グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年4月17日

ニーズ分析 オフェンス編 1

ドラフトまであと12日。ここまでのFA補強・流出をふまえてパッカーズのドラフトでのニーズ分析を試みてみる。

QB クォーターバック

ファーヴが現役続行の場合は、アーロン・ロジャースに次ぐ3番手QBが必要になる。ブライアン・ローベルはNFLヨーロッパでも3番手にすぎず、パッカーズのロースター入りは望み薄なので、コルツから移ってきたトム・アースの方が有力だろう。ファーヴ引退の場合はロジャースの先発昇格がほぼ確実で、2番手・3番手が必要となる。ある程度実績のあるベテランをFAで獲る可能性が高いが、ドラフト下位での指名なら十分にありうる。

パッカーズが極めて高く評価するQBが何かのはずみで1巡5位まで落ちてきた場合、思い切って指名する可能性はある。(これまでのところ表向きはそのような気配は見せないが)「ロジャースは期待はずれ」と首脳陣がひそかに判断していたとしたらなおさらだ。かつてNBAポートランド・トレイルブレイザーズが(前年に同タイプのドレクスラーを獲ってあったため)1巡2位でマイケル・ジョーダンを獲り損ねた痛恨のドラフトがあった。トンプソンGMは「マイケル・ジョーダンを手に入れるチャンスがあったら、マイケル・ジョーダンを獲らなければ」と繰り返し語っている。どこまで本気かはわからないが。

RB ランニングバック

ロースター枠は通常3人で、グリーン、ダヴェンポート、ガドーと、ある程度実績のあるRBが3人揃っているが、今年はこれだけでは心細い。プロボウル常連のグリーンは大ケガからの復帰途上で1年契約、2番手としての実績豊富なダヴェンポートもおなじくリハビリ途上で1年契約。昨年のシンデレラボーイとなったガドーも、完全なスターターを任せるのは心許ない。1年契約の2人のうちどちらかが来年抜けることにも備え、やはりドラフトで1人補強しておきたいところ。

ダヴェンポート(足首骨折)は100%回復するとして、RBをどの順位で指名するかはグリーンの回復しだいかもしれない。グリーンが完全復活してバリバリ走れると判断したなら下位指名または指名しなくてもいいし、そうでないのなら、エースを争うような選手を2巡から4巡あたりで指名したいところ。スピードタイプ・パワータイプどちらでもよさそうだが、パスを捕れないのは困る。

FB フルバック

2年契約を結んだ大ベテランのヘンダーソンとプロ3年目のヴォンテ・リーチの2人で、今年は無風区か。ドラフト下位での指名はあるが、その場合は上記のどちらかが開幕前に解雇されることになるだろう。リーダーシップも考慮してヘンダーソンと再契約したが、ドラフトで獲れるタレントとヘンダーソンの衰えを秤にかけ、この夏に世代交代を進める可能性はある。

WR ワイドレシーバー

エースだったウォーカーが強硬にトレード要求しており、たとえチームに合流してもヒザの前十字靭帯(ACL)断裂のため、一昨年のような活躍は期待できない。昨年の2巡指名、テレンス・マーフィは首のケガで現役続行が五分五分。しっかりしたスターターはドライバーだけで、ガードナー、ファーガソン、ボーリクターと「先発にはイマイチ」というクラスが並んでいる。デプスは確保してあるので、マーフィが無事復帰してくれるならドラフト指名は不要かもしれないが、そうでないなら1人は指名が必要だろう。チャットマンが退団したため、パントリターナーも必要。

カテゴリ : Draft