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Packers - Dolphins Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年10月24日
- マイク・マッカーシーHC。「非常に大きな、チームとしての勝利だ。バイウィークを利用していろいろと修正をすることができた。強調してきたポイントが試合で活かされるのは嬉しいものだ。今日はディフェンスのターンオーバーが大きかった。モメンタムをなんとか保ったり、失ったモメンタムを取り戻したりすることが、ウチのチームにとって重要だったと思う」
- QBブレット・ファーヴ。「ウチが勝てた理由はたくさんある。オフェンスとしては、まずドナルド・ドライバーのおかげ、そしてアーマン・グリーンのランのおかげで勝てた。しかし若い連中も同じぐらい勝利に貢献したよ。若手がいつになったら成熟し、一体になってプレーできるようになるのか、という話はさんざん聞かされてきたが、じっさい彼ら若手のプレーが今季の明るい話題だった。ベテランは数少なくなっているし、アーマンはケガで出られなかったしね。今日の勝利はあまり格好のいいものではなかったけど、こういった勝利を土台にして力をつけていきたい」
- QBブレット・ファーヴ。「オフェンスが向上しているか? フィルム分析はまだだけど、僕の答えはノーだ。勝つことはできたし、ウチがどのようなチームになれるか可能性を示すことはできた。チームが1つになって頑張ったが、本当の試練の時に自分たちに何ができるか、ということになると、まだそこまでの手応えは感じない。両チームとも今季は苦しんでいたし、試合が終わっても両チームが苦しんでいることに変わりはない。ウチは勝ったとはいえ、まだ道のりは遠い」
- LTチャド・クリフトンの欠場が決まったのは試合直前、インアクティブ選手の提出期限の数分前のこと。ひどい流感で、吐いたりしていたらしい。「彼は昨夜から体調を崩していた。午前中に点滴を受ければなんとか出られるのではと希望を持ったが、やはりダメだった。ギリギリ締め切り直前の決断だった」とマッカーシーHC。
- LTクリフトン欠場でダリン・カレッジが左ガードから左タックルに移り、ジェイソン・スピッツが右ガードから左ガードに、トニー・モールが控えから右ガードに入った。パッカーズがルーキーOL3人を先発出場させたのは、少なくとも1970年以降では初めてのことらしい。「ジェイソン・テイラーはプロボウルの常連だ。僕はルーキーで、左タックルとして先発するのは初めて。苦戦するのはコーチもわかっていたはずだ」とダリン・カレッジ。彼が落ち着いてプレーできるようになったこと、TEやRBのヘルプを大幅に増やしたこと、ポケットを動かすプレーコールを増やしたこともあって、2サック(どちらもQBがファンブル)のあとは一度もサックを許さずに済んだ。
- 3点差に追い上げられた第4Q残り12分からのドライブでは、マッカーシーHCのプレーコールが冴えていた。MIA陣40での4thダウン1、マッカーシーHCはWRドライバーのエンドアラウンドをコールし、ドライバーはDEホリデイを1on1でかわして1stダウン。次の3thダウン1では、QBファーヴのキープパスで新人WRフランシスに13ydsパス。最後はエンドゾーンのTEマーティンが地面すれすれのパスを上手くすくい上げてダメ押しのタッチダウンとなった。
- 上記のドライブ(80yds、6分11秒)について、「ラン・パスのミックスという点で今季最高のドライブだったような気がするね。どうしても3&アウトだけは避けたいところだった」とQBファーヴ。マッカーシーHCも、「オフェンスとしては、あれが試合最大のドライブだった。モメンタムは試合の中で何度も変わる。あれは27-24となってマイアミ側にモメンタムが振れてきたところだった」
- 4thダウン1でのエンドアラウンドについてWRドナルド・ドライバーは、「僕は息があがっていた。でもサイドラインに向かおうとしたら、もう1プレーだけ入れとジミー(ロビンソンWRコーチ)に言われた。どんなプレーか知らずにハドルに行ったら、僕のリバースだとブレットが言うんだ」と振り返る。かつての同僚DEヴォニー・ホリデイが立ちふさがったが、フェイクでかわすことができた。「ヴォニーは僕を捕まえたと思っただろう。でも彼のようなビッグ・ガイが僕のようなスムース・ガイを捕まえるのはいつだって難しいものだ」
- WRドライバーの34ydsのTDパスキャッチは、いったんインコンプリートと判定されながらチャレンジで覆ったもの。ボールが地面でバウンドしたように見えたが、ドライバーの腕がその下にちゃんと入っていた。彼は飛び上がって腕を振り、チャレンジするようマッカーシーHCに訴えた。「落としていないのは分かっていた。ヒジは地面についたけど、ボールは腕の中にあった。インコンプリートにされたから、フラッグを投げるようマイクに言ったんだ」とドライバー。いっぽうQBファーヴはそこまで信頼できなかったらしい。「ネガティブなことは言いたくないが、判定が覆るなんて無理だと思っていた。タッチダウンを投げるだけで大変だし、試合に勝つのはもっと難しい。その上に判定を覆すなんて奇跡を望むようなものだと思った。でも覆ったね」
- ドライバーの奮闘ぶりについて、WRルヴェル・マーティン。「ドナルドにはいつも驚かされどおしだ。あのタッチダウンなんて、どうやって捕ったのかわからない。あれこそコーチがずっと言っていたプレーだ。誰かが頑張って大きなプレーをしなければならないって。そんな時にドナルド・ドライバー以上のヤツがいるかい?」
- RBアーマン・グリーンは昨年TDランのないまま(パスキャッチTDはある)ケガでシーズンを終えたため、2004年12月28日以来のラッシングTDということになる。「これが僕ら(中心選手たち)の仕事だ。ランで1stダウンを取る。ビッグパスをキャッチする。なにもタッチダウンでなくてもいいんだけど、今日はまさにそういうふうになったね。ブレット、ドナルド、チャールズ・ウッドソン、そして僕だった。若手たちについては、今日はすごくいい経験になったはずだ。ダリン(カレッジ)はチャド(クリフトン)に代わって左タックルで先発した。試合の最初は苦しんだけど、だんだんよくなったのは確かだ」
- 第1Q、GB陣45での1stダウン10で、RBグリーンのハーフバック・オプションパスがコールされたが、レシーバーが空いていないと判断したRBグリーンはそのまま走ってノーゲイン。
- RBグリーンが第3Qのほとんどを欠場したのはロッカールームで点滴を2本受けていたため。ユニフォームを着けて第3Qに向かおうとしたところで、脚にけいれんが来てしまったらしい。
- 第3Qに逆転のインターセプトリターンTDを決めたCBチャールズ・ウッドソン。インターセプトは移籍後初、そしてリターンTDは入団2年目の1999年以来のことだ。「ずいぶん久しぶりのことだね。ああいうことのために一生懸命やってるんだ。あんなことがあるからフットボールは面白い」。 このプレーではゾーンカバレッジで、最初は自分に向かってくるWRウェルカーをカバーしていたが、QBハリントンがロールアウトして来るのを見て、LBホークのカバーしていたTEマクマイケルに切り替えた。「セントルイス戦を振り返ると、ウチは3回もインターセプトのチャンスがあった。僕とアル(ハリス)とA.J.(ホーク)だ。今日のようなプレーができていれば、試合には勝てていたはずだ。そして今日は、ボールを奪い取ってオフェンスの手に渡すことができた」
- 第4Qの残り12分、ドルフィンズのRBモリスはショートパスを44ydsゲインしてGB陣13まで走った。LBバーネット、LBポピンガ、Sマニュエルがミスタックルしたが、CBウッドソンは後ろから追いついてファンブルフォース。残念ながらアウトオブバウンズでターンオーバーはならず、結局は次のプレーでタッチダウンを許したが、このプレーでのウッドソンの頑張りは評判がいい。
- 主にWRクリス・チェンバースをカバーしたCBアル・ハリスは、チェンバースを2回29ydsに抑えた。
- DEアーロン・キャンプマンの6.5サックは日曜終了時点でNFL3位タイ。
- パス守備では、4-2-5ではなくダウンラインマンを3人に減らした3-3-5の変則ニッケル・パッケージの使用がこれまでになく多かった。元ディフェンシブエンドのLBポピンガにパスラッシュさせたり、LBバーネットやLBホークをブリッツさせたり。
- NFL初出場が3人。WRルヴェル・マーティンとWRクリス・フランシスはプロ初キャッチ。CBウィル・ブラックモンはスペシャルチームのみの出場だったようだ。「これまでもチームの一員だったけれど、やはりこうして貢献できるまではね・・・。今は本当に気分がいいよ」とWRマーティン。
- 開幕から5試合でパッカーズが第3Qに挙げた得点はわずか7点だけだったが、このドルフィンズ戦では14点を挙げることができた。
- 前半終了間際、Kデイヴ・レイナーは球団記録となる55ydsFGを成功させたかに見えたが、直前に笛が鳴っていて取り消しに。相手側の反則(スナップカウントの声を真似してアンスポーツマンライクコンダクト)だっただけに残念なところだ。スナップ前の反則で笛が鳴っているためディクラインもできない。仕方なく反則の15ydsをもらって40ydsのFGを蹴って成功したに見えたが、今度はパッカーズのDEモンゴメリーがフェイスマスクの反則。オフェンス側の反則のため時間は戻らず、けっきょく3点を失ってしまった。最初の相手反則についてKレイナーは、「ボールはよく飛んで、よくは見えなかったけど15フィートぐらい上を越えてったんじゃないかな。笛が鳴ったときボールはもう空中にあった。でも審判は『いや、デッドボール・ファウルだ』と言うんだ。ボールはデッドじゃない、空中にあったってば」
- Kレイナーはフィールドゴールを全て成功させただけでなく、キックオフでも3回タッチバックを蹴った。これでタッチバックは今季8回目、NFL3位タイ。
- ロングスナッパーのロブ・デイヴィスは141試合連続出場で球団史上7位。
- 足首を痛めて途中退場したWRグレッグ・ジェニングスは、試合後のロッカールームでは松葉杖をついていたが、深刻なものではない思う、と本人。グリーンベイに戻ってさらに検査をすることになっている。「折れてはいないよ。次の試合はきっと出場できると思う」
- ドルフィンズが連敗中のため空席が多い。チケットは73,548枚売れていたが、ドルフィンズのスポークスマンによると、空席が約1万ほどあったとのこと。またこの日の観客のうち15%から20%はパッカーズファンだったらしく、点差の開いた終盤には、おなじみの"Go, Pack, Go !" の声援が響き渡っていた。「今日はすごく応援が多かったよ。 "Go, Pack, Go !" が聞こえたしね。1万5000か2万人ぐらいいたように思えるほどだ。無理して探さなくても応援が聞こえるんだから」とCスコット・ウェルズ。
- 第4Q終盤、ドルフィンズのKオリンド・マレが52ydsのフィールドゴールを失敗。昨季第13週のベアーズ戦でKロビー・グールドが43ydsを失敗して以来、パッカーズの相手キッカーはフィールドゴールを全て成功させてきたが、20回連続成功でようやくストップした。Press-Gazette紙によると、この20回連続成功は球団記録とのこと。
- QBハリントンのパス試投数は62回でドルフィンズの球団記録タイとのこと。