グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年6月 1日

ドラフト指名選手紹介 5: G/Cジェイソン・スピッツ

 3巡11位 G/C ジェイソン・スピッツ  Jason Spitz
Louisville Senior 6-4 (193cm) 313lb(142kg) 40yds/5.17秒 1982年12月19日生

経歴 : フロリダ州ジャクソンヴィル出身。高校では円盤投げや砲丸投げ、ウェイトリフティングでも活躍した。フットボールでは攻守両方のラインマンとしてシーズン10サックも記録し、オール・フロリダ州の2ndチームに選出された。ルイヴィル大に進むと、レッドシャツを経た1年目から右ガードのスターターとなり3年間先発。昨年春にはいったんセンターにコンバートされるが、チーム事情から結局左ガードとなり全試合に先発出場した。

2年・3年と右ガードとしてカンファレンスの2ndチームに選出、4年時には左ガードとして1stチームに選出されている。2004年の同大は全米1位となる1試合平均539.0yds、49.75得点の強力オフェンスを誇り、2005年も平均482.08ydsで全米9位、43.2得点で全米3位となっている。

Strengths : まずまずのサイズがある。クイックネスに優れ、スナップからの瞬間的な動きが速い。手の使い方が非常に上手く、タフで効果的なプレーをする。パワフルなランブロッカー。ブリッツやスタントなどの判断に優れ、タイミングを遅らせたブリッツにもよく対応する。インサイドの3ポジションは全て経験がありヴァーサタイル。まる4年間の先発経験がある。

Weakness : サイズもアスレティシズムもエリート級のものはない。直線のスピードと比べると全般的なアスレチック能力、特に横方向の動きがイマイチ。方向転換がスムーズさに欠け、スペースでの動くターゲットを捕らえるのがあまり上手くない。パワフルなランブロッキングと比べると、パスプロテクションでは動きの堅さが目立つこともある。

メンタル面 : タフなハードワーカー。賢く、フットボールのセンスがいい。人間的に成熟していて、チームメイトの先頭に立つリーダーシップもしっかりしている。

指名の経緯 : パッカーズは両ガードのスターターが定まらず、Cフラナガンも抜けたため、インサイドの3ポジション全てに補強の必要があった。にもかかわらずFAでの補強が全くなかったため、ドラフトでOLを複数指名することが確実視され、そのとおりに2巡でダリン・カレッジ、3巡でジェイソン・スピッツ指名となった。パッカーズはもともと持っていた2巡4位をペイトリオッツにトレードして、2巡20位(WRジェニングスを指名)と3巡11位指名権を受け取っていた。

パッカーズにとって : Cウェルズにケガでもない限り、1年目からセンターでの先発はなく、ここまでのミニキャンプでは左ガードでダリン・カレッジの2番手に入っている。右ガードの2番手だったケヴィン・バリーが今季絶望となったため、今後は右ガードを試すことも予想される。将来的にセンターでウェルズと先発を争うことになるのか、ガードでスターターになるのか、今後のOL陣全体の成り行きしだいとなりそうだ。

ポジション : ルイヴィル大では1年目から先発右ガードとなり、3年目までスターターを務めた。4年の春にはセンターにコンバートされ準備をしていたが、ケガ人が出たチーム事情のため、左ガードで全試合に先発出場した。大学のほとんどでガードをプレーしてきた彼がセンターで公式戦に出場したことはないが、「プロではセンターの方が成功しそう」との見方が多い。

カテゴリ : Draft, Player