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Packers - Bills Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年11月 7日
- マイク・マッカーシーHC。「勝てるチャンスがあっただけにつらい敗戦だ。このようなチャンスを逃すには、もうシーズンが深まり過ぎている。前に進むにはこの負けを乗り越えていかなければならない。それでも、やはり厳しい敗戦だ」
- QBブレット・ファーヴ。「連勝してウチはいい感じになり始めていた。好調な時にこういったことが起こると、なんとなく現実に目覚めるようなものだね。自分たちがいいチームかそうでないのか、僕自身を含めて現実を見つめ直すことになる」 「マイアミ戦の後にも言ったことだが、ウチはまだそこまで強くないということだ。チームを批判しているのじゃない。いくつものミスを挽回して勝てるほど強くない。今日はまさにそうだった」
- 敗戦の原因は自分にある、とQBブレット・ファーヴ。「個人的に言わせてもらえれば、そう、僕の責任だと思う。僕の、そしてオフェンスの出来がよくなかった。成功させるべきプレーを、理由はいろいろあれ、成功させられなかった。バッファローもほめなければならないが、こちらの方がやるべきことをしっかりやれなかった」
- 第4Q、相手エンドゾーンでの痛恨のインターセプトについてQBブレット・ファーヴ。「悪いプレーコールだとか、投げたパスが悪いとか、ドナルド(ドライバー)が捕るべきだったとか、いろいろと言われることだろう。これまでにもこういうことはあったからね。しかし今回のプレーに関しては、あそこに手を出したCBネイト・クレメンツをほめるべきだと思う。今日の敗戦につながったプレーは他にたくさんある」 「ドナルド・ドライバーは誰よりも人ごみに強い。いつだって彼に投げるし、プレーコールの面からも、別のプレーにすべきだったなどと僕は決して思わない」
- 上記のプレーについて、マッカーシーHC。「こちらは選手交代してから急いでセットし、素早くスナップして1ステップ・スラントを投げる、というプランだった。しかしハドル・ブレークのテンポが遅かったりして、むこうに反応する余裕を与えてしまった」
- WRドライバーは珍しくノーコメント。
- 第2QにGB陣11での3rdダウン6、うまくWRドライバーの前に割り込んでINTリターンTDを決めたビルズのLBロンドン・フレッチャー。「ああいった状況で、ブレットはクイックパスを投げるのが好きだ。そしてフェイバリット・レシーバーはドナルド・ドライバーだからね」
- Cスコット・ウェルズ。「あれほどオフェンスが進んだのに10点しか取れないというのは、もちろん残念だ。結局はメンタル・エラーとターンオーバーに尽きる。ウチはターンオーバーが多すぎた」
- 前半最後にショットガンスナップをQBファーヴが顔に当ててファンブルロストしたプレーは、Cスコット・ウェルズがスナップの合図を間違えたせいらしい。「僕は合図を送っていないのに、スコットは合図が来たと思ってしまったんだ。フィルムには表れないだろうけど、僕は味方のモーションを待って相手のカバレッジを見極めている最中だった」とQBファーヴ。
- ビルズをトータル184ydsに抑えながら、致命的なカバレッジミスで決勝TDを許したDB陣。すでにSコリンズが途中退場していた上にSマニュエルが負傷退場し、あのプレーではCBウッドソンが急きょセーフティに入らざるをえず、誰がどこをカバーするのか明らかに混乱していた。「正直言ってウチは大慌てになってしまっていた。あるディフェンスを布いていたのが直前になって別のディフェンスに変更されて、おかしなことになった。たぶんあそこはタイムアウトを取って立て直すべきだったんだろうな」とCBウッドソン。
- パッカーズが35yds以上のTDパスを許したのは今季これで6回目。Journal Sentinel紙による図解はこちら。
- これで5試合連続サックとなったDEアーロン・キャンプマンはチーム最多の8タックルも記録している。「これまでさんざん苦労して、ようやく結果が出始めたと思ったら、またこれだ。しかしウチは精神的にすごくしっかりした選手が多い。必ずまた復活するよ」
- 今季最多の5サックを挙げたDL陣のなかで、特に3サックを挙げたDTコーリー・ウィリアムズの活躍が光った。「僕たちディフェンシブラインはフィジカルにプレーしてQBにプレッシャーをかけることができた。でもミスが多くてビッグプレーをいくつも許してしまった」
- ラン守備を重視してか、2試合連続でDTコリン・コールが先発出場。しかし派手な活躍をしたのはDTウィリアムズの方だった。
- ビルズのランプレーはほとんどが左サイドだったが、ビルズのOLコーチによると、それはDEバジャ=ビアミラを狙うというよりも、ルーキーRTペニントンとDEキャンプマンとのマッチアップを避けたという意味合いが強いらしい。
- 後半に攻めきれなかったのはWRグレッグ・ジェニングスの負傷も大きい。5回69ydsを挙げた彼が前半最後に足首を悪化させて退場すると、第3Qに復帰したもののフル出場できず。第4Qには完全に引っ込んでしまい、けっきょく後半はキャッチなしに終わった。となると信頼できるレシーバーはWRドライバーとTEマーティンぐらいで、マークの集中するドライバーへの負担を軽くすることができなかった。ジェニングスがいるとオフェンスの力はどれぐらいアップする?と聞かれたマッカーシーHCは、「20%か30%」と答えている。
- パッカーズのゾーンブロッキングはビルズのアグレッシブなアタックに押され、前半のラン攻撃はほぼシャットアウトされていた。しかしハーフタイムでのジャゴジンスキーOCのアジャストが功を奏し、後半はランが進むようになった。相手のアグレッシブな動きを逆手に取り、カウンターを多用するようにしたのだ。「相手のスキーム変更に合わせ、こちらも少しばかり調整をしたのだ。アジャストにもう少し時間がかかることもあるが、我々は上手くやることができ、後半はいい成果を挙げられた」とジャゴジンスキーOC。
- 昨年NFL30位だったラン攻撃は今年も不振と思われていたが、RBグリーンの3試合連続100ydsラッシングなど調子を上げ、1試合平均118.9ydsは現在NFL11位。1回平均4.3ydsはNFL7位まで上昇してきている(日曜終了時点)。RBグリーンは2試合欠場したため現在561ydsラッシングでNFL11位だが、1回平均4.7ydsはNFL10位、1試合平均93.5ydsはNFL4位。
- QBブレット・ファーヴはパス試投111回連続でインターセプトされていなかったが、それもストップ。
- 4巡ルーキーのCBウィル・ブラックモンはWRボディフォードと左右に並んでキックオフリターナーを務めたが、キャッチしたのは全てボディフォードで、ブラックモンは一度もリターンの機会なし。ボディフォードの出来がパッとしなかったので、次回は変わるかもしれない。
- 試合直後の時点で判明している重要なケガ人はWRグレッグ・ジェニングスとSニック・コリンズ。ジェニングスは痛めていた足首を悪化させ、試合に復帰はしたものの痛みはかなりあるようだ。背中を痛めたSコリンズは、腎臓に異状がないか検査を受けている。
- 最も懸念されたCBチャールズ・ウッドソン(ヒザ)は大きな問題なく試合を終えることができた。
- 前半パッカーズオフェンスが自陣深くに釘付けにされたのは、ビルズのプロボウル・パンター、ブライアン・ムーアマンが好パントを連発したことも大きかった。第2Q残り3分、彼が55ydsの好パントを蹴ったもののビルズ側に反則があり、当然パッカーズは5yds下げての蹴り直しを選択。しかしムーアマンはなんと65ydsのスーパー・パントを蹴り、反則を受け入れたパッカーズの側が13ydsも損をすることになってしまった。「(反則があったので)ヘッドコーチから聞かれて、もう1回蹴らせよう、と進言した。2発連続で凄いパントなんて来ないと思った。だってそうだろう? しかし彼はやったんだ。あんなの予想できっこない」とマイク・ストックSTコーチ。