グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年1月26日

Senior Bowl Week

カレッジの最重要オールスターゲーム、シニア・ボウルが今週末にアラバマ州モービルで開催される。月曜日から始まっているその練習を見るため、GMやヘッドコーチからアシスタントコーチやスカウトに至るまで、多いチームでは20人以上のスタッフがこの街に乗り込んでくる。名前の通り、4年目の選手ばかりでアーリー・エントリー選手は参加しないが、ドラフトに向けてスカウティング・コンバインと並ぶ大イベントなのは間違いない。この時期まではGMやスカウトたち人事部門がカレッジ・スカウティングの主役だが、このあたりからはコーチ陣も大きく関わってくることになる。

毎年スーパーボウルの前週に開催されるこの試合では、NFLチームがコーチングスタッフを提供することになっている。今年の場合、 "South" がマイク・ノーランHC以下49ersのスタッフ、 "North" がジェフ・フィッシャーHC以下タイタンズのスタッフ。両チームのコーチたちは、ミーティングも含めて選手を間近で観察できるのが役得といっていいだろう。

個々の力の差の大きい普段の試合とは違い、ここでは選手の質が高いレベルで揃うため、この練習の中でハイレベルな選手相手にどれだけやれるかが、ドラフト評価に大きな影響を与えることになる。例えば攻守ラインマンの1on1パスラッシュドリルで「○○が△△相手に歯が立たなかった」というようなことで大きく株が上がったり下がったりする。また、普段とは違うスキームを習得しなければならないため、学習能力を見るよい機会でもある。多くのドラフト関連サイトでは特集コーナーを作り、「今日は誰がどうだったか」を事細かにレポートしている。

練習フィールドで真剣勝負を繰り広げる選手たちを、厳しいプロの目が見つめる。アシスタントコーチに空きのあるNFLチームは、この場で選考を進めることもある。大学選手を抱える代理人たちも多数集まるため、契約延長交渉や見直し交渉を進めるにも便利な機会だ。このようにNFL関係者で大きな賑わいを見せるモービルの街だが、試合そのものはテレビで見ればそれで済むため、土曜日の練習が終われば引き上げてしまう関係者が多い。

このイベントでもう一つ重要なのは、月曜日に行われるWeigh-In つまり身長体重測定。大学のロースター上での表示は(プロ入り後もそうだが)サバを読んでいることが多くアテにならないが、このシニア・ボウルと2月末のスカウティング・コンバインでの測定では嘘がつけない。身長は8分の1インチ単位で測定される(今年のリスト)。たとえば昨年、ウィスコンシン大のRBアンソニー・デイヴィスは身長5フィート6インチ5/8しかないことがコンバインの測定で判明し、ドラフト指名が7巡まで下がってしまった(のち解雇)。

カテゴリ : Draft