FA解禁前から「すでに合意」と報じられていたとおり、シーホークスのSマーカンド・マニュエルがパッカーズとの契約に合意した。日曜日にグリーンベイに到着してフィジカルチェックを受け、問題がなければ契約にサインの運びとなりそうだ。契約内容も既報どおり、契約ボーナス$2ミリオンを含む総額$10ミリオンの5年契約らしい。期待通りであれば、ローマンに代わって先発SS(パッカーズの場合FSが2人いるようなものだが)となる。
現在26歳のSマーカンド・マニュエルは、身長6-0(183cm)、体重209ポンド(95kg)。フロリダ大から2002年のドラフト6巡でベンガルズ入りし、ルーキーながら8試合に先発出場。その後はスペシャルチーマーに戻った。しかし3年目の2004年にはマーヴィン・ルイスHCから評価されずに解雇され、シーホークスと契約。移籍2年目の昨年はSケン・ハムリンのケガで第7週から先発に昇格し、十分な働きで穴を埋めた。NFC決勝ではインターセプトを決めて勝利に貢献したが、スーパーボウルでは第2Qにケガで退場、そのことがパス守備に大きな痛手となった。
素晴らしいスピードはないがクイックネスやアジリティがよく、位置取りがしっかりしている。ハイ・モーターで身体能力以上の仕事ができるタイプ。しっかりしたタックラーで、アングルがよく、ポイントオブアタックで強さを発揮する。そのため、これまでのFSよりSSが向いているとの声もある。プレーオフでの1回しかインターセプトはなく、ボールスキルには疑問が残る。昨季途中にチャンスをつかんだ、上り坂にある選手なのは間違いない。なお、フロリダ大では、現パッカーズのボブ・サンダースDCがコーチをしており、またトンプソンGMはシーホークス在籍時に彼を獲得した人事に関わっていた。