グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年9月13日

WRコーレン・ロビンソンと契約

パッカーズはWRコーレン・ロビンソンとの契約に合意したと発表した。アルコール関連の問題を繰り返してシーホークスから解雇された彼は、依存症治療を受けて昨年ヴァイキングスに移り、立ち直ったように見えた。しかし今夏は再びぶり返し、飲酒運転で逮捕されてやはり解雇。先週グリーンベイを訪れて旧知のトンプソンGMと面会したが、まさかこのような問題児を本気で獲るとは思わなかった、というのが地元メディアの大方の反応だ。

ノースカロライナ州立大出身のコーレン・ロビンソンはプロ6年目の26歳。WRファーガソンやWRロッド・ガードナーと同期の2001年ドラフトで、WRとしてはトップの1巡9位指名でシーホークスに入団した。プロ2年目に急成長して78回1240ydsを記録するが、その後は落球癖がひどくなり、私生活の問題もあいまって成績は下降線をたどった。昨夏は4週間の依存症治療を受けてからヴァイキングスと契約し、キックオフリターナーとしてプロボウル初出場も果たした。(レシーバーとしては22回347yds)

ヴァイキングスと再契約した今年はエースレシーバー格として期待されたが、夏になって再びアルコール問題が再発。キャンプ中に飲酒運転をしてカーチェイスの末に逮捕され、8月26日にヴァイキングスから解雇された。マリファナやアルコールで何度も問題を起こし、すでに2004年に4試合の出場停止処分を受けているため、今回の件で1年間の出場停止になるという恐れもまだ消えてはいない。(NFLの規定により、こういったことはコーチやGMも公のコメントができないことになっており、NFLから処分が発表された後に遺憾の意を表するだけ)

これまでにセカンドチャンス、サードチャンスを与えられながら全て自らフイにしてきた選手だけに、今回の人事を強く批判する声も地元メディアから出始めている。先週のパッカーズ訪問時にはWRドライバーが歓迎コメント(メディアを介して間接的)をしたが、チーム全体の士気やケミストリーにとってリスクがあるのは確かだ。(Journal Sentinel紙によるトラブル歴リスト

とはいえ、もし昨年程度の力を発揮してくれれば、レシーバーとリターナーの手薄なパッカーズにとって補強の意味は十分ある。4週間前まではヴァイキングスで先発予定だったことを考えても、少なくともWRファーガソンと3番手WRを争う程度は期待でき、シーホークスや今年のヴァイキングスでウェストコーストオフェンス経験も豊富。キックオフリターナーとしてだけでも、チームで最もタレント不足のポジションにとってかなりのアップグレードとなる。チームはさっそく彼をキックオフリターナーとして起用する様子で、すでに公式デプスチャートでもKRの1番手と表示されている。

おそらく先週から獲得の意向だったと思われるが、今週まで待ったのはサラリー上の理由もありそうだ。NFL選手は1年のベースサラリーを17週に分け、毎週17分の1ずつ受け取っていく。シーズン途中で解雇されれば当然そこで支払いも終わるが、NFL在籍4年以上の選手の場合、開幕戦時に在籍すればたとえ1週間後に解雇されてもその年のベースサラリーが全額保証される決まりなのだ(サラリーキャップ上も同様)。そのような途中解雇の場合の痛手を小さくするために、開幕週が終わるのを待って契約することが珍しくない。

(本人へのインタビューを含む地元ニュース映像

カテゴリ : Contract/Personnel, Player