ブレット・ファーヴが、キャンプ最初の記者会見を行った。まず身体面について。「本当のところを聞きたい? 腕に関してはすごく調子いい。でもそれ以外の体のパーツは、16年プレーしてきた感じがやっぱりするよ。たぶん歩き方も走り方も、オヤジみたいになってるんじゃないかな。足首も足もヒップも痛い。朝起きて普通に歩けるようになるには、しばらくかかるだろう・・・そんなときが来るとすればだけどね。しかしそれも仕事のうちだ。僕は乗り越えられる」
期待の若手について聞かれたファーヴは、2巡ルーキーのWRグレッグ・ジェニングスの名前を挙げた。「NFL球団が選手を評価するとき、サイズやスピードにこだわり過ぎて、最も大事な、目に見えない部分を見過ごすことがある。オープンになれるか? キャッチできるか? トラフィックの中でキャッチできるか?といったことだ。まだ彼の能力全てが明らかになったわけではないけれど、彼にはなんというか、天性のものがあると感じている」
「タレントに関して言えば、今年のチームはこれまで自分が属した中で最も才能豊かだと、僕は本当に感じてるんだ。しかし同時に、最も実績不足で、最も経験不足のチームでもある。もしこのタレントをひとつに結集することができれば、タレント的には十分豊富だ。(スーパーボウルを勝った)96年、またその直前2年間のチームを振り返ると、ウチは無茶苦茶タレント豊富というわけではなかった。決してタレント不足じゃなかったが、何よりも経験が非常に豊富だった」
「僕はいつでも楽天的だ。いつでもね。昨シーズン失望したのは、自分が先発クォーターバックである限りウチは勝つチャンスがある、と甘い考えを持ってしまっていたことだ。ウチはプレーオフに行ける、ウチはチャンスがある、と僕は常に思っていた。でもじっさい去年はそうじゃなかった。多くの要素がチーム不振につながったわけだけど、それでも僕が毎週プレーできたことは、変わらなかったことの一つだね」
「今年については僕は楽観している。去年だってみんなが元気であれば、話は変わっていたはずだ。どう変わったか? 僕にはわからない。でも、かなり違っただろうとは思うよ。今年に関して言えば、クエスチョンマークはオフェンスの方だと僕は思っている。もし僕らがケガをせず、若手たちが合格点のプレーをすれば、ウチが去年より大幅に成績を上げられない理由は何もないと思う」