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Packers 31 - 14 Cardinals
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年10月30日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Cardinals (1-7) |
0 |
7 |
7 |
0 |
14 |
Packers (3-4) |
7 |
14 |
7 |
3 |
31 |
天気は晴れ。気温は8℃。パッカーズのオフェンシブラインが文句なしに今季最高の内容で、RBグリーンとRBモレンシーの2人が100ydsラッシングを挙げる活躍。不調に苦しむカーディナルスに対して前半から大量リードを奪ったパッカーズが、終盤も無難なディフェンスで守り切り、ようやく今季ホーム初勝利を挙げた。
第1Q、カーディナルスはCBハリスがINTチャンスで落球するが3&アウト。フィールド中央からのパッカーズは4回連続ランで2つめの2ndダウンが取れず4thダウン1。FGフェイクからホルダーが走るがタックルされて失敗。カーディナルスはWRボルディン落球で3&アウト。GB陣12からパッカーズはFBマイリーへの20ydsパスとRBモレンシーの23ydsランなどでレッドゾーンに入り、連続パスインターフェアの後、TEマーティンにパスが通って7点先制。カーディナルスは最初の1stダウンを取ってパント。パッカーズはWRルヴェル・マーティンへの19ydsパスとTEマーティンへの22ydsパスなどで得点圏に入って第1Q終了。
第2Q、パッカーズはWRドライバーへの13ydsパスでゴール前に迫り、RBグリーンがエンドゾーンに飛び込んでタッチダウン。カーディナルスはランで1stダウンを2回更新するがサックが出てパント。パッカーズはTEマーティンへの23ydsパス、RBモレンシーの36ydsランなどでレッドゾーンに入り、最後はRBグリーンのランで21点目。カーディナルスはRBジェームズへのパスとフェイスマスク反則などでレッドゾーンに入り、何度もランが止まるが4thダウンギャンブルでついにRBジェームズがエンドゾーンへ。残り29秒、パッカーズはニーダウンでハーフタイムへ。
第3Q、パッカーズはRBグリーンとRBモレンシーのランでARI陣に入り、4thダウン5は相手オフサイドとRBグリーンのランでギャンブル成功。パスインターフェアでゴール前に進み、最後はQBファーヴがスクランブルでTDランを決めてランボーリープ。ARI陣41からのカーディナルスはRBジェームズやTEポープへのパスなどで得点圏に入り、サックと反則で3rdダウン25となるがGBのホールディングで1stダウン。WRボルディンへ10yds、WRウォルターズへ17ydsパスでタッチダウン。
第4Q、パッカーズは3rdダウンインチズで反則が出て結局パント。23ydsリターンでARI陣46からのカーディナルスだが、ホールディングの反則でこちらも3&アウト。GB陣29からのパッカーズはRBグリーンやWRドライバーへのパスで得点圏に入り、42ydsFG成功で17点差に。残り6分56秒、カーディナルスは1stダウンを1つ取るがLBバーネットのサックが出てパント。パッカーズが3&アウトの後、残り3分22秒、ARI陣15からのカーディナルスは、WRウォルターズへのパスなどでGB陣に入るが、最後はCBウッドソンがインターセプト。残り1分33秒、RBヘロンのランで試合終了。
- QBブレット・ファーヴは17/25、180yds、1TD、INTなしと今回も安定したクォーターバッキング。3試合連続でインターセプトがない。ランで簡単に1stダウンが取れるため、3rdダウン(7回中2回成功)に追い込まれること自体が少なかった。第3Qにはスクランブルで1ydsのTDランを決め、珍しいランボーリープ。彼のラッシングTDは2001年12月3日のジャガーズ戦以来。
- RBアーマン・グリーンは21回106yds、2TDで今季3回目の100ydsゲーム。モレンシーとは対照的に14ydsが最長のランで、5yds級をコンスタントに繰り出していた。グリーンはこれでパッカーズでの通算51回目のラッシングTDとなり、1960年代のポール・ホーナングを抜いて球団史上2位となった。1位はジム・テイラーの81回。
- グリーンの負担を減らすため、これまでと違って第1QからRBヴァーナンド・モレンシーの出番が多かった。10yds以上のロングゲインを連発し、わずか11回で101ydsの活躍。これでパスを投げる必要がなくなった印象もある。パッカーズのRBが2人100ydsラッシングを記録するのは1985年12月1日のバッカニアーズ戦以来。
- ジェニングスが欠場のレシーバー陣だが、絶好調のラン攻撃に助けられた。ウェストコーストオフェンスらしくTEやRB/FBにパスを散らし、WRへのパス成功は17回のうち7回だけ。WRドライバーは5回48yds、TEマーティンが4回48yds、FBマイリーが4回31yds。ジェニングスに代わって初先発のWRルヴェル・マーティンは2回26yds。
- 先発OLは左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTタウシャーと現状ではベストの布陣。被サックなし、ラン攻撃は39回203yds(平均5.2)と文句なしに今季最高の出来だった。
- ラン守備は25回86yds(平均3.4)。平均4yds走らせなかったのは今季5回目。
- パス守備は、相手QBマット・ライナートが14/35、157yds、1TD、1INTの成績。4サックのわりには相手QBにゆっくり時間を与えるシーンも目立ち、パスカバレッジでも危なっかしいプレーが時おりあった。むしろWRフィッツジェラルドの欠場や相手レシーバー陣の落球に助けられた。
- CBアル・ハリスは相手のエースWRアントワン・ボルディンを主にカバーして4回47ydsに抑えた。第1Q最初の守備で絶好のINTチャンスを逃したのは痛いミス。試合最後のディフェンスではCBチャールズ・ウッドソンがこの日唯一のインターセプト。
- サックは、相変わらず好調のDEキャンプマンが2回、LBバーネットが1回、DEバジャ=ビアミラとDTコールが半分ずつ。
- 反則は10回65yds。特に後半は痛い反則が多かった。GB陣での3rdダウン25でCBハリスがホールディングで1stダウンを与え、結局TDドライブとなった。次の攻撃では3rdダウンインチズでLGカレッジがフォルススタートを犯してこの日初めての3&アウトに。相手反則も9回と多かったが、ややホームに有利な判定に助けられた観もある。
- パントリターンはCBウッドソンが19ydsを含む3回平均12.3ydsと上出来。彼が一時退場した際には、新加入のWRボディフォードが16ydsの好リターンを見せた。
- キックオフリターンはRBモレンシーが2回平均22.0ydsと平凡な出来。自陣30ydsより前からの攻撃は最初の1回だけで、スペシャルチームがオフェンスを助けることはあまりできなかった。
- Kデイヴ・レイナーは42ydsFG成功のみ。キックオフはタッチバック1回。
- Pジョン・ライアンは2回平均53.5yds、ネットは平均42ydsと文句なし。
- ケガ人が多く出たが、重いものは少ないかもしれない。CBウッドソンは第1Qにヒザを痛めて退場したがすぐに復帰。DTコーリー・ウィリアムズは第2Qにヒザを痛めて退場したが後半から復帰。第4QにはWRドライバーが足首を痛めて退場するがすぐに復帰。RBモレンシーはヒップを痛めて退場。Sコリンズも第4Q最後に退場したがこれはおそらく足がつっただけ。
- アクティブ登録から外れたのは、WRジェニングス、T/Gコストン、OGパーマー、DTジェンキンズ、LBホッジ、LBテイラー、Sペプラー、そして第3QBのイングル・マーティン。
- マッカーシーHCがタイトエンドをプレーした母校ベイカー大(カンザス州)から、当時のチームメイトおよびコーチ陣が20人以上も応援に訪れた。彼らから当時のマッカーシーの映像を入手したファーヴは、土曜日のフィルム・セッションの際にカーディナルスのフィルムに紛れ込ませてまんまと上映に成功し、ヘッドコーチを驚かせた。