日曜日にランボーフィールド前で起こした事故について、DTライアン・ピケット本人は「誰も大事に至らなくて本当によかった」と語っていたが、事故相手からすればとんでもない話だったようだ。ピケットは練習に復帰できても、相手ドライバーと同乗者の計4名は重軽傷を負い、これから長いリハビリが待っている。事故の経緯は、ランボーフィールド駐車場からロンバルディ・アヴェニューに左折しながら出てこようとしたDTピケットの車が、相手の車に突っ込んでしまった、ということらしい。
相手ドライバーのパム・ヤング(37歳)はまだ入院中で、「私の片方のヒザにはピンが4本埋め込まれ、もう片方のヒザは骨折しています。左手首は脱臼してしまい、いまはピンが2本。歩くことさえできません。医師によると、全治4ヶ月から6ヶ月だそうです」と今は退院の見込みさえ立っていない。彼女の娘(16歳)は顔面に深い裂傷を負って、形成手術を受ける予定。18歳の男性は頭蓋骨骨折で一時意識を失い、31歳の男性も負傷した。4人全員がグリーンベイ在住で、現在入院しているのは母親だけとのこと。
「私たちが(スタジアム東方の)レシュ・センターに向けてロンバルディ通りを走っていたら、スタジアムから彼の車が出てきたのです。出る前にこちらを見たとは思えない。5人か6人は目撃者もいて、同じことを証言してくれるはずです」と被害者のパム・ヤングは言う。弁護士と相談する予定だという彼女は、「私たちは全員、今は仕事をすることもできません。彼(ピケット)は大丈夫でしょう。でも私たちは、今後何ヶ月も痛みに耐えていかなければいけない」
「人々がどう言うか、私は承知しているつもりです。私たちは一般人です。事故のあと、ピケットのケガが大丈夫か、ということしか誰も気にしていなかった。あの事故で重傷を負った人たちがいた、ということを人々に知ってもらいたいのです」