムでほぼ雪は止み、後半は天候が試合内容に影響を与えることはほとんどなかった。
前半に4つのターンオーバーを奪ったパッカーズだが、わずか14点しか挙げられず2点リードでハーフタイム。後半最初にWRドライバーのTDで9点リードしたものの、健闘もここまでだった。次第に調子を取り戻したシーホークスオフェンスが圧倒的な力を発揮、次々とTDドライブを重ねてあっというまに10点差に。最終盤にはQBファーヴがインターセプトを連発したが、わずか51ydsのラン攻撃と235ydsを許したラン守備が大きな敗因で、両軍OLのの力の差が勝敗を分けたとも言えそうだ。
第1Q、シーホークス攻撃の2プレー目で、DTピケットがディフレクトしたパスをCBウッドソンがSEA陣36でインターセプト。WRルヴェル・マーティンへの26ydパスでゴール前に迫り、RBグリーンの5ydsTDランで先制。SEA陣22からのシーホークスは、WRハケットへの15ydsパスとRBアレグザンダーの18ydsランでGB陣に入ったところでCBハリスがインターセプト。GB陣33からのパッカーズはRBへのエクスチェンジミスなどで3&アウト。SEA陣28からのシーホークスはWRバールソン、FBストロング、WRハケットへのパスで得点圏に入り、45ydsFG成功。GB陣19からのパッカーズは、RBモレンシーへの29ydsパスとWRジェニングスへの17ydsパスでSEA陣27に進むが、エンドゾーンへのパスをインターセプトされて得点ならず。
第2Q、最初のプレーでCBウッドソンがまたもインターセプト。SEA陣23からのパッカーズはRBグリーンの14ydsランでゴール前に迫るがTDはならず、28ydsFGはブロックされてまたも得点機を逃す。シーホークスはWRブランチへの17ydsパスとRBアレグザンダーの21ydsランでGB陣に入り、41ydsFG成功で1点差に。GB陣17からのパッカーズはランが完全に止められ3&アウト。パントはわずか26ydsしか飛ばず、GB陣44からのシーホークスは、QBハッセルベックのスクランブルとRBアレグザンダーのランで得点圏に入り、最後は37ydsFG成功で逆転。パッカーズが3&アウトのあとシーホークス攻撃は、背後からQBがヒットされ浮いたボールをLBホッジがキャッチしてそのまま逆転タッチダウン。前半残り1分44秒、好リターンでハーフラインからのシーホークス攻撃は、WRブランチへの17ydsパスとGB反則2回でレッドゾーンに入りるがタッチダウンはならず、4本目のFG成功で2点差に。
第3Q、雪はやみ、しだいに芝が見えるようになっている。パッカーズはRBグリーンへの12ydsパスとWRジェニングスへの7ydsパスでSEA陣に入り、WRドライバーへのスラントパスが48ydsのタッチダウンに。両者3&アウトのあと、SEA陣38からのシーホークスはWRハケットへのパス2回、RBアレグザンダーの13ydsラン、さらに3rdダウン12でのGB反則で得点圏に入り、WRハケットへの23ydsTDパスが決まって再び2点差に。GB陣33からのパッカーズはRBグリーンへの13ydsパスで1stダウンを更新してパント。SEA陣23からのシーホークスはWRジャクソンへの16ydsパスとRBアレグザンダーの15ydsラン、16ydsランで簡単に得点圏に入り、4thダウンインチズもFBストロングのランで1stダウン。
第4Q、シーホークスはRBアレグザンダーのランでゴール前に迫り、最後はWRジャクソンへのTDパスが決まって逆転。2ポイントもTEスティーヴンスに通って6点差。GB陣41からのパッカーズはWRドライバーへの34ydsパスでレッドゾーンに入り、34ydsFG成功で3点差に。好リターンでSEA陣49からのシーホークスは、3rdダウンでのパス失敗時にDTジェンキンズがラフィングザパサーを取られて1stダウン。今度も4thダウンインチズのギャンブル成功でレッドゾーンに入り、最後はTEスティーヴンスへのTDパスで10点差に。パッカーズは最初のプレーでロングパスがインターセプトされるが、SEA陣27からのシーホークスはラン3回でパント。GB陣27からのパッカーズはWRジェニングスへのパス2回成功の後、次もWRジェニングスに投げたところを今日3つめのインターセプト。シーホークスはラン3回でGBタイムアウトを使い切ってパント。残り2分31秒、GB陣12からのパッカーズはフィールド中央までしか進めず試合終了。
- QBブレット・ファーヴは22/36、266yds、1TD、3INT。最後に点差が開いてからヤードは稼がせてもらったが、ランが出ないために3rdダウンロングが多く、常に苦しい展開だった。TDパスはWRドライバーがランアフターキャッチで稼いだもの。
- RBアーマン・グリーンは今回もシャットアウトされて14回44yds。後半はわずか3回10ydsに終わった。RBモレンシーの4回8ydsを含めてチーム全体で平均2.7ydsと、今回もランブロック不振が続いている。RTタウシャー欠場でルーキーが並ぶ右サイドが弱いため、右サイドへのランプレーは試合を通じてわずか1回だけと極端なコールだった。
- RBグリーンはケガから復帰後の6試合でファンブルが一度もない。
- 3rdダウンコンバージョンはパッカーズが6/14、シーホークスは4/14だったが、パッカーズは毎回苦しい3rdダウンを迎えるのに対し、シーホークスはランが出るために3rdダウンにならずに簡単に1stダウンを更新できたことが15回もあった。
- レシーバー陣では、WRドライバーが2回82yds、1TDとヤードは稼いだが、しっかりカバーされてなかなかパスが通らなかった。WRジェニングスは6回50ydsと足首を負傷して以来もっとも働いた。両WRがカバーされるためアンダーニースのRBグリーンへの仕方ないパスも多く、6回46yds。
- パッカーズオフェンスのターンオーバーは3つのインターセプトで、どれも相手DBのナイスキャッチだった。最初のINTは相手エンドゾーンに走り込むTEフランクスへの長めのパスだったが、スピードが足りないのかオーバースローの形。本来ならTEマーティンにさせるプレーだが、欠場が響いたか。残り2つは10点差に開いてからのおきまりのパターン。WRフランシスへのパスがINTとなったのはわずかにオーバースローだったが、最後の一発は幾重にもカバーされていたところへ明らかな無理投げだった。
- 今週もRTタウシャーに代わってトニー・モールが先発し、OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTモール。前週の反省からか、ランプレーは右サイドを避けてほとんどが左サイドだった。足場が悪いためにパスラッシャーには不利な環境でもあり、被サックは試合最後の1つだけ。
- 手を骨折のLBバーネットに代わってLBアブドゥル・ホッジが初先発し、第2Qには幸運なファンブル(インターセプト?)リターンTDを挙げた。
- ラン守備は48回235ydsと、復活したRBアレグザンダー(201yds)相手になすすべなく、間違いなく今季最悪のパフォーマンスだった。
- 5試合ぶりに復帰のQBハッセルベックに対し、パス守備は14/36、147ydsと数字だけを見ればまずまず。しかしほとんどプレッシャーをかけることができず、サックはリカバーTDにつながった第2Qの1回だけ。確実に5yds以上出るランプレーとショートパスで1stダウンを容易に更新されたうえ、後半だけで3TDパスを許した。前半に3INTと苦しんだQBハッセルベックだが、ランで進んでいるうちに立ち直ってしまった。
- CBパトリック・デンディは第3Qの3rdダウン12でイリーガルコンタクトを犯して1stダウンを与え、2プレー後にWRハケットへの23ydsTDパスを許してしまった。
- 反則は10回61yds。細かい反則が多かった中で、下記のラフィングザパサーが痛恨の判定だった。
- 第4Q、3rdダウン9でのDTジェンキンズのラフィングザパサーは明らかな誤審との見方が圧倒的。ヘルメットtoヘルメットの判定だったが、QBは顔を後ろに向けておりジェンキンズもヘルメットから行っていない。直前に3点差に追い上げ、3&アウトに止めたはずのところで、この誤審からTDを許して10点差にされてしまった。
- パントリターンは、試合途中で前腕を痛めたCBウッドソンに代わってWRジェニングスが担当し、1回10yds。終盤に10点リードされるまで、相手パントが1回しかなかったところにもディフェンス不振が表れているる。
- キックオフリターンはRBモレンシーが7回21.7ydsと今回もパッとせず。自陣35ydsより前に進めたリターンは1回だけだった。
- カバーチームは特にキックオフカバーがひどい出来で、試合中盤に何度も有利なフィールドポジションを与えて敗因のひとつとなった。
- Kデイヴ・レイナーは、第2Qに28ydsFGをブロックされて失敗。強い雪のなか、敵陣ゴール前で無理をせず、わざわざ3rdダウン10でもランプレーをした直後だけに、インターセプトを得点に結び付けられなかったFG失敗は試合に大きく響いた。
- Pジョン・ライアンは5回平均わずか34.8yds。相手リターンを差し引いたネットではわずか29.2ydsしかなく、相手オフェンスが得点圏に進むのを容易にしてしまった。前半は雪も風も強かったので仕方ないとはいえ、後半も28ydsパントを蹴るなど、決してよくなかった。
- ケガ人
- 第4Q半ばにSニック・コリンズがハムストリングを痛めて退場し、Sカルヴァーが代役出場。「足を滑らせて、ちょっとひねっただけ。(復帰しなかったのは)用心のためだ」とコリンズ。
- CBチャールズ・ウッドソンは第1Qに前腕を痛めて一時退場するがすぐに復帰。
- DEバジャ=ビアミラは第3Q途中で退場し、かけ足でロッカールームへ。しかし足が痙攣しただけらしく、点滴を受けて次のドライブ途中で復帰した。
- アクティブ登録から外れたのは、RBポープ、TEマーティン、RTタウシャー、DTジョリー、LBバーネット、LBテイラー、Sペプラー、そして第3QBイングル・マーティン。新加入のQBトッド・バウマンが2番手QBに入っている。
- RBグリーンはパッカーズでのパスキャッチが328回となり、球団史上単独8位に浮上。通算2,554ydsレセプションはRBとしては球団史上1位となった。
- CBウッドソンの1試合2INTは、レイダーズ在籍時の2003年10月5日ベアーズ戦以来、キャリア2回目。
- 試合開始時の気温は1℃。以前はドームだったこともあり、シーホークス史上最も低い気温の試合となった。なお同時刻のグリーンベイの気温は5℃。