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Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年11月14日
- マイク・マッカーシーHC。「チーム全体として今できる最高のフットボールをする、今日は3つの面(攻・守・ST)でそれができたと思う。特にスペシャルチームは、試合中に何人もの選手が倒れる中で、コーチたちが素晴らしい仕事をしてくれた。フィールドポジション・バトルで勝つことが重要だったからね。ディフェンスは、わずか3点に抑えた後半の働きが際立っていた。オフェンスでは、もう少しランで進められればよかったとは思うが、これはパスプロテクションを強化した影響もある。パスプロテクションはブレットに十分すぎるほど時間を与えることができて、申し分なかった。今日はウチのいい面を出すことができ、今季最高のフットボールができたと思う」
- QBブレット・ファーヴ。「(今日の勝利で)また今週もチームの成長を確かめることができた。大事なのは、先週の試合で自分たちがいかに弱いと感じたかを振り返り、勝利のチャンスをこちらから手放してしまったことを思い出すことだ。今日は逆にそういったチャンスを活かすことができた。自分たちにそれができるとわかって、また活気づけられるよ」
- QBブレット・ファーヴの出来についてマッカーシーHC。「40回以上もパスを投げるのはそれだけで大変なことだ。彼はしっかりした判断をしていたし、非常にいいパフォーマンスだった」
- FOX局サイドライン・レポーターのジェイ・グレイザーが試合前夜にマッカーシーHCから聞いたところによると、「ファーヴにもう一年やってくれと説得を試みるつもりだ」とのこと。その理由を聞くと、「彼がチームの問題だとは全く思わない。むしろ問題を解決してくれる助けになっている。表面上でみなさんが見ていること(個人成績を指す?)が真実とは限らない。我々としてはぜひ彼にもう一年やってほしいと願っている」
- ランが出ず苦しい中で、3rdダウンコンバージョンが19回中9回成功したのが勝因の1つ。「パスプロテクションから全てが始まる。レシーバーにダウンフィールドに出る時間を与えることだ。そしてブレットは忍耐強く、ポケットの中でうまく動いて(ラッシュをかわして)いた」とマッカーシーHC。前半最後のTDドライブで、自陣ゴール前からパスを投げたことについては、「自陣2ヤードラインに押し込まれたが、私が心配していたのは、あの時点でこちらがモメンタムを失っていたことだ。しかも後半最初は相手攻撃から始まるし、立て続けに相手にいいフィールドポジションを与えたくなかった。こちらとしてはアグレッシブな判断だったが、ブレットが極めてよいプレーをしてくれた」
- キャリア最高の191ydsレセプションを記録したWRドナルド・ドライバー。「僕はブレットのことが大好きだ。僕は彼が考えていることがわかるし、彼も僕の考えていることがわかる。すごいコンビネーションだよ。いずれ彼の伝説の一部になれると思うだけで、僕は嬉しい」
- 第2Q最後のパッカーズのTDドライブは、相手の素晴らしいパントとカバーで自陣3ヤードからの攻撃。いきなりWRジェニングスへの12ydsパスが決まって危険地帯から逃れ、RBグリーンの3ydsランの後で、WRドライバーへの82ydsTDパスが飛び出した。全くスピードを落とさずフィールド中央で17ydsほどのパスをキャッチしたWRドライバーは、FSシャーパーとCBグリフィンを引き連れてまっすぐにエンドゾーンへ。QBファーヴもすごい勢いで82yds駆けていってWRドライバーを担ぎ上げて祝福していた。(写真)
- WRドライバーについて、FBヘンダーソン。「3ydsや5ydsのパスを70ydsとかにできてしまう能力はすごいよ。プロボウルやオールプロの候補として考慮されるべきシーズンを過ごしている」
- 第3QにWRジェニングスは、12ydsほどのパスをキャッチして倒される寸前でWRドライバーにピッチ(写真)。ドライ バーは30ydsゲインしてMIN陣15に進み、さらにアンネセサリーラフネスでMIN陣7へ。「ワイルドだったね。 ピッチしろと彼に言ったわけじゃないんだ。ただ2人の呼吸がぴったり合っていた。彼がピッチしたとき、ロングゲインできるとわかった」とドライバー。
- 上記のいわゆる「ラテラル」について、マッカーシーHCは「エクセレントなプレーだった」と賞賛しているが、ジャゴジンスキーOCは渋い顔。ボール・セキュリティを重視し、ああいった危ないプレーはしないよう選手たちに言っているからだ。「(ジェニングスは)ああいうことをウェスタン・ミシガンで覚えたに違いない」と出身校のせいにして笑っている。
- 試合の3分の1ほどタウシャーの代役として右タックルに入ったトニー・モールは、何度かプレッシャーを許したが大過なく試合を終えることができた。「すごく落ち着いて、自信を持ってやれた。アジャストするまでに2シリーズほどかかったけど」
- 大型レシーバーのルヴェル・マーティンは、ブロッキングを助けるためOLの数ヤードほど外にセットして、ランプレーではDEにカットブロックをかますプレーが多かった。「バックサイドのDEをブロックしようとしていたんだ。これまで全くやったことがなくて経験はゼロ。最初の何回かはうまく倒せたけど、それからは向こうに悟られてしまって。WR陣はドナルド・ドライバーとグレッグ・ジェニングスがいて次は僕だから、自動的に僕がブロックする役目になるわけさ」
- 第4Q残り4分、WRルヴェル・マーティンは大事な3rdダウン7で20ydsパスをキャッチして、LBヘンダーソンに強烈なヒットを受け倒れこみながら片手でボールを確保した(写真)。これでFG圏内に進むことができ、勝利を決定付けるビッグプレーだっただけに興奮したのも無理はないが、派手にボールを叩き付けたのは危ない行為だった。最近はこういった行為への判定が厳しく、アンスポーツマンライク・コンダクトで15yds罰退を喰らってもおかしくないからだ。「今後は抑えるよう気をつけるよ。せっかくの好プレーを台無しにするところだったと反省している。あんなこと普段はやらないんだけど、あまりに興奮してしまって」とWRマーティン。インコンプリートではないかとMIN側はチャレンジしたが覆らず、大事なタイムアウトを消費させるオマケまでついた。
- ヴァイキングスの比較的ソフトだったパスカバレッジについて、WRジェニングス。「今日はカバー2が多く、フィールドの中央が空くことが多かった。だから、クイックパスをヒットしてランアフターキャッチで稼ぐことをウチは狙っていた。ドナルドのあのプレー(82ydsTDパス)は、その中央を割ったものだ」
- 第2Q最初に許した40ydsのTDパスは、先週のビルズ戦と全く同じ。(ディフェンスから見て)右サイドのCBアル・ハリスが2ディープと思ってWRマクマレンを通過させて浅いゾーンに戻ったが、セーフティがマクマレンを完全にフリーにしてしまってらくらくタッチダウン。こういったプレーが今季はあまりにも多く、「DB陣の間のコミュニケーションはどうなっているのだ」と選手にもコーチ陣にも批判が高まっている。今週もまたマッカーシーHCは、「ミスコミュニケーション」と説明。 Sニック・コリンズは、「一番深いレシーバーに付いて、深く守るべきだった」と責任を認めている。
- 上記のSコリンズとは違い、CBパトリック・デンディは2つのロングパスを許したもののさほどフリーにさせたわけではなく、むしろ相手QBのパスとWRのキャッチが素晴らしかった(写真)。「長いのを決められると、相手はまた僕の方に長いのを狙ってくるものだ。チャールズ(ウッドソン)とアル(ハリス)と僕の中から選ぶんだから、僕の方にパスがたくさん来ても驚かないよ」とCBデンディ。第4Qには三たびWRベセル・ジョンソンへの長いパスがサイドライン際に来たが、オーバースローでWRの頭を超えたところに飛び込んで見事にインターセプト(写真)。2ndダウン1だっただけに、相手の反撃の芽を摘む大きなプレーだった。
- 第2Qに許した2つめのTDドライブは、3rdダウン6でFBリチャードソンへのショートパスをLBバーネットがミスタックルして1stダウンとなったのがきっかけ。直後にCBデンディが狙われてWRベセル・ジョンソンに35ydsパス(ワンハンドキャッチも見事だったが)が通り、得点圏に入られてしまった。タッチダウンのプレーは、パスキャッチしたRBチェスター・テイラーがゴールライン付近でLBホークにヒットされてファンブルしたが、ちょうどいいところにWRマクマレンがいて、ボールを押さえたところがエンドゾーンだった。
- LB A.J.ホークはやや不振だった先週とはうって変わって、6ソロタックル、7アシスト、1.5サックの活躍を見せた。これで今季4サックとなり、パッカーズのLBとしてはネイト・ウェインが2001年に5.5サックを挙げて以来の記録とのこと。
- ランとショートパスが主体の相手だけに、LB陣のスピードが勝利に大きく貢献した。「大事なのは、僕らはみなアグレッシブだということだ。3人がボールに向かって走れる選手なら、僕がミスしてもA.J.がカバーしてくれる。彼がオーバーランしても、僕がいる。ブレイディ(ポピンガ)も同じだ。ユニットがフィールド上で成長しているし、波に乗ってきている」とLBニック・バーネット。QBファーヴも、「A.J.はウチにとって素晴らしい指名だった。ニックはもうずっとディフェンスの中核で、まだ向上し続けている。ブレイディは、激しいなんてもんじゃない。ああいった選手たちがチームに活力を与えてくれる」
- このところLB陣のブリッツを増やしていることについて、マッカーシーHC。「この何週間か、我々はプレッシャー・パッケージを増やしてきている。彼らは本当にいい感じになってきた。パスラッシュも素晴らしかった」
- 相手のパスプロテクションについて、DTコーリー・ウィリアムズ。「むこうはアーロン(キャンプマン)と僕をずっとダブルチームしていた。だから楽しくはなかったけど、そのぶん他の選手がフリーになるわけだからね。大事なのはそこだ。誰かをダブルチームすれば、他のヤツがQBに到達しやすくなる」
- RTマーク・タウシャーの負傷については検査の結果待ちの状態だが、「状態はすごくいい。今週MRIを撮る必要があるけど」と本人は語り、欠場の心配はないとしている。ひょっとすると次のペイトリオッツ戦に向けた情報操作がすでに始まっているのかもしれないが。だいいち、どこを負傷したかさえ詳しいことが伝わってこない。
- 主にスペシャルチームで出場のTEトリー・ハンフリーはハムストリングを痛めて退場している。
- パッカーズとヴァイキングスの通算対戦成績は、プレーオフを含めて45勝45敗1分とまったくのイーブンに。
- この日の放送で大写しとなって非常にウケていたのが、スタンドでブラッド・チルドレスHCの物真似をしていた2人のファン。2人とも紫の帽子をかぶり、サングラスで、付けヒゲとヘッドセットをつけ、手にはプレーシート(しかもラミネート加工)を持って、プレーコールをするかのように口元を隠している。シートには、ヴァイキングス得意の左サイドへのRBチェスター・テイラーのランプレーが○×で大きく書かれていた。