グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年5月19日

ドラフト指名選手紹介 1: LB A.J.ホーク

 1巡5位 LB A.J.ホーク A.J. Hawk
Ohio State Senior 6-1 (185cm) 246lb(111kg) 40yds/4.53秒 1984年1月6日生

経歴 : オハイオ州センターヴィル出身。高校ではミドルLBとして通算585タックル。パンターも務め平均40ydsを記録している。またバスケではポイントガードとして活躍した。地元の名門オハイオ州立大に進み(レッドシャツを経ず)1年目からウィークサイドの控えとして26タックル。2年目からウィークサイドでスターターとなり、4年目はキャプテンを務めた。

3年連続でチーム最多タックルを記録し、通算394タックルは同大史上5位。3年目からは各メディアのオールアメリカンやビッグ10カンファレンスの1stチームに連続して選ばれ、4年目にはロンバルディ賞やビッグ10のディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞。全米最高のLBとの評価を確固たるものにした。

Strengths : スピードほか身体能力に恵まれ、嗅覚や頭脳も素晴らしく、先発経験も豊富で、リーダーシップなど精神面も申し分なし。タックリングマシーンかつプレイメーカー。ミスタックルが少なく、ポイントオブアタックで強い。オープンフィールドへのパスートも速く、アングルがよい。ブリッツ能力も高い。ラン・パスの見極めがよく、ポジショニングがよい。

ヴァーサタイルでインサイド・アウトサイドどちらもでき、4-3も3-4も問題なくこなせそう。大学1年目から出場、2年目でスターターとなり、まる3年間の先発経験がある。伝統的なタイプの白人タフガイでもある。

Weakness : やや身長が低い。前や横方向のスピードが素晴らしいのと比べると、後ろ方向や方向転換はやや物足りず、プロの速いレシーバーのカバレッジに不安がある。下半身のパワーを増す必要がある。

メンタル面 : 非常に頭がよく、判断ミスが少ない。素晴らしい嗅覚を持ち、高い集中力をもってプレーする。派手な名声に興味を持たない生粋のハードワーカー。オハイオ州立の強力ディフェンスを率いたリーダーシップも文句なく、メンタル面での懸念は全くといっていいほどない。高校でヒザを痛めて5試合休んで以来、大学では練習も試合も1スナップも休んだことがない。

指名の経緯 : ホークは今年のドラフト上位で最もリスクの低い選手という声もある。DEマリオ・ウィリアムズが1位となったため、5位のパッカーズはLBホークまたはTEヴァーノン・デイヴィスのどちらかに絞られ、やはりホークを選ぶことになった。いっぽう2位のセインツは、RBレジー・ブッシュが1位指名された場合、DEウィリアムズでなくLBホークを選ぶつもりだった、という噂もある。

パッカーズにとって : ウィークサイドで先発させるべく、すでにミニキャンプから1stチームに入れている。ホークとバーネットのスピードを最大限に活かすには、DLがブロッカーをしっかり引き受けて彼らを自由に動かしてやる必要がある。これまではブリッツの下手なLBばかりだっただけに、ホークのパスラッシュにも期待。スピードのある万能LBが2人になったため、ニッケル隊形の頻度が増えそうだ。3巡指名のLBホッジは本来ミドルLBだが、さしあたってバーネットはMLBのままとし、その他の選手たちでストロングサイドの先発を争う。

スポーツ一家 : 祖父はカーレーサーで、彼の名前もA.J.フォイト(インディ500の優勝3回)にちなんで名付けられた。兄ライアンはQBとしてマイアミ大(オハイオ)に進んだが、ロスリスバーガーがいたためオハイオ大に転校。現在はアリーナフットボールのaf2のバーミンガム・スティールドッグスで先発QBとして活躍している。

カテゴリ : Draft, Player