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隔週のブレット・ファーヴ記者会見から
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年11月17日
- 今季ここまでを振り返って、フィールドに戻ってきたことに悔いはない、とQBブレット・ファーヴ。「プレーしたい気持ちは常にあった。問題は、もし去年と同じようなシーズンになったら、以前と同じようなチームプレーヤーでいられるか? そうでなかったら間違った理由で戻ってきたことにならないか?ということだった。ここまでのところ僕は満足できている。100%満足しているわけじゃないけど、自分のプレー内容や、フィールド内外でのリーダーとしての自分の行動について、満足できている。だから戻ってきてよかったと思ってるよ。目に見える進歩がある。僕のプレーだけじゃなく全員のプレーにだ」
- TDの際の派手な喜び方など、今年のファーヴは楽しそう、と言われることが増えてきた。「今シーズンに入るとき、僕の心構えは例年とは違っていた。『自分の決めたことなのだから、何が起ころうと、それを受け入れて前に進もう。考え過ぎず、自分のすべきことをしよう』とね。以前だったらチームの全てが気になってしまったけど、自分でコントロールできることには限りがある。そう思えるようになったから、毎週感じる緊張も少なくなっている。たぶん以前ほどのストレスを感じていないんだ。感情表現が素直になっているのはたぶんそのせいだと思う。『ああ、ファーヴは以前よりも楽しんでいる』とみんなは言うけれど、そうじゃない。喜びを表に出すことを自分に許している、そういうことなんだ」
- 昨年はあまりにも無鉄砲なプレーが目立ったファーヴだが、今年は慎重な判断を見せることが多い。ヴァイキングス戦の第4Qにも相手ゴール前の3rdダウンで投げ捨てたように、無理をせず投げ捨てることは、ポジティブなプレーだと首脳陣は考えている。発展途上のラン攻撃と不振のパス守備もあってパス攻撃への負担が大きく、ファーヴの大きなミスは即敗戦に結びついてしまう。「優勝を争っていた頃は、3ydsのパス成功とか投げ捨てとか、たいしたことじゃなかった。でも今はそういった細かいことが大事だし、いいプレーを決めるたびに喜ばなきゃいけない。1試合に70プレーほどあるとして、僕はそのうち68回でいいプレーをしなければ勝てない。だから、仲間がいいキャッチをしてくれて攻撃を続けられれば、そのたびに僕は喜ぶんだ。ドナルドのあのプレー(82ydsTD)は、今の僕たちにはそうしょっちゅうあるものではない。僕が他の選手より興奮していたのはたぶんそのせいだろう」
- 楽しめていることで引退に対する考えも変わってくるのでは? 「そうだね、そう思うことも多少はある。ただ、今季はその問題について詳しいことはまだディアナとも話し合っていないけどね。それに、試合に負けた後では、不満の方を大きく感じることだろうし。ただ、若い連中と付き合って、明るい未来を感じられるのはプラスだ。ウチのチームには能力があることを、すでに証明できていると思う。もちろん4勝5敗という成績は、90年代後半と比べたら雲泥の差だ。でもチームには力のある選手たちがいて、将来性はものすごく大きいと思う。そう思えることで、現役続行の利点をあれこれ考えるのがより楽になる」