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Packers 0 - 26 Bears
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年9月11日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Bears (1-0) |
7 |
9 |
3 |
7 |
26 |
Packers (0-1) |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
天気は曇り。気温は17℃。プレシーズンからの不振がそのまま続くパッカーズは昨季よりさらに悪い内容で、攻・守・スペシャルチーム全てで圧倒され、数字どおりの惨敗を喫した。QBファーヴはキャリア初めての完封負け。
オフェンスは、復帰戦のRBグリーンはなんとか走らせることができたが、パスプロの悪さに足を引っ張られQBファーヴは全く仕事をさせてもらえなかった。2つインターセプトを犯したが、どちらも0-26とリードされた第4Qのもので、今回の敗因は全く別のところ。練習させる意図なのか、第4Q後半もQBファーヴとRBグリーンを休ませず、試合最後まで使い続けた采配は意外だ。
ディフェンスはラン守備はまずまずだが、特に前半のパス守備はボロボロ。前半は全てのシリーズで得点圏に攻め込まれる体たらくで、新加入のCBウッドソ ンもSマニュエルも失敗続きでブーイングが起こる始末。スペシャルチームもRBヘロンがキックオフリターンでファンブルロスト、第4QにはパントリターンTDを喰らって完全にとどめをさされた。
第1Q、ベアーズは6プレー目にWRベリアンへの51ydsTDパスが決まって一気に流れを引き寄せた。次のベアーズもパスが次々に通ってレッドゾーンに進むが、QBグロスマンの苦し紛れの投げ捨てが短く、LBバーネットがエンド ゾーンで見事インターセプト。しかしパッカーズオフェンスは強烈なプレッシャーにパス攻撃が進まず、1stダウンを1つしか取れずに第2Qへ。
第2Q、TEクラークへの33ydsパスなどで3点を追加されたパッカーズは、TEドナルド・リーへの25ydsパスでCHI陣に入るが、4thダウンインチズでQBスニークに失敗して得点圏に入れず。逆にベアーズがQBスニーク成功などで3点を追加すると、パッカーズはRBヘロンがキックオフリターンでファンブルロストしてさらに3失点。前半最後、パッカーズは4thダウンのトリックプレーでPライアンがパスを成功させてCHI陣に入るが、サックなどでオフェンスが続かない。最後は53ydsFG失敗で前半終了。
第3Qも流れは全く変わらず、前半に5/5と成功率だけはよかったQBファーヴのパスも通らなくなる。フィールドポジションに恵まれないうちにディフェンスがこらえきれなくなり、5分以上のドライブで3点を追加される。
第4Qの最初にベアーズのKRヘスターが84ydsのパントリターンTDを決め、26点差となって完全に勝負あり。QBファーヴのパス失敗の間にRBグリーンが10yds前後のランを次々と繰り出す。しかし長めのパスは警戒されていることもあり、QBファーヴがインターセプトを2つプレゼント。
- QBブレット・ファーヴは14/28、165yds、TDなし、2INT。サックは3回だったが、それ以上にプレッシャーをかけられて逃げ回るばかり。後半は早いタイミングのパスばかりとなり、信頼できるドライバーになんとか通すのがやっとだった。3rdダウンコンバージョンが(ランも含め)11回中1回成功ととんでもない数字。
- RBアーマン・グリーンは20回110ydsと頑張りを見せたが、前半が10回39ydsで後半が10回71yds。19点もリードされてからドローなどランプレーを繰り返せばあるていど稼げるのは当たり前のこと。前半に3rdダウンショートが取れなかったのもオフェンスが波に乗れなかっ要因だろう。しかしラン20回パスキャッチ3回でファンブルがなかったのは、彼の例年のパターンを考えれば立派。
- RBグリーン以外のラン攻撃はRBガドーの2回-7ydsのみ。
- WR陣はWRドナルド・ドライバーは7回96ydsと、レシーバー陣ではひとり気を吐いた。WRグレッグ・ジェニングスのプロ最初のパスレセプションは終了間際のクイックパスで1回5ydsのみ。
- オフェンスが犯したターンオーバーはQBファーヴの2INTだが、上記のように試合の決着がついた後のことで、今回に限っては敗因ではなかった。ディフェンスが奪ったターンオーバーは第1QのLBバーネットのインターセプト。エンドゾーン内で味方のSコリンズと競り合ったが見事なジャンピングキャッチだった。
- 先発OLはプレシーズンと同じく左からLTクリフトン、LGスピッツ、Cウェルズ、RGモール、RTタウシャー。若いインサイド3人だけでなくLTクリフトンの出来も決してよくはなく、RTタウシャーもホールディングを2回犯している。
- フルバックは欠場のヘンダーソンに代わってヴォンテ・リーチが先発。例によってパスキャッチでは役に立たないが、ランブロッキングは良かったようだ。彼が入っていないときでも、ダブルTEの片方を"Hバック"にシフトさせてブロッカーに使う場面が目立った。
- 先発DTはライアン・ピケットとコリン・コール。
- ストロングサイドLBとして先発出場のLBブレイディ・ポピンガは、チーム最多タックルを記録してラン守備はよかったが、彼がカバーするTEデズモンド・クラークに5回77ydsを許し、パス守備崩壊の一因となった。
- パス守備は19/27、252yds、1TD、1INT。6回102ydsのWRムハマドをはじめとしてレシーバー陣の出来もよく、特に前半は際どいボールを全てキャッチするような勢いだった。ディフェンス最大の失敗は試合開始直後のWRベリアンへの49ydsTDパスだが、Sマーカンド・マニュエルがプレーアクションに少し引っかかったところを縦にぶち抜かれてワイドオープンになったもの。
- サックはDEキャンプマンの1つだけ。全くプレッシャーがかけられないでもなかったが、QBグロスマンが非常に落ち着いてパスを通していた。パッカーズディフェンスで最も活躍したのはDEキャンプマンだった。
- 控えDBが新顔ばかりということもあり、ダイム隊形(1LB・6DB)は全く使わず、ベース隊形とニッケル隊形(2LB・5DB)だけで全てをまかなったようだ。ニッケル隊形ではLBホークが残ってLBポピンガが退き、CBキャロルが入る。
- ラン守備は36回109yds(平均3.0yds)と全体的にはよく、フロント7が頑張りを見せた。ただし大差がついた後半は読めるので容易なこと。前半だけでは18回62yds(3.4yds)。
- 相手のオフェンスが毎回得点に結びつくのでパントリターナーは前半に出番なし。後半の3回は全てCBウッドソンが担当し、28yds、12yds、4ydsで平均14.7ydsとかなり良かった。
- キックオフリターナーは、最初に登場のRBガドーが3回平均19yds。RBヘロンはボールを守れずファンブルロストして失点につながった。WRファーガソンは2回18yds。誰がやっても好リターンが出ないのはプレシーズンからずっと続いている。自陣35ydsより前からオフェンスが始まるのは11回のうち1回しかなかった。
- Kデイヴ・レイナーの出番は1回で、前半終了と同時に53ydsFGを大きく左にひっかけた。キックオフも試合最初の1回だけで、敵陣4ydsまで。
- NFL初出場のPジョン・ライアンは6回45ydsとまずまず。第4QにはリターンTDを喰らっているが、これは彼のせいではなさそう。第2Qには4thダウンでみごとにRBヘロンに16ydsパスを決め、初のトリックプレーを成功させている。
- 途中退場するようなケガ人はいなかった模様だ。
- アクティブ登録から外れたのは、FBヘンダーソン、TEハンフリー、T/Gコストン、Gパーマー、DEハンター、DTジョリー、CBブラックモン、そして第3QBのイングル・マーティン。